『濁』なる俺は『清』なる幼馴染と決別する

はにわ

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ゴウキ・ファミリー

あっさり解呪

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パフちゃんと呼ばれた大蛇の魔物、キングパフアルダは砂中に埋まっていた黄金の器を間違えて飲み込んでしまったことで、強力な呪いに憑かれることになった。
憑かれた者は徐々に自我を失い、最後は器に宿る悪意に体を乗っ取られることになる。そしてただひたすらに目に入る生きる者全てを滅しようと暴れ出すのだ。おまけに魔力により体を修復する特性まで持つようになる。
頭を潰されても活動を停止しなかったのは、あくまで大蛇は乗っ取られて動いているだけの人形に過ぎず、脳みその存在などあって無いようなものだからだ。


何にせよ、かつてゴウキが出会った同じ類の呪いもそうだが、非常に珍しい類であると言えるほどの強力な呪いであった。これを解呪するには教会でも、特に修行を多く積んだ高位の僧侶に多額の寄付金を積んで願い出るしかない、それほどのものであった。




そして、その強力な呪いをリノアはアッと言う間に解呪してみせた。



「終わりました」


リノアがそう言ったのは器の前で彼女が何言か呟き出してから、十数秒後のことであった。ちなみに教会にお願いすると丸一日はかかる仕事である。


「随分あっけないじゃん。大した呪いじゃなかったんじゃねーの?」


解呪のことに詳しくないスミレは呆れ顔でそう言った。
スミレでなくても同じことを言うかもしれない・・・それほどあっけなくリノアは解呪してみせたのだ。


「教会のやりかたも少し勉強してみたことあるんですけど、あそこの解呪は呪いそのものを聖力と融和させて消滅させるっていうやり方なんですよね。けど物から呪いを引きはがすだけだったら、物と憑りついてる呪いの隙間に違う気を流し込んで表面から剥離させる感じでナンタラカンタラ」


リノアは得意げに語り出して止まらない。



「よくわからないが、これでこの器は安全になったんだな」


ゴウキは強引にリノアの語りを終わらせ、安全になった黄金の器を手に取った。


「悪いがこれは俺が戦利品としてもらうぜ」


ゴウキは呆然としているハンマ達に向かってそう言った。


「・・・いいさ。もう俺達が貰っても意味がないもんだ」


死ぬか、レイプス王家に突き出されるか、砂漠を出るか、この三択が彼らにはあったが、砂漠を出るという選択肢はなかった。となると、もはや金目のものだろうがなんだろうが持つことに意味はないのである。


「・・・んじゃま、とりあえず砂漠の平和のためにも、あんたらはレジプス王家に引き渡させてもらうぜ」


ゴウキのその言葉に、盗賊団は観念した。
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