『濁』なる俺は『清』なる幼馴染と決別する

はにわ

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ゴウキ・ファミリー

アンタが悪い

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「いや、あのさ、ビシッと舎弟にしろなんて言われてもだな・・・」


なんでこんな重い話を簡単にふってくるんだろう?とゴウキはセシルを恨めしく睨む。


「『疾風の牙』のドレークだって舎弟にしたじゃねぇか。あいつは良くてこいつらは駄目か?」


「は?あいつは別に舎弟じゃねぇぞ。それに俺より年上だろうが」


「でも本人はそう言ってるらしいぜ」


「・・・は?」


ドレークが勝手に舎弟を名乗っていることにゴウキは驚愕するが、それについてはとりあえず後でいいやと考える。


「ゴウキ。こいつら多分舎弟にしておくには良い素材だとアタシは思う」


スミレは正座している襲撃者達を親指で指し示しながら言った。
ゴウキは「はぁ」と溜め息をつきながら頭を横に振る。


「駄目だ駄目だ。ていうか、こいつらだってプライドってもんがあるだろ」


そうスミレに言って、今度は襲撃者達に向き直る。


「おいお前ら。今回ばかりは許してやるがな・・・今度からは本当にぶっ殺すとこまでやるからな。わかったら、今度からは真面目に冒険者としてやっていくか働けよ。さっさと解散して前の生活に戻れ」


もう面倒だから説教もこれで終わりにして帰らせようーー ゴウキはそう考えてこれで閉めにしようとそう言った。
だが、そこで襲撃者の一人が声を上げた。


「前の生活に戻れって、アンドレさんを頼れない今、俺達は本物の食い詰め者なんだよ。だから原因を作ったアンタを襲ってでウサバラシしようとしてたんだ」


そう発言したのは見るからに頭の悪そうな顔をした戦士風の男だった。


「・・・は?」


唖然とするゴウキに、男は更に続ける。


「食い扶持がねぇんだ。冒険者としての腕は半端だから、他のやつとの競争に負けて食っていけるほど稼げねぇ。かと言って俺は頭も良くねぇから普通の仕事は出来ねぇ。ていうか、この王都じゃ一度俺らみたいに半端者に落ちたフリーランスを雇ってくれるところなんてありはしねぇんだよ。無責任に前の生活に戻れなんて言わないでくれよな」


なんだこいつ?いきなり不幸自慢からの逆切れか?とゴウキはあんぐりと口を開けていると、他にもやはり頭の少し悪そうなシーフ職らしき男が発言する。


「俺達が悪いのはわかるよ。無能なのが悪い。けど、そんな俺達でも最低限食ってけるだけの仕事はアンドレさんは回してくれてたんだ。それをアンタが潰したんだよ。そんなアンタが俺達に説教しないでくれよ」


「そうだ、アンタが悪い」


戦士風の男の発言を皮切りに、襲撃者達が思い思いにゴウキを糾弾しはじめた。
え?俺が悪いの?と混乱するゴウキは、それからしばらくただただ彼らからの集中砲火を浴び続けた。
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