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第9話「風邪」
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俺が樹さんに特別な感情を抱き始めたのは、俺が吹奏楽部に入って間もない頃だった。県の高校が集まって行われる音楽祭に参加することになった俺たち吹奏楽部だが、入りたての俺は他の部員に全くついていけず、顧問に居残り練習をさせられていた。その練習に、樹さんは毎日付き合ってくれた。特に接点があったわけでもないのに、なぜ俺に手を貸してくれたのかは今になっても分からないけど。顧問が納得するまでの長い間、樹さんは俺の拙い演奏にずっと付き合ってくれた。一緒に練習をしてくれた。高校生になって最初の辛かった時期の、1番キラキラしラした思い出。音楽祭が終わる頃には、俺は気が付いたら樹さんに特別な感情を抱いていた。
1ヶ月が経ち、冬休みに入った。今日は、クリスマスだ。がしかし、彼女のいない俺には特に予定は無く、家でゴロゴロと留守番をしている真っ最中である。父さんは仕事、母さんと姉さんは女子会とかなんとか言って、カフェテリアに行った。寒い日にこたつに入って携帯をいじる時のなんとも言えない幸せ……。
ピロン!!
静寂に包まれていた家の中に、突如通知音が鳴り響いた。い、樹さんからのメール!?何だろう……?
『やっほー!今日も寒いね?今何してた?暇?』
え……と。樹さんからメールを送ってくることが稀すぎて、俺は今困惑している。突然どうしたんだろう?
『こんにちは!寒いですね!留守番中でした。暇ですよ~!』
送信。既読。早っ!
『おつかいを頼まれてくれない?』
……ほう?どうしたんだ?本当に。
『良いですけど、どうしたんですか?』
『良いの?ありがとう(^^)風邪引いたんだよね~。お金取りに来てください~!ドアは開けてるから勝手に入ってきてね』
風邪……!?俺はすぐにもっこもこのパーカーを着て、家を飛び出した。樹さんが風邪を引くなんて。今日は、珍しい事ばかり起きる。クリスマスだからかな?とかなんとか色々考えているうちに、一人暮らしの樹さんの家に着いた。本当に目と鼻の先で助かる。よく考えると俺は今、クリスマスに好きな人の家に来るというなんともクリスマスらしいことをしているんだ。おぉ、すげぇ。とか言ってる場合じゃないわ。俺は、ドアを開けた。
「樹さーん。お邪魔しまーす。こんにちはー?」
なんだかんだ、樹さんの家に来るのは初めてだ。ということを今思い出した。リビング的な部屋から、パジャマにマスクという風邪スタイルの樹さんが出てきた。
「早かったね。お久しぶり。」
「お久しぶりです。だ、大丈夫ですか?」
俺はふらふらの樹さんに駆け寄り、リビングのソファに戻した。リビングは暖かかった。
「はい、お金。それと、これを買ってきてくれや。」
To be continued…
1ヶ月が経ち、冬休みに入った。今日は、クリスマスだ。がしかし、彼女のいない俺には特に予定は無く、家でゴロゴロと留守番をしている真っ最中である。父さんは仕事、母さんと姉さんは女子会とかなんとか言って、カフェテリアに行った。寒い日にこたつに入って携帯をいじる時のなんとも言えない幸せ……。
ピロン!!
静寂に包まれていた家の中に、突如通知音が鳴り響いた。い、樹さんからのメール!?何だろう……?
『やっほー!今日も寒いね?今何してた?暇?』
え……と。樹さんからメールを送ってくることが稀すぎて、俺は今困惑している。突然どうしたんだろう?
『こんにちは!寒いですね!留守番中でした。暇ですよ~!』
送信。既読。早っ!
『おつかいを頼まれてくれない?』
……ほう?どうしたんだ?本当に。
『良いですけど、どうしたんですか?』
『良いの?ありがとう(^^)風邪引いたんだよね~。お金取りに来てください~!ドアは開けてるから勝手に入ってきてね』
風邪……!?俺はすぐにもっこもこのパーカーを着て、家を飛び出した。樹さんが風邪を引くなんて。今日は、珍しい事ばかり起きる。クリスマスだからかな?とかなんとか色々考えているうちに、一人暮らしの樹さんの家に着いた。本当に目と鼻の先で助かる。よく考えると俺は今、クリスマスに好きな人の家に来るというなんともクリスマスらしいことをしているんだ。おぉ、すげぇ。とか言ってる場合じゃないわ。俺は、ドアを開けた。
「樹さーん。お邪魔しまーす。こんにちはー?」
なんだかんだ、樹さんの家に来るのは初めてだ。ということを今思い出した。リビング的な部屋から、パジャマにマスクという風邪スタイルの樹さんが出てきた。
「早かったね。お久しぶり。」
「お久しぶりです。だ、大丈夫ですか?」
俺はふらふらの樹さんに駆け寄り、リビングのソファに戻した。リビングは暖かかった。
「はい、お金。それと、これを買ってきてくれや。」
To be continued…
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