たかが先輩、されど後輩。

うかかなむらる

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第7話「これがいわゆる吊り橋効果!?」

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 前回のあらすじ。2人で、チュロスを食べていたよ。
「一口ちょうだい!」
そう言ったかと思うと、樹さんは俺のチュロスをぱくっと食べてしまった。か、間接キ……。
「ん!おいしいね!」
「は、はいっ。」
「なんか俺だけ楽しんでない?大丈夫?」
「だっ、大丈夫です大丈夫です楽しんでます!」
唖然としてるだけなんです、あなたに。
 チュロスを食べ終わり、再び色々な乗り物に乗った。日が暮れる頃には、恐らくほぼ全てのジェットコースターを制覇した。
「はー!楽しかった。」
「はい!もうそろそろ日が暮れそうですね。」
「次が最後にしようか。」
「はい。何するんですか?」
「お化け屋敷だよ。」
「あぁ……でしたね。」
「嫌?」
「得意じゃないですから、一緒に入っても楽しくないと思いますよ。」
「俺は桜木くんと入りたいなぁ。」
え……?ど、どういう意味?
「ね!行こう!俺がいるから大丈夫。」
くっ、そんなことを言われたら俺は……!
「は、はい。」
 そして、いよいよお化け屋敷の中へ。ビビり度を測ってくれるリストバンドを受け取り、俺たちは血糊の垂れたドアを開けた。お化け屋敷の題名は「恐怖!死の病棟」。もうやだ。いや、でも暗い建物に樹さんと2人きりというシチュエーションなんですよ、優真。喜びなさい!俺は、そっと樹さんの左袖を掴んだ。
「結構リアルに病院だね。」
「で、ですね。」
どんどん先へ進んでいく。仕掛けが飛び出すたびに俺はビクビクし、樹さんはそのクオリティの高さに感動した。
 お化け屋敷終盤。ここまでは、思っていたより怖くはなかったです。よかった。俺たちは、病室が並ぶ狭い廊下を歩いていた。
「お、もうすぐ出口じゃない?」

バーーーンッ!

突然、病室に寝ていたおじいさんゾンビが、俺たちに向かって来た。
「うわぁっ!」
俺は、思わず樹さんを抱きついてしまった。
「あっ、ご、ごめんなさい。」
離れようとした、その時、樹さんは離れかけた俺の体をもう一度自分の方へと抱き寄せた。
「っ……!」
「こうしてたら、怖くない?」
声も出せずに、ただただ頷く。
「よし、進むよ。」
い、樹さん……?樹さんは歩みを止めない。俺は、ゾンビとか骸骨とかはどうでもよくなった。逃げたい。でもずっとこうしていて欲しい。これは一体、どういう状況なのだろう。俺は今、どういう顔をしているんだろう。樹さんは、今どんな顔をしているんだ?出口はまだ?早く終わって。まだ終わらないで。不思議な感情が俺の中で渦巻く。数メートル先に明かりが見えた。
「出口だ!」


To be continued…
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