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8.どうして、俺じゃないんだろう。
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また、1週間が始まった。休みの日に佐和田くんと遊べて良かったなぁ……。また遊びたいなぁ……。
「み、瑞木さん?」
「あ、ごめん。何?」
月曜日の初っぱな、全校朝礼です。代議員はクラスメイトの点呼中で……あ、数えてなかった。
「女子、みんな居た?」
「ご、ごめん、数えてなかった……。」
「え、大丈夫?」
や、八神くんにすごい心配そうに私のこと見てる……。
「だ、大丈夫。ごめんごめん。今数えるね。」
もう、何ぼーっとしてんのよ、私!えっと……22、23人。全部いる!
「全部いた!」
「おっけ。ありがと。」
八神くんは学年主任の先生に報告に行った。ごめん、ありがとう、八神くん。
「よし、俺たちも列に戻ろうか。」
「うん。」
急に動いてよろけてしまった私を八神くんが支えた。
「おっと。」
「ご、ごめん。ありがとう。」
「……大丈夫か?」
「う、うん。ごめんね。」
「体調、悪い?」
「えっ、い、いやいや、そういうわけじゃないの。」
「そう?ならいいんだけど。」
八神くんは私から手を離し、私は女子の列に戻った。お、おかしいなぁ……頭がぼーっとする……相手は八神くんだったのに……。
休み時間。週番が黒板を消し忘れていることに気付いた、瑞木さんと早乙女さんといのりが、黒板を消そうと黒板に向かっていた。早乙女さんといのりが何か言って、瑞木さんは首を横に振った。その時、誰かのリュックにつまずきかけた瑞木さんが、転びそうになった。それを、ちょうどそこに立ってた怜が、受け止めた。……俺、ついてないな。
「お、大丈夫?」
「ご、ごめん。」
態勢を戻そうとした瑞木さんの体を、怜が自分の方に寄せる。瑞木さんが明らかに頬を染めているのが見えた。
「……熱い。」
「えっ。」
「瑞木さん、熱いよ。熱があるんじゃない?」
「う、嘘?」
何の躊躇いも無く、女子のおでこの温度を測る怜。
「ほら、熱い。」
「……だ、大丈夫だよ。」
俺は瑞木さんと怜に近付いた。
「保健室行ったほうがいいんじゃない。」
俺に行かせてくれ、怜。
「うん、そうだよ。乃希、連れてってあげて。」
れ、怜……!でも、瑞木さんが怜の制服を掴んだまま動かない。
「瑞木さん、大丈夫?……歩けない?」
怜がそう問いかける。瑞木さんは首を左右に振るだけで、何も言わない。
「おんぶしよっか?」
怜の言葉に、瑞木さんが頷く。えっ……。まさか頷かれるとは思ってなかったみたいで、怜も驚いている。
「い、いいけど。」
怜は、"ごめん、乃希。"みたいな顔をして瑞木さんを背負い、教室を出た。
「さやちゃん、やっぱり体調悪かったんだ……。」
「早く保健室に行かせれば良かったね……。」
いのりと早乙女さんがそう呟いた。いや、朝の時点で俺が気がつけば良かったんだ。"好きだ"とか思っといて、体調不良にも気がつけないなんて。瑞木さんの"そういうわけじゃないの"を鵜呑みにしなければ良かった。怜の背中に心を預ける瑞木さんに、心が傷んだ。
To be continued…
「み、瑞木さん?」
「あ、ごめん。何?」
月曜日の初っぱな、全校朝礼です。代議員はクラスメイトの点呼中で……あ、数えてなかった。
「女子、みんな居た?」
「ご、ごめん、数えてなかった……。」
「え、大丈夫?」
や、八神くんにすごい心配そうに私のこと見てる……。
「だ、大丈夫。ごめんごめん。今数えるね。」
もう、何ぼーっとしてんのよ、私!えっと……22、23人。全部いる!
「全部いた!」
「おっけ。ありがと。」
八神くんは学年主任の先生に報告に行った。ごめん、ありがとう、八神くん。
「よし、俺たちも列に戻ろうか。」
「うん。」
急に動いてよろけてしまった私を八神くんが支えた。
「おっと。」
「ご、ごめん。ありがとう。」
「……大丈夫か?」
「う、うん。ごめんね。」
「体調、悪い?」
「えっ、い、いやいや、そういうわけじゃないの。」
「そう?ならいいんだけど。」
八神くんは私から手を離し、私は女子の列に戻った。お、おかしいなぁ……頭がぼーっとする……相手は八神くんだったのに……。
休み時間。週番が黒板を消し忘れていることに気付いた、瑞木さんと早乙女さんといのりが、黒板を消そうと黒板に向かっていた。早乙女さんといのりが何か言って、瑞木さんは首を横に振った。その時、誰かのリュックにつまずきかけた瑞木さんが、転びそうになった。それを、ちょうどそこに立ってた怜が、受け止めた。……俺、ついてないな。
「お、大丈夫?」
「ご、ごめん。」
態勢を戻そうとした瑞木さんの体を、怜が自分の方に寄せる。瑞木さんが明らかに頬を染めているのが見えた。
「……熱い。」
「えっ。」
「瑞木さん、熱いよ。熱があるんじゃない?」
「う、嘘?」
何の躊躇いも無く、女子のおでこの温度を測る怜。
「ほら、熱い。」
「……だ、大丈夫だよ。」
俺は瑞木さんと怜に近付いた。
「保健室行ったほうがいいんじゃない。」
俺に行かせてくれ、怜。
「うん、そうだよ。乃希、連れてってあげて。」
れ、怜……!でも、瑞木さんが怜の制服を掴んだまま動かない。
「瑞木さん、大丈夫?……歩けない?」
怜がそう問いかける。瑞木さんは首を左右に振るだけで、何も言わない。
「おんぶしよっか?」
怜の言葉に、瑞木さんが頷く。えっ……。まさか頷かれるとは思ってなかったみたいで、怜も驚いている。
「い、いいけど。」
怜は、"ごめん、乃希。"みたいな顔をして瑞木さんを背負い、教室を出た。
「さやちゃん、やっぱり体調悪かったんだ……。」
「早く保健室に行かせれば良かったね……。」
いのりと早乙女さんがそう呟いた。いや、朝の時点で俺が気がつけば良かったんだ。"好きだ"とか思っといて、体調不良にも気がつけないなんて。瑞木さんの"そういうわけじゃないの"を鵜呑みにしなければ良かった。怜の背中に心を預ける瑞木さんに、心が傷んだ。
To be continued…
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