気だるげ王子の微笑みが見たくて

うかかなむらる

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17.そういえば、海の日じゃね?

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 本屋さんを出た私たちは、ス○バに入った。茉琴が新作のピーチなんとかが飲みたいんだって。いのりちゃんはキャラメルなんとか、私はグレープフルーツのやつ、八神くんはチョコ、佐和田くんは抹茶を買って席に座った。では、ここからは高校生の特になんでもない会話をお聞きください。……お読みください?
乃「今思ったけどさ、今日祝日だぜふぇーい!って感じで今日、遊ぶことになったよね。」
茉「そうだね。」
乃「でも、今日、海の日じゃん。海行けばよかったなぁって。」
い「はわわ!」
紗「た、たしかに……。」
怜「今から行く?そんなに遠くもないと思うけど。」
乃「水着がぇ。」
茉「家からとってくる?」
い「みんなの家を経由して、海に行く!」
紗「あぁ。いいんじゃない?」
怜「マジで今から行くの?」
乃「怜の提案だろ。」
怜「海、人多そう。」
紗「あー、たしかに。」
茉「それも醍醐味ってことで!」
い「まこちゃん、すごく海行きたいんでしょ。」
茉「うん!!!すっごく行きたいよ!!!」
乃「それは激しく同意するけどね!」
怜「アクティブ組がやる気だし、僕もやる気出しまーす。」
い「海行くぞ!」
「「おー!」」

 というわけで、本当に海にやって来ました。よくよくよくよく考えたら、水着=露出。刺激的すぎて私、生きていけるかしら。
「日焼け止め~!」
「さすがいのり!」
「背中に塗り合いっこしよ。」
ただいま、女子更衣室でお着替え中。
 一方、男子更衣室。
「日焼け止めとか無いぜ。」
「乃希は良いんじゃない。まっ黒こげで。」
「いやいや、やだわ。」
「僕も嫌だけど、まっくろ乃希。はい、日焼け止めありまーす。姉さんのやつ取ってきましたー。」
「"盗って"きたんだな。」
「そういうこと。」
 一旦集合。さわだがみ(佐和田×八神)が日焼け止め塗り合ってるの見たかったなぁ……あ、こんにちは。早乙女茉琴です。ここからはあたしの解説で進行していくよー!はっ、紗華が。不意に来た佐和田くんの水着姿に気を失いそうです。あれ、八神くんも、不意に来た紗華の水着姿に気を失いそうです。ここ、ちゃんと三角関係で、辛いよねぇ……。
「意外と人いないね。」
「よかった~!」
「よし!泳ぐぜ!」
「いぇーい!」
佐和田くんいわく、アクティブ組のあたしと八神くん、そしていのりが海に飛び込む。
「う、冷たい……。」
いのり、あたしにぎゅっ。あ、可愛いね。
「い、意外と冷たいねぇ。急に入るもんじゃなかったわ……。」
3人はおずおずと海からあがる。
「どうしたの?」
紗華と佐和田くんはトコトコと浜辺から声をかけた。
「海が冷たい!」
「お、ドンマイだ。」
「ドンマイだね。」
他人事ー!?浜辺に腰を下ろす2人。あら、いいムードじゃない?八神くんはいのりと遊んでるし、チャンスよ、紗華!ガンバレ!
 こ、鼓動が激しくなって止まりません……!
「水に入らないと暑いよねー。」
「だ、だねぇ。」
「泳げるんでしょ?入ればいいのに。」
「まぁ。佐和田くんは入らないの?」
「もうちょっとしたらね。」
「じゃあ私もその時でいい。」
「そう。」
あーどうしよー頭が熱いー。
「大丈夫?水入れば?」
「えっ。」
「暑いんでしょ?」
「あ、暑い。」
「いいよ、僕はひとりでも。」
「いやぁ、それは……。」
全然直視できないんだけど……。
「乃希がさ。」
「……?」
「あ、いや、なんでもない。」
……もしかして、八神くんが私のこと好きなの、知ってるのかな。
「乃希っていい体だよね。」
「……!?そ、そうだね?」
「うん。」
……??私の気を八神くんに向けようとしてる?
「暑い。入る。」
「あ、う、うん。私も。」
佐和田くんはちゃぷちゃぷと足だけ海に入った。
「あー、冷たー。」
「う、ほんとだ。」
「……海とか、久しぶり。地平線が見えるのが良いよね。地球って丸いんだーって思う。」
「……たしかに。そんな見方はしたことなかったな。」
「そう?」
佐和田くんはふと、しゃがんだかと思うと、私に水をかけた。
「え、ちょ、冷たいよ!」
「海なのにテンションが微妙だから。上げてあげようと思って。」
「な、なにそれ~。私いつも通りだし。やり返すよ。」
「いや、やめて。ま、マジで。」
「えい。」
「あっ……冷たいです……すみませんでした……。」
「あはは!」
こうやって、ふたりで居るのが楽しいと思ってしまうんだ。


To be continued…
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