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4.あれ、これって恋なんじゃん?
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どうも、八神です。今日は、代議員で講演会の設営。なんで代議員が?って感じだけど、どうも運動部員だけだと人手が足りなかったらしい。俺はサッカー部としてなのか、代議員としてなのか、どっち目線でいったら良いんだろう?
「八神くん、2年は椅子出しだって。」
「ああ、オッケー。」
俺たちはせっせとイスを出した。こうやって仕事をしてて思うけど、瑞木さんはすごく賢いと思う。仕事の効率が本当に良い。
「ぎゃあ!」
そんな瑞木さんが、急に奇声を発した。
「ど、どうした?」
「く、蜘蛛……。」
「えっ、ごめん、俺も虫無理……。」
ふたりでそっとイスから離れる。
「……八神くん、虫無理なんだ。」
「うん。無理。顔の周りでぶーんとか飛ばれるとほんとに、無理!ってなる。」
「分かる。虫触れる人、尊敬する。」
「怜ー……。」
「佐和田くん、得意なんだ。」
「うん。何食わぬ顔でひょいって持って、外にそっと逃す。生類憐れみの令(徳川綱吉が生き物は殺しちゃダメぇ!って言った奴)みたいな人格だから。」
「生類憐れみの令は笑う。」
「だってそうだもん。……ほ、他のところのイス出そうか。」
「そだね……。」
俺たちは、すすすと蜘蛛から離れた。
「生類憐れみの令で思い出したけど、テスト返ってきたね。」
瑞木さんが再び働きながら俺に話しかけた。
「返ってきたね。瑞木さんって勉強できるイメージ。」
「うーん、まぁ、できなくはないけど、って感じかな。」
「けっこうな自信だなぁ。」
「八神くんも勉強できるでしょ?」
「俺にはプライドがね。」
「すごいわぁ。」
「瑞木さんは何が得意?5教科。」
「えー、なんだろ。……生物?」
「生物か!すげぇな!俺は一番苦手な方かも。」
「じゃあ得意なのは何なの?」
「国語!本読むの好きだからな!」
「えー、意外!」
「い、意外ってなんだよ。」
「あはは、ごめんごめん。外で元気に駆け回ってるイメージが強くて。」
「あーまぁ、運動も好きだけど。本はすげぇ好き!」
「そーなんだね。いのりちゃんも好きだよね?」
「うん!昔はよく、いのりから本借りてたなぁ。」
「へぇ、いいねぇ。……ん?」
「ん?」
「いや。いのりちゃんと八神くんは、幼馴染なんだよね?」
「うん。」
「八神くんと佐和田くんも、幼馴染なんだよね?」
「うんうん。」
「……いのりちゃんと佐和田くんは?」
「他人。」
「え!?なんで!?」
「怜とは、家が近いとかで仲良しなんだけど、いのりとは家は遠いんだよね。親同士が高校の同級生で、それ繋がりでちっちゃい頃からよく遊んでたっていう話で。」
「あ、そうなんだ!親同士が仲良し!私、てっきり家が近いのかと思ってた。」
「そうではないんだ~。」
「いやぁ、それにしても、幼馴染とか羨ましい~。」
「そうかなぁ。」
瑞木さんは、他の女子みたいに俺の前で他の子と喋る時と違う感じで喋ったりしないんだな……。なんでかは分からないけど、女の子は俺と喋る時と友達と喋る時がちょっと違う。正直、俺はそれにちょっと傷付くんだよね。え、俺とも普通に喋ってよ?って。でも、瑞木さんは違う。早乙女さんやいのりと喋ってる時と、全く同じだ。
「よし、終わった~!終わったら帰っていいんだよね?」
「そうだった気がする。」
「じゃあ帰る!じゃーね、八神くん!」
「うん、また明日~。」
……なんだろう、この気持ち。心臓がばくばく言ってる。もっと話したい、もっと知りたい。……これって、恋なんじゃ……?
To be continued…
「八神くん、2年は椅子出しだって。」
「ああ、オッケー。」
俺たちはせっせとイスを出した。こうやって仕事をしてて思うけど、瑞木さんはすごく賢いと思う。仕事の効率が本当に良い。
「ぎゃあ!」
そんな瑞木さんが、急に奇声を発した。
「ど、どうした?」
「く、蜘蛛……。」
「えっ、ごめん、俺も虫無理……。」
ふたりでそっとイスから離れる。
「……八神くん、虫無理なんだ。」
「うん。無理。顔の周りでぶーんとか飛ばれるとほんとに、無理!ってなる。」
「分かる。虫触れる人、尊敬する。」
「怜ー……。」
「佐和田くん、得意なんだ。」
「うん。何食わぬ顔でひょいって持って、外にそっと逃す。生類憐れみの令(徳川綱吉が生き物は殺しちゃダメぇ!って言った奴)みたいな人格だから。」
「生類憐れみの令は笑う。」
「だってそうだもん。……ほ、他のところのイス出そうか。」
「そだね……。」
俺たちは、すすすと蜘蛛から離れた。
「生類憐れみの令で思い出したけど、テスト返ってきたね。」
瑞木さんが再び働きながら俺に話しかけた。
「返ってきたね。瑞木さんって勉強できるイメージ。」
「うーん、まぁ、できなくはないけど、って感じかな。」
「けっこうな自信だなぁ。」
「八神くんも勉強できるでしょ?」
「俺にはプライドがね。」
「すごいわぁ。」
「瑞木さんは何が得意?5教科。」
「えー、なんだろ。……生物?」
「生物か!すげぇな!俺は一番苦手な方かも。」
「じゃあ得意なのは何なの?」
「国語!本読むの好きだからな!」
「えー、意外!」
「い、意外ってなんだよ。」
「あはは、ごめんごめん。外で元気に駆け回ってるイメージが強くて。」
「あーまぁ、運動も好きだけど。本はすげぇ好き!」
「そーなんだね。いのりちゃんも好きだよね?」
「うん!昔はよく、いのりから本借りてたなぁ。」
「へぇ、いいねぇ。……ん?」
「ん?」
「いや。いのりちゃんと八神くんは、幼馴染なんだよね?」
「うん。」
「八神くんと佐和田くんも、幼馴染なんだよね?」
「うんうん。」
「……いのりちゃんと佐和田くんは?」
「他人。」
「え!?なんで!?」
「怜とは、家が近いとかで仲良しなんだけど、いのりとは家は遠いんだよね。親同士が高校の同級生で、それ繋がりでちっちゃい頃からよく遊んでたっていう話で。」
「あ、そうなんだ!親同士が仲良し!私、てっきり家が近いのかと思ってた。」
「そうではないんだ~。」
「いやぁ、それにしても、幼馴染とか羨ましい~。」
「そうかなぁ。」
瑞木さんは、他の女子みたいに俺の前で他の子と喋る時と違う感じで喋ったりしないんだな……。なんでかは分からないけど、女の子は俺と喋る時と友達と喋る時がちょっと違う。正直、俺はそれにちょっと傷付くんだよね。え、俺とも普通に喋ってよ?って。でも、瑞木さんは違う。早乙女さんやいのりと喋ってる時と、全く同じだ。
「よし、終わった~!終わったら帰っていいんだよね?」
「そうだった気がする。」
「じゃあ帰る!じゃーね、八神くん!」
「うん、また明日~。」
……なんだろう、この気持ち。心臓がばくばく言ってる。もっと話したい、もっと知りたい。……これって、恋なんじゃ……?
To be continued…
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