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16.素直に嫉妬するんですけど
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本屋さんに到着した。
「はぁっ!」
いのりちゃんが奇声を発する。
「聞いてない聞いてない!そんな、そんな!」
そうそう、忘れがちだけどいのりちゃんって……
「表紙がhoperとか聞いてないよ~。」
ドルヲタなんだよね。雑誌に向かって ほとほと と涙を流す。
「けんちゃんが尊いよぉ……。」
茉琴は既にどこかに消えている。恐らく、漫画コーナーかと。私は、いのりちゃんの背中をなでなでした。
「買うのですか?」
「買いたいけど金欠ぅ……。あぁ、かっこいい……ゆうやくん好き……。」
hoperというのは、超人気男性アイドルグループで、けんちゃん、ゆうやくんというのは、いのりちゃんの"推し"である。
「おぉ、wanwanの表紙かっけぇ。」
「乃希の方がイケメン。」
「そう?…………ふぁ!?今なんつった!?」
そんな会話を聞き流しつつ、私は自分の好きなコーナーへと向かう。夏も近づいてるし、特集とかされてたりしないかなー?お、あった!「夏に読みたい!ホラー小説・漫画特集」げっ、漫画だ。漫画は視覚的に来るから無理なんだけど~……。
「あ、瑞木さん居た。うわっ、漫画も居た……。」
「あ、佐和田くん。この辺ちょっと閲覧注意。」
「うん。あ、この題名、聞いたことある。」
「『明日のあなたはもう居ない』?」
「うん。」
「これもなかなかに背中のぞわぞわがすごいよ~。」
「あ、読んだことあんの?」
「うん。持ってる!」
「マジか。……へぇ~……。」
佐和田くんは本をペラペラとめくりながら、"おー"とか"へー"とか言った。
「気になるけどなぁ。買うってなるとなぁ……。」
「貸そっか?」
「お、マジ?そうしてもらえると嬉しい。」
「うん、いいよ!貸す貸す!」
「ありがと~。」
佐和田くんはこくっと頷いた。
「あ、乃希。」
佐和田くんがぴよっと手を挙げると、八神くんはひょこっと手を振り返した。
「ずーっと一緒に居て、飽きちゃったりしないの?」
「うーん?あぁ、乃希は飽きないよ。ずっと見てられる。」
す、素直に嫉妬……!
「へぇ……。」
「ちゃんとしてそうで、意外と抜けたとこあるし。」
「たしかにねぇ。」
「ね。瑞木さんは、ちゃんとしてそうで、ちゃんとしてるタイプだね。」
「そうなのかな?」
「うん。だから、乃希みたいにそわそわしながら見るってことはないけど。安心して見てられる。君ら3人隊は表情もころころ変わるし、見てて楽しいよ。」
……おほ。
「そ、そうなんだ……?」
佐和田くんは『世界の名前がおかしい花・虫辞典』を手に取りながら頷いた。
「楽しい5人だよね。僕は好き、この5人で行動するの。」
この嬉しい言葉が、私の葛藤を誘う。"5人"で行動するのが好きなら、それを壊すのは良くないよね……?って。
To be continued…
「はぁっ!」
いのりちゃんが奇声を発する。
「聞いてない聞いてない!そんな、そんな!」
そうそう、忘れがちだけどいのりちゃんって……
「表紙がhoperとか聞いてないよ~。」
ドルヲタなんだよね。雑誌に向かって ほとほと と涙を流す。
「けんちゃんが尊いよぉ……。」
茉琴は既にどこかに消えている。恐らく、漫画コーナーかと。私は、いのりちゃんの背中をなでなでした。
「買うのですか?」
「買いたいけど金欠ぅ……。あぁ、かっこいい……ゆうやくん好き……。」
hoperというのは、超人気男性アイドルグループで、けんちゃん、ゆうやくんというのは、いのりちゃんの"推し"である。
「おぉ、wanwanの表紙かっけぇ。」
「乃希の方がイケメン。」
「そう?…………ふぁ!?今なんつった!?」
そんな会話を聞き流しつつ、私は自分の好きなコーナーへと向かう。夏も近づいてるし、特集とかされてたりしないかなー?お、あった!「夏に読みたい!ホラー小説・漫画特集」げっ、漫画だ。漫画は視覚的に来るから無理なんだけど~……。
「あ、瑞木さん居た。うわっ、漫画も居た……。」
「あ、佐和田くん。この辺ちょっと閲覧注意。」
「うん。あ、この題名、聞いたことある。」
「『明日のあなたはもう居ない』?」
「うん。」
「これもなかなかに背中のぞわぞわがすごいよ~。」
「あ、読んだことあんの?」
「うん。持ってる!」
「マジか。……へぇ~……。」
佐和田くんは本をペラペラとめくりながら、"おー"とか"へー"とか言った。
「気になるけどなぁ。買うってなるとなぁ……。」
「貸そっか?」
「お、マジ?そうしてもらえると嬉しい。」
「うん、いいよ!貸す貸す!」
「ありがと~。」
佐和田くんはこくっと頷いた。
「あ、乃希。」
佐和田くんがぴよっと手を挙げると、八神くんはひょこっと手を振り返した。
「ずーっと一緒に居て、飽きちゃったりしないの?」
「うーん?あぁ、乃希は飽きないよ。ずっと見てられる。」
す、素直に嫉妬……!
「へぇ……。」
「ちゃんとしてそうで、意外と抜けたとこあるし。」
「たしかにねぇ。」
「ね。瑞木さんは、ちゃんとしてそうで、ちゃんとしてるタイプだね。」
「そうなのかな?」
「うん。だから、乃希みたいにそわそわしながら見るってことはないけど。安心して見てられる。君ら3人隊は表情もころころ変わるし、見てて楽しいよ。」
……おほ。
「そ、そうなんだ……?」
佐和田くんは『世界の名前がおかしい花・虫辞典』を手に取りながら頷いた。
「楽しい5人だよね。僕は好き、この5人で行動するの。」
この嬉しい言葉が、私の葛藤を誘う。"5人"で行動するのが好きなら、それを壊すのは良くないよね……?って。
To be continued…
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