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狂愛のお開き
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「俺は元々、ルドルフ殿下の下に付きつつ、監視をするよう命令されてたんだ」
ミケランジェロは話をしながら、ルドルフを丁寧に縛り上げていく。
彼は何も自分語りをしたくてしているのではない。シュウに洗いざらい話せと言われて、仕方がないから話ながらの作業になっているのだ。
「殿下の今回の魔物じじい家襲撃は、お前達の身柄の確保が目的だったが、俺はこれに乗じて魔物じじいを暗殺するようにと命令された・・・いてっ!」
自白するミケランジェロに、シュウが蹴りを入れる。魔物じじい暗殺のところで腹が立ったのだ。
「言っておくが、今回は俺が命令を受けてこうして出向いたがな。世界中で魔物じじいの存在が邪魔だと思ってるやつは多いんだぜ。またいつどこで俺と同じようなのが派遣されてくるかわから・・・いててっ!」
グサグサっと、ゴブリン達が持っていたナイフを玩具のように投げてミケランジェロに刺していくシュウ。
「魔物じじいの存在が邪魔・・・って?商売敵でも存在するんですか?」
フローラの疑問に、ミケランジェロが答えた。
「魔物じじいのお陰で利益を得ている人がいる。命の助かってる人がいる。けど、一方で不利益を被る人がいて、目的に不都合が生じている人もいる。俺に言えるのはそれだけさ」
これ以上は恐れ多くて言えたもんじゃねぇ、とミケランジェロは作業に戻る。
「勿体ぶりますね。やはりやってしまっても良いのでは?」
中途半端な答えを聞いて不満なフローラが怖いことを言うのでミケランジェロは怯えるが、シュウは首を横に振る。
「今更ですが、深入りはやめておきましょう。大体の想像はつきますが、聞いたら聞いたで頭痛に悩まされることになりそうです」
そう言ってから「はぁ・・・」と、シュウはため息をついた。
察するにどうせルドルフの兄弟かなんかが絡んでいる事案だと思われるが、首を突っ込みたくない案件だ。
既にいろいろな人間の思惑による様々な面倒に巻き込まれているというのに、これ以上頭痛の種を増やしたいとは思わなかった。
それと怒涛のように押し寄せるトラブルですっかり忘れそうになるが、シュウ達はそもそも追われる身なのだ。ただでさえワケアリの身の上である。
「今回私達は何も見なかった。何も知らなかった。これで良いでしょう」
皇族をボコボコにして、その身柄をよくわからん男に差し出したという不都合なことは無かったことにする、とシュウは決めた。じゃないと今度こそ帝国は国を挙げての捜索に乗り出してくるし、捕まれば裁判なしで死刑になってしまう。
「俺だって危ない身の上だ。お互い、ここは痛み分けってことで手打ちといこうや」
襲撃してきた側でありながら図々しいことを言うミケランジェロだが、シュウからすれば異論は無かった。
ルドルフはミケランジェロによって厳重に縄で縛られ、魔法が使えなくなる封魔の札を幾重にも貼られて封印された。罪人以上に苛烈な扱いだが、存在自体が危険物のような人間なのでこれくらいで丁度良いかとシュウは考える。
「終わりましたか・・・」
こうして魔物じじい宅襲撃の件はお開き・・・となりそうなところだったが、最後の最後で予期せぬことがこの後起きるのであった。
ミケランジェロは話をしながら、ルドルフを丁寧に縛り上げていく。
彼は何も自分語りをしたくてしているのではない。シュウに洗いざらい話せと言われて、仕方がないから話ながらの作業になっているのだ。
「殿下の今回の魔物じじい家襲撃は、お前達の身柄の確保が目的だったが、俺はこれに乗じて魔物じじいを暗殺するようにと命令された・・・いてっ!」
自白するミケランジェロに、シュウが蹴りを入れる。魔物じじい暗殺のところで腹が立ったのだ。
「言っておくが、今回は俺が命令を受けてこうして出向いたがな。世界中で魔物じじいの存在が邪魔だと思ってるやつは多いんだぜ。またいつどこで俺と同じようなのが派遣されてくるかわから・・・いててっ!」
グサグサっと、ゴブリン達が持っていたナイフを玩具のように投げてミケランジェロに刺していくシュウ。
「魔物じじいの存在が邪魔・・・って?商売敵でも存在するんですか?」
フローラの疑問に、ミケランジェロが答えた。
「魔物じじいのお陰で利益を得ている人がいる。命の助かってる人がいる。けど、一方で不利益を被る人がいて、目的に不都合が生じている人もいる。俺に言えるのはそれだけさ」
これ以上は恐れ多くて言えたもんじゃねぇ、とミケランジェロは作業に戻る。
「勿体ぶりますね。やはりやってしまっても良いのでは?」
中途半端な答えを聞いて不満なフローラが怖いことを言うのでミケランジェロは怯えるが、シュウは首を横に振る。
「今更ですが、深入りはやめておきましょう。大体の想像はつきますが、聞いたら聞いたで頭痛に悩まされることになりそうです」
そう言ってから「はぁ・・・」と、シュウはため息をついた。
察するにどうせルドルフの兄弟かなんかが絡んでいる事案だと思われるが、首を突っ込みたくない案件だ。
既にいろいろな人間の思惑による様々な面倒に巻き込まれているというのに、これ以上頭痛の種を増やしたいとは思わなかった。
それと怒涛のように押し寄せるトラブルですっかり忘れそうになるが、シュウ達はそもそも追われる身なのだ。ただでさえワケアリの身の上である。
「今回私達は何も見なかった。何も知らなかった。これで良いでしょう」
皇族をボコボコにして、その身柄をよくわからん男に差し出したという不都合なことは無かったことにする、とシュウは決めた。じゃないと今度こそ帝国は国を挙げての捜索に乗り出してくるし、捕まれば裁判なしで死刑になってしまう。
「俺だって危ない身の上だ。お互い、ここは痛み分けってことで手打ちといこうや」
襲撃してきた側でありながら図々しいことを言うミケランジェロだが、シュウからすれば異論は無かった。
ルドルフはミケランジェロによって厳重に縄で縛られ、魔法が使えなくなる封魔の札を幾重にも貼られて封印された。罪人以上に苛烈な扱いだが、存在自体が危険物のような人間なのでこれくらいで丁度良いかとシュウは考える。
「終わりましたか・・・」
こうして魔物じじい宅襲撃の件はお開き・・・となりそうなところだったが、最後の最後で予期せぬことがこの後起きるのであった。
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