『濁』なる俺は『清』なる幼馴染と決別する

はにわ

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ゴウキ・ファミリー

やると言ったらやる

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「特に問題なく取引が出来るなら、今頃お前さん以外にも山ほどレジプスと取引したいって連中が押しかけてるだろうよ」


「・・・そりゃそうか」


セシルの言葉に、ゴウキは一気に冷静になった。
レジプスの事情を鑑みるに、ギルドは輸出制限があるとしても、それに縛られない個人商店もしくは冒険者が商機を見出さないわけがないのだ。それでも満載的にスライムジェル不足に喘ぐレジプス、何か事情があるに違いない。


「盗賊が出るんだよ。レジプス周辺の砂漠地帯にはな」


「盗賊・・・」


セシルはゴウキに説明した。
レジプス周辺の砂漠には昔から盗賊の集団が幅を利かせていて、国軍付きのようなある程度警備の固い集団は襲わないが、護衛の心元ない集団はたちまちに襲われ身ぐるみはがされてしまうこと。国軍も征討のために兵を出してはいるが、盗賊は身を隠すのがうまく、中々本隊を潰すことが出来ないこと。
つまりは今だ健在である盗賊の存在のせいで安定してレジプスと交易するには、ある程度の金とコネを使ってそれなりの護衛を引き連れた隊商に利用するしかないということだった。


「けどこの隊商が当然ながらとにかく人気でな、パン一つ詰み荷にねじ込むだけでも数か月先まで予約が一杯だし、金もかかる。セントラルはコネがあるから交易が出来ているが、経費は結構嵩んでると思うぜ」


ゴウキの中でさっきまで膨れ上がっていた興奮が一気に冷めていく。


「あそことの交易にゃとにかく金がかかるんだ。幸いにもレジプス国自体は金があるからそれでも今のところやっていけてるが、魅力的な販路である反面、リスクもあるってことさ」


ゴウキは考えた。一度だけ売ってそれでおしまい・・・というのなら何とかなるかもしれない。ゴウキ達が護衛について商談に行けば済む話だ。だが、これから定期的にというと考え物だった。交易の往復だけで時間が取られ、ゴウキ達は他のことが一切できなくなる。


「まぁ選択肢の一つとして教えたに過ぎない感じだ。一応他にアテが全くないわけではーーー」


「いや」


セシルの言葉をゴウキは遮った。


「レジプスへの販路・・・ちょっと広げてみよう。盗賊がいなくなれば解決する話なんだろ?」


ゴウキの言葉にセシルは呆れ顔になって言った。


「俺の話聞いてたか?国軍が殲滅したくてもうまくいってねぇんだぞ」


「やると言ったらやる!」


できらぁとスラリー宣言してしまったのもあるが、レジプスの現状も看過できなかったゴウキはやる気に満ちていた。


「悪いがちょっとばかり留守にするぜ」


長丁場を覚悟で本気で盗賊の殲滅を考えていそうなゴウキを見て、「どうせ無理だろうけどあまり長く留守にされるとこっちにも響くなぁ」とセシルは不安になっていた。
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