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ゴウキ・ファミリー
圧力回避に向けて
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「セントラルギルドの圧力だって・・・?」
ゴウキの脳裏に浮かぶのは、以前自分にセントラルギルドに戻ってこいと言った職員の捨て台詞。
戻らないと言った自分に対して、後悔するぞという旨を発言をしていたことを思い出す。
「俺が・・・」
「お前のせいじゃねぇ」
自分のせいだと結論付けようとするゴウキの肩をセシルが掴んだ。
「だが、俺がこのギルドを巻き込んで・・・」
「そうじゃねぇ」
セシルはそう言ってため息をつき、肩を窄める。
「史上最高の査定額だ、なんて不用意に大騒ぎしちまった俺らだって悪かったんだ。セントラルを離れたゴウキが、これまで向こうが持っていた記録を一瞬で塗り替えちまったから面白くねぇのさ。単なる逆恨みだ」
「だが・・・」
「俺がその事実を宣伝しまくって界隈に知られまくってセントラルの顔を盛大に潰してやったからなぁ。やつらいい気味だと思ってよ」
「え?」
「これまで散々舐められてきた恨みを晴らしてやったぜ!と思ったんだがなぁ、まさかこんなに早く、直接的な反撃にくるとは思わなかったぜ」
「・・・」
「と、まぁ、こうなったのは俺も少しばかり考えずにやりすぎちまったのもあるってことだ。ははは」
セシルは笑ってゴウキの肩をバンバンと叩いた。
セントラルの恨みを買ったのはゴウキだけが要因ではないようだった。
「気に入らねぇ。原因はどうあれ結局セントラルの逆恨みだろ」
聞いていたスミレがそう言って不機嫌に顔を歪める。
「しょうがねぇさ。この王都はセントラルの支配下にあると言っていいような状態なんだ。けどセントラルを嫌っている業者は探せば出てくる。ま、そこまで深刻に考えることじゃねぇよ」
そう言うセシルの表情に悲壮感はない。
実際フォースギルドはセントラルに追従することなく運営を続けており、圧力を回避する方法には長けていた。
「ただもう知ってるかもだが、ちょっと買い取りとかが詰まってる状態でな・・・それだけは了承してくれ」
そう言ってセシルは事務所奥へ引っ込んでいった。
セシルはそこまで悲観していないが、買い取りをしない冒険者ギルドなど開店休業に近い。このままで良いはずがないとゴウキは思った。
「圧力か・・・」
ゴウキは新しく煙草を咥え、火をつけてぼうっと考える。
セントラルの圧力を受けてなさそうな業者・・・いるにはいるだろうが、果たしてどこにどれだけいるだろうか?
「悪い皆。今日はちょっとここで解散にしねぇか?」
ゴウキは今日はフォースギルドの取引先を開拓しようと考えていた。
「取引できる業者を探すん?アタシもやるよ。セントラルギルドには腹立つしな」
「もしかしたら取引先を開拓できるかもしれません。私もお手伝いします」
「俺も、探してみるよ」
ゴウキファミリーのメンバー達は、ゴウキが何も言わずとも心の内を読んでいた。
ゴウキは勇者パーティーにいたときには感じたこともない、何とも言えない充実感に満たされた。
ゴウキの脳裏に浮かぶのは、以前自分にセントラルギルドに戻ってこいと言った職員の捨て台詞。
戻らないと言った自分に対して、後悔するぞという旨を発言をしていたことを思い出す。
「俺が・・・」
「お前のせいじゃねぇ」
自分のせいだと結論付けようとするゴウキの肩をセシルが掴んだ。
「だが、俺がこのギルドを巻き込んで・・・」
「そうじゃねぇ」
セシルはそう言ってため息をつき、肩を窄める。
「史上最高の査定額だ、なんて不用意に大騒ぎしちまった俺らだって悪かったんだ。セントラルを離れたゴウキが、これまで向こうが持っていた記録を一瞬で塗り替えちまったから面白くねぇのさ。単なる逆恨みだ」
「だが・・・」
「俺がその事実を宣伝しまくって界隈に知られまくってセントラルの顔を盛大に潰してやったからなぁ。やつらいい気味だと思ってよ」
「え?」
「これまで散々舐められてきた恨みを晴らしてやったぜ!と思ったんだがなぁ、まさかこんなに早く、直接的な反撃にくるとは思わなかったぜ」
「・・・」
「と、まぁ、こうなったのは俺も少しばかり考えずにやりすぎちまったのもあるってことだ。ははは」
セシルは笑ってゴウキの肩をバンバンと叩いた。
セントラルの恨みを買ったのはゴウキだけが要因ではないようだった。
「気に入らねぇ。原因はどうあれ結局セントラルの逆恨みだろ」
聞いていたスミレがそう言って不機嫌に顔を歪める。
「しょうがねぇさ。この王都はセントラルの支配下にあると言っていいような状態なんだ。けどセントラルを嫌っている業者は探せば出てくる。ま、そこまで深刻に考えることじゃねぇよ」
そう言うセシルの表情に悲壮感はない。
実際フォースギルドはセントラルに追従することなく運営を続けており、圧力を回避する方法には長けていた。
「ただもう知ってるかもだが、ちょっと買い取りとかが詰まってる状態でな・・・それだけは了承してくれ」
そう言ってセシルは事務所奥へ引っ込んでいった。
セシルはそこまで悲観していないが、買い取りをしない冒険者ギルドなど開店休業に近い。このままで良いはずがないとゴウキは思った。
「圧力か・・・」
ゴウキは新しく煙草を咥え、火をつけてぼうっと考える。
セントラルの圧力を受けてなさそうな業者・・・いるにはいるだろうが、果たしてどこにどれだけいるだろうか?
「悪い皆。今日はちょっとここで解散にしねぇか?」
ゴウキは今日はフォースギルドの取引先を開拓しようと考えていた。
「取引できる業者を探すん?アタシもやるよ。セントラルギルドには腹立つしな」
「もしかしたら取引先を開拓できるかもしれません。私もお手伝いします」
「俺も、探してみるよ」
ゴウキファミリーのメンバー達は、ゴウキが何も言わずとも心の内を読んでいた。
ゴウキは勇者パーティーにいたときには感じたこともない、何とも言えない充実感に満たされた。
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