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3章 ヤンデレの上でタップダンス
58話 楽しいデート(死へのカウントダウン)2
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「はぁ……全然予約が取れないブランチのあとは近くのビルの中でやっていたイベント……最後に軽いイタリアン……」
紅茶のカップを唇から離し、目線はお店の内装や窓の外をぼんやり見つめる白鳥さん。
満足した女の子がする顔つき、吐息があふれている。
僕のおもてなしは大成功だね。
「楽しかった?」
「ええ、楽しかったです。 ちょっとおなかはいっぱいですけど」
ふぅ、とため息をつきながら紅茶をもう1口な白鳥さんは、すっかりご機嫌だ。
うんうん、彼女が好きそうなタイムスケジュールにして良かった良かった。
「……こういうの、一体何人の女の子をエスコートしたらそこまで自然に連れ回せるんですか?」
満足そうな顔つきが、おめめだけじとーっとする彼女。
「うーん、覚えてないなぁ」
「鬼畜」
「おふっ」
や、本当に覚えてないんだって。
だってさ、お茶碗によそった米粒の数だなんて誰も数え切れないでしょ?
「でも、楽しかったでしょ? みんな嬉しそうにしてくれるし」
「それと同じだけ泣かせてきたんでしょう。 この鬼畜」
「おふっ」
「あと、こういうときに他の子のことを『みんな』って言うとか」
「おふっ」
今日何度目かのジト目が僕の心を刺してくる。
素直に良い子、だけどときどきぼそっとざくざく刺してくる言葉がこれ以上ないごほうびだ。
やめて……目覚めそうだからやめて……や、昔の子でそういう子も居たからスイッチ入れたらとっくに目覚めてる性癖が目を覚ますんだけども、君相手にそれ持っちゃったら大変だから。
ほら、こうやっていじけさせるのを普段からしたくなるから。
良い子が呆れた顔で見てくるのだけで、もう最高。
そういうジャンルもあるんだ。
「……ふぅ。 けど、もうおしまいですか」
「だね。 このあとも予定あるからさ」
「はぁ、残念。 こんな楽しいデートなら、夜まで一緒に居ても良いのに」
ふぅっと視線を逸らしながらなんでとんでもないこと言い出すの君。
「それ、男相手に言っちゃダメだからね? 絶対にね?」
「……その台詞を、お姉さんが言うんですか……?」
「おっふ」
戻してきたジト目で、じとーっと見てくれる彼女はとてもかわいい。
でも僕は違うんだ。
そのへんのナンパに明け暮れる責任を取らない男とは違って、責任取るような物体が実体を持っていないから、何やっても責任取る必要はないって言う素晴らしい肉体を持っているんだから。
『此奴……』
『俺知ってるッス! 女の情念はヤバいって』
『皆が知っておる。 この盆暗以外の皆がな』
「あ。 そういえばお姉さん、私が食べきれなかった分を食べてくれましたけど……大丈夫ですか? ほら、さっきのマカロンも何個かと、今のパスタ……」
「大丈夫大丈夫。 僕は燃費悪いからね」
「本当? 無理させてないですか? 私……」
「いやいやほんとほんと、僕、意外と食べるんだよ」
運動部でもなく、休日に体動かす趣味もないっていうごく普通の女の子な白鳥さん。
いくらその栄養がお乳とおしりに回されるとしても、普通に朝ごはん食べてからスイーツにお昼ごはんってのは、さすがに多いはず。
だから、僕が彼女の余った分をいただいたわけだ。
もともとそのつもりだったし。
僕?
僕は中学までかなり体鍛えてたから……あ、もちろん女の子らしいぷにぷにが消えない程度にね。
がっちり引き締まった女の子もそれはそれで大好物だけども、鏡とお風呂で満足するにはやっぱり柔らかい方が良いからね。
そんな生活続けてきてるし、今も矯正下着さんの出番が不要になるために毎朝走ってるもんだから、普通の男子高校生並みにはカロリーが必要なんだ。
「……ほんと」
ぽつり。
白鳥さんが、手元の紅茶を見ながら言う。
「……お姉さんが、男の子だったら良かったのに。 そうしたら、もう迷わずに」
その視線が、僕に向く。
「――食べちゃっても良いよ、って言うのに。 彼女になって、その先も……って、言えるのに」
「 」
「でも、そういう関係も、女の子でも良いなって……思わせられちゃって――るんですよ? 女同士への偏見とか大変さとかあるとしても、です」
「 」
「この責任はどう取ってくれるんでしょうか、アキノちゃんさん? いたいけな少女の将来、歪めるようなことしてきたアキノちゃんさん?」
あっあっあっ。
「………………………………」
「 」
「……ふぅ。 言いたいことは言えたので、満足しました」
「あぇ……?」
砕け散っていた僕の自我が再構成されていく。
「今日のお誘い、とっても楽しかったです。 ええ……それが、私ひとりに向けられていたら、今言った気持ち以外になかったくらいには」
かたん。
飲み切ったカップを静かに置いた彼女が、言う。
「ということで、彼女になるの。 私、OKですからね」
「う゛ぇっ!?」
「まぁ浮気性で手当たり次第で節操なしで何股でもしそうなお姉さんにとっては、何人の内の1人になるんでしょうけどね」
「 」
じとーっ。
「……そこで否定も嘘もしないところは、立派だと思います」
「あ、あはは……」
なんか白鳥さんがこわい。
や、こんなド直球でストライクずばずば投げられるとは思ってもいなかったから。
「……ちなみに、本当に何人かの1人なら……?」
「――思わず刺したくなっちゃいますね」
「ひぇっ」
一応で提示してみた素敵な提案。
たったそれだけなのに――彼女のジト目から、光が消える。
「そうですね。 物理的に、他の子のところに行けなくなったら私のところにずっと居てくれることになりますし? 動けないなら――――――――ずーっと、私のことだけを見てくれるでしょうし」
「ひぇっ」
ちょっと白鳥さん?
そのヤンヤンな発想はよろしくないと思いますよ?
「………………………………」
「………………………………」
「……なんて、冗談です♪」
「ふぅ……なんだ、冗談か……」
良かった良かった、ただの冗談か。
危ない危ない、思わず緊急回避するところだった。
良かったぁ、うっかりこの子に痴情のもつれから刃物持たせる動機にならなくって。
『不発か……?』
『いや、分かるッス。 今の殺意はマジもんっす』
『今日は生存できても1週間後も分からぬな……』
紅茶のカップを唇から離し、目線はお店の内装や窓の外をぼんやり見つめる白鳥さん。
満足した女の子がする顔つき、吐息があふれている。
僕のおもてなしは大成功だね。
「楽しかった?」
「ええ、楽しかったです。 ちょっとおなかはいっぱいですけど」
ふぅ、とため息をつきながら紅茶をもう1口な白鳥さんは、すっかりご機嫌だ。
うんうん、彼女が好きそうなタイムスケジュールにして良かった良かった。
「……こういうの、一体何人の女の子をエスコートしたらそこまで自然に連れ回せるんですか?」
満足そうな顔つきが、おめめだけじとーっとする彼女。
「うーん、覚えてないなぁ」
「鬼畜」
「おふっ」
や、本当に覚えてないんだって。
だってさ、お茶碗によそった米粒の数だなんて誰も数え切れないでしょ?
「でも、楽しかったでしょ? みんな嬉しそうにしてくれるし」
「それと同じだけ泣かせてきたんでしょう。 この鬼畜」
「おふっ」
「あと、こういうときに他の子のことを『みんな』って言うとか」
「おふっ」
今日何度目かのジト目が僕の心を刺してくる。
素直に良い子、だけどときどきぼそっとざくざく刺してくる言葉がこれ以上ないごほうびだ。
やめて……目覚めそうだからやめて……や、昔の子でそういう子も居たからスイッチ入れたらとっくに目覚めてる性癖が目を覚ますんだけども、君相手にそれ持っちゃったら大変だから。
ほら、こうやっていじけさせるのを普段からしたくなるから。
良い子が呆れた顔で見てくるのだけで、もう最高。
そういうジャンルもあるんだ。
「……ふぅ。 けど、もうおしまいですか」
「だね。 このあとも予定あるからさ」
「はぁ、残念。 こんな楽しいデートなら、夜まで一緒に居ても良いのに」
ふぅっと視線を逸らしながらなんでとんでもないこと言い出すの君。
「それ、男相手に言っちゃダメだからね? 絶対にね?」
「……その台詞を、お姉さんが言うんですか……?」
「おっふ」
戻してきたジト目で、じとーっと見てくれる彼女はとてもかわいい。
でも僕は違うんだ。
そのへんのナンパに明け暮れる責任を取らない男とは違って、責任取るような物体が実体を持っていないから、何やっても責任取る必要はないって言う素晴らしい肉体を持っているんだから。
『此奴……』
『俺知ってるッス! 女の情念はヤバいって』
『皆が知っておる。 この盆暗以外の皆がな』
「あ。 そういえばお姉さん、私が食べきれなかった分を食べてくれましたけど……大丈夫ですか? ほら、さっきのマカロンも何個かと、今のパスタ……」
「大丈夫大丈夫。 僕は燃費悪いからね」
「本当? 無理させてないですか? 私……」
「いやいやほんとほんと、僕、意外と食べるんだよ」
運動部でもなく、休日に体動かす趣味もないっていうごく普通の女の子な白鳥さん。
いくらその栄養がお乳とおしりに回されるとしても、普通に朝ごはん食べてからスイーツにお昼ごはんってのは、さすがに多いはず。
だから、僕が彼女の余った分をいただいたわけだ。
もともとそのつもりだったし。
僕?
僕は中学までかなり体鍛えてたから……あ、もちろん女の子らしいぷにぷにが消えない程度にね。
がっちり引き締まった女の子もそれはそれで大好物だけども、鏡とお風呂で満足するにはやっぱり柔らかい方が良いからね。
そんな生活続けてきてるし、今も矯正下着さんの出番が不要になるために毎朝走ってるもんだから、普通の男子高校生並みにはカロリーが必要なんだ。
「……ほんと」
ぽつり。
白鳥さんが、手元の紅茶を見ながら言う。
「……お姉さんが、男の子だったら良かったのに。 そうしたら、もう迷わずに」
その視線が、僕に向く。
「――食べちゃっても良いよ、って言うのに。 彼女になって、その先も……って、言えるのに」
「 」
「でも、そういう関係も、女の子でも良いなって……思わせられちゃって――るんですよ? 女同士への偏見とか大変さとかあるとしても、です」
「 」
「この責任はどう取ってくれるんでしょうか、アキノちゃんさん? いたいけな少女の将来、歪めるようなことしてきたアキノちゃんさん?」
あっあっあっ。
「………………………………」
「 」
「……ふぅ。 言いたいことは言えたので、満足しました」
「あぇ……?」
砕け散っていた僕の自我が再構成されていく。
「今日のお誘い、とっても楽しかったです。 ええ……それが、私ひとりに向けられていたら、今言った気持ち以外になかったくらいには」
かたん。
飲み切ったカップを静かに置いた彼女が、言う。
「ということで、彼女になるの。 私、OKですからね」
「う゛ぇっ!?」
「まぁ浮気性で手当たり次第で節操なしで何股でもしそうなお姉さんにとっては、何人の内の1人になるんでしょうけどね」
「 」
じとーっ。
「……そこで否定も嘘もしないところは、立派だと思います」
「あ、あはは……」
なんか白鳥さんがこわい。
や、こんなド直球でストライクずばずば投げられるとは思ってもいなかったから。
「……ちなみに、本当に何人かの1人なら……?」
「――思わず刺したくなっちゃいますね」
「ひぇっ」
一応で提示してみた素敵な提案。
たったそれだけなのに――彼女のジト目から、光が消える。
「そうですね。 物理的に、他の子のところに行けなくなったら私のところにずっと居てくれることになりますし? 動けないなら――――――――ずーっと、私のことだけを見てくれるでしょうし」
「ひぇっ」
ちょっと白鳥さん?
そのヤンヤンな発想はよろしくないと思いますよ?
「………………………………」
「………………………………」
「……なんて、冗談です♪」
「ふぅ……なんだ、冗談か……」
良かった良かった、ただの冗談か。
危ない危ない、思わず緊急回避するところだった。
良かったぁ、うっかりこの子に痴情のもつれから刃物持たせる動機にならなくって。
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