7 / 11
第7話「これがいわゆる吊り橋効果!?」
しおりを挟む
前回のあらすじ。2人で、チュロスを食べていたよ。
「一口ちょうだい!」
そう言ったかと思うと、樹さんは俺のチュロスをぱくっと食べてしまった。か、間接キ……。
「ん!おいしいね!」
「は、はいっ。」
「なんか俺だけ楽しんでない?大丈夫?」
「だっ、大丈夫です大丈夫です楽しんでます!」
唖然としてるだけなんです、あなたに。
チュロスを食べ終わり、再び色々な乗り物に乗った。日が暮れる頃には、恐らくほぼ全てのジェットコースターを制覇した。
「はー!楽しかった。」
「はい!もうそろそろ日が暮れそうですね。」
「次が最後にしようか。」
「はい。何するんですか?」
「お化け屋敷だよ。」
「あぁ……でしたね。」
「嫌?」
「得意じゃないですから、一緒に入っても楽しくないと思いますよ。」
「俺は桜木くんと入りたいなぁ。」
え……?ど、どういう意味?
「ね!行こう!俺がいるから大丈夫。」
くっ、そんなことを言われたら俺は……!
「は、はい。」
そして、いよいよお化け屋敷の中へ。ビビり度を測ってくれるリストバンドを受け取り、俺たちは血糊の垂れたドアを開けた。お化け屋敷の題名は「恐怖!死の病棟」。もうやだ。いや、でも暗い建物に樹さんと2人きりというシチュエーションなんですよ、優真。喜びなさい!俺は、そっと樹さんの左袖を掴んだ。
「結構リアルに病院だね。」
「で、ですね。」
どんどん先へ進んでいく。仕掛けが飛び出すたびに俺はビクビクし、樹さんはそのクオリティの高さに感動した。
お化け屋敷終盤。ここまでは、思っていたより怖くはなかったです。よかった。俺たちは、病室が並ぶ狭い廊下を歩いていた。
「お、もうすぐ出口じゃない?」
バーーーンッ!
突然、病室に寝ていたおじいさんゾンビが、俺たちに向かって来た。
「うわぁっ!」
俺は、思わず樹さんを抱きついてしまった。
「あっ、ご、ごめんなさい。」
離れようとした、その時、樹さんは離れかけた俺の体をもう一度自分の方へと抱き寄せた。
「っ……!」
「こうしてたら、怖くない?」
声も出せずに、ただただ頷く。
「よし、進むよ。」
い、樹さん……?樹さんは歩みを止めない。俺は、ゾンビとか骸骨とかはどうでもよくなった。逃げたい。でもずっとこうしていて欲しい。これは一体、どういう状況なのだろう。俺は今、どういう顔をしているんだろう。樹さんは、今どんな顔をしているんだ?出口はまだ?早く終わって。まだ終わらないで。不思議な感情が俺の中で渦巻く。数メートル先に明かりが見えた。
「出口だ!」
To be continued…
「一口ちょうだい!」
そう言ったかと思うと、樹さんは俺のチュロスをぱくっと食べてしまった。か、間接キ……。
「ん!おいしいね!」
「は、はいっ。」
「なんか俺だけ楽しんでない?大丈夫?」
「だっ、大丈夫です大丈夫です楽しんでます!」
唖然としてるだけなんです、あなたに。
チュロスを食べ終わり、再び色々な乗り物に乗った。日が暮れる頃には、恐らくほぼ全てのジェットコースターを制覇した。
「はー!楽しかった。」
「はい!もうそろそろ日が暮れそうですね。」
「次が最後にしようか。」
「はい。何するんですか?」
「お化け屋敷だよ。」
「あぁ……でしたね。」
「嫌?」
「得意じゃないですから、一緒に入っても楽しくないと思いますよ。」
「俺は桜木くんと入りたいなぁ。」
え……?ど、どういう意味?
「ね!行こう!俺がいるから大丈夫。」
くっ、そんなことを言われたら俺は……!
「は、はい。」
そして、いよいよお化け屋敷の中へ。ビビり度を測ってくれるリストバンドを受け取り、俺たちは血糊の垂れたドアを開けた。お化け屋敷の題名は「恐怖!死の病棟」。もうやだ。いや、でも暗い建物に樹さんと2人きりというシチュエーションなんですよ、優真。喜びなさい!俺は、そっと樹さんの左袖を掴んだ。
「結構リアルに病院だね。」
「で、ですね。」
どんどん先へ進んでいく。仕掛けが飛び出すたびに俺はビクビクし、樹さんはそのクオリティの高さに感動した。
お化け屋敷終盤。ここまでは、思っていたより怖くはなかったです。よかった。俺たちは、病室が並ぶ狭い廊下を歩いていた。
「お、もうすぐ出口じゃない?」
バーーーンッ!
突然、病室に寝ていたおじいさんゾンビが、俺たちに向かって来た。
「うわぁっ!」
俺は、思わず樹さんを抱きついてしまった。
「あっ、ご、ごめんなさい。」
離れようとした、その時、樹さんは離れかけた俺の体をもう一度自分の方へと抱き寄せた。
「っ……!」
「こうしてたら、怖くない?」
声も出せずに、ただただ頷く。
「よし、進むよ。」
い、樹さん……?樹さんは歩みを止めない。俺は、ゾンビとか骸骨とかはどうでもよくなった。逃げたい。でもずっとこうしていて欲しい。これは一体、どういう状況なのだろう。俺は今、どういう顔をしているんだろう。樹さんは、今どんな顔をしているんだ?出口はまだ?早く終わって。まだ終わらないで。不思議な感情が俺の中で渦巻く。数メートル先に明かりが見えた。
「出口だ!」
To be continued…
0
あなたにおすすめの小説
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
迷子を助けたら生徒会長の婚約者兼女の子のパパになったけど別れたはずの彼女もなぜか近づいてくる
九戸政景
恋愛
新年に初詣に来た父川冬矢は、迷子になっていた頼母木茉莉を助け、従姉妹の田母神真夏と知り合う。その後、真夏と再会した冬矢は真夏の婚約者兼茉莉の父親になってほしいと頼まれる。
※こちらは、カクヨムやエブリスタでも公開している作品です。
籠の鳥〜見えない鎖に囚われて✿❦二人の愛から…逃れられない。
クラゲ散歩
恋愛
私。ユリアナ=オリーブ(17)は、自然豊かなオータム国にあるグローパー学院に在籍している。
3年生になって一ヶ月が経ったある日。学院長に呼ばれた。技術と魔術の発展しているフォール国にある。姉妹校のカイト学院に。同じクラスで3年生の男子3名と女子3名(私を含め)。計6名で、半年の交換留学をする事になった。
ユリアナは、気楽な気持ちで留学をしたのだが…まさか学院で…あの二人に会うなんて。これは…仕組まれていたの?幼い頃の記憶。
「早く。早く。逃げなきゃ。誰か〜私を…ここから…。」
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
**2026.01.02start~2026.01.17end**
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる