『濁』なる俺は『清』なる幼馴染と決別する

はにわ

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忍者スミレ

広大なスミレの罠

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「待て、落ち着いて行動するべきだ」


瞬く間に十勇士のうちの二人がやられたことに、流石にサスケも楽観視をやめて落ち着いて行動するよう十勇士達に告げる。
言われずとも十勇士達はピタリと動きを止め、慎重にスミレの出方を伺っている。


「してやられたのぅ。スミレ嬢の狩場にというわけか?」


「やれやれ情けない。我々とてスミレのことを言えんわなぁ」


サスケ達はゆっくりと互いに近づき合い、円陣を組んで全方向を警戒する。

十勇士が言ったように、サスケ達はスミレに誘いこまれていた。
この第4区の人の気配のないエリアは、スミレの手の下にあるとある貴族を通じて購入した『スミレの土地』なのだ。
購入した目的は一つ、王都で強敵と戦うことになったとき、自分に有利なエリアを用意したいがためである。スミレ有利に事を運ぶために用意されたこのエリアには、至るところに彼女が仕掛けた罠があるのであった。

スミレがここまでサスケ達を連れてきた理由、二つ目が自分に有利なこのエリアに連れてくるためだった。


「凄いなぁスミレは。この辺一帯の土地を建物ごと買い取ったのかな。スラム街だから相場は安いだろうとはいえ、どれだけの大金を持っていたというのだろう」


サスケがスケールの大きすぎるスミレの張った罠に感嘆する。
忍びの考えることとしてはスケールが大きすぎて、予想だにしない手であった。


「警戒しつつ、まずはここから離れよう。人通りのあるところまで行けば、恐らく彼女の領域からは抜けるはずだ」


サスケが言うと、一同は黙って頷いた。

それからサスケ達は一言も発することなく、じわりじわりとゆっくり動き、スミレの領域からの脱出を目指した。
何もないように見える路地だが、何が隠されているかわからない。だから焦って動き出したりせず、あくまでゆっくりと移動を初めていた。


「来た!」


突然として、上から雨のような矢がサスケ達に向かって飛んできた。
矢に毒が塗ってあるかもしれず、迂闊に受けることが出来ないと判断したサスケ達は一瞬にして散開する。


「ぐあああっ!」


散り散りになった瞬間、十勇士の一人に更なる矢の雨が襲って彼を串刺しにした。


「ちっ!」


それを見た十勇士が更なる襲撃を警戒して民家の壁に背をつけようとするが、その壁の一部に擬態して隠れていたスミレに、背後から短刀クナイで斬られ絶命する。



「スミレッ!」


それを見ていたまた他の十勇士が刀を抜いてスミレに斬りかかろうとするもスミレの姿は既に無く、代わりに直前までスミレがいたはずの地面には爆弾が置かれていた。


ドォォォン


また一人、十勇士が爆発に巻き込まれて絶命する。

僅かな時間に十勇士が四名も葬られ、サスケは眉を顰めた。
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