『濁』なる俺は『清』なる幼馴染と決別する

はにわ

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ゴウキ・ファミリー

圧倒的な実力差

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ゴルドーは冷や汗が止まらなかった。
とんでもない相手に仕掛けてしまったと、アンドレが言った言葉に素直に従っていれば良かったと、いま心の底から後悔していた。

冒険者としては中途半端なところで半ば引退し、アンドレ子飼いの犯罪者として生きてきたゴルドーでも、不意打ちにようになりふり構わぬ手段を用いればどんな相手でも制することができると思っていた。かつて自分がそれで格上の冒険者を手にかけ、大金を手に入れたように。

だが、自分が仕掛けようとした相手が、そういった姑息な手段で優位性を覆せるような相手ではないことに漸く気付く。
ゴルドーは6人の仲間を引き連れていた。
気配察知に長けている斥候職もいたし、皆訳ありではあったが実力はそこそこの冒険者だった。
だから早々簡単に不意打ちなど食らうはずもないのだ。だが、その場にいた7人全員が一斉にいつの間にやら糸の拘束を受けてしまった。
明らかに圧倒的な実力差があることを見せつけられたのだ。

それにーー


「大人しくしてりゃ命まではとらねーよ。けど、必要にかられりゃ・・・」


そう言って無表情になったスミレの目を見て思う。

あれは人を殺すのに何のためらいもない目だーーと。
万が一何らかの方法で糸が解けたとして、スミレに襲い掛かろうものならあっと言う間に命が奪われるだろう。ゴルドーにはそんな確信があった。殺人鬼ではない、魔物のようなそれでもない、ただ作業として人を殺せる者・・・そんな目だ。


「はっ・・・やれやれ・・・」


ゴルドーは諦めたように俯く。
チクッと頬を何かが刺したような感触がする。どうやら張り巡らされた糸に頬が触れて切れたようだ。相手の言葉は脅しじゃなく、無理に力づくで動こうとするなら本当に体の方が切れてしまうだろう。

だがゴルドーは馬鹿だ。
諦めが悪かった。馬鹿馬鹿しい手だが、まだ最後の手を隠し持っていたのだ。


「やれやれ、それじゃ大人しくしますかね。まともに動くのは口だけみてぇだし、


ゴルドーがそう言うと、仲間達は一斉に彼の方を見て、僅かに表情を変えた。



「セルフ・ボム」


ゴルドーは動かない体のまま、魔法を使った。
その瞬間、彼の体がまばゆい閃光に包まれ、姿が見えなくなる。その直後ーーー


ドォォォォォン!



ゴルドーの体は一瞬にして大爆発を起こした。
ゴルドーは自爆魔法を使ったのだ。
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