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23.そのままでいいの。
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そして、夏祭り当日を迎えた。紗華からも、いのりからも、準備万端だよって連絡がきて、安心している。そして私も、楽しむ用意は出来ているのだ!
「兄!」
「どうした妹。」
「金は持ったか!」
「もちろんだぜ。」
「行くぞぉ!」
「うぇーい!」
まずは、紗華ん家まで爽亮くんを迎えに行く。
ピーンポーン
「はーい!あ、来た~。」
「よっ、久しぶり。」
「久しぶり!茉琴さんは1週間ぶりくらい。」
「だね。」
爽亮くんよ、私には構わずに、慎之介くんと仲良くしてくださいな……!
「よし、行くぜ。」
兄者は、爽亮くんの手を握りしめて歩き出した。
「でかくなったか?」
「うん。153cm。」
「お~、でかくなってんなぁ。」
「……ね、ねぇ、手繋がないでよ。」
「なんでだよ。いいじゃないか。」
「は、恥ずいって中2にもなって大人と手繋いでたら。」
「そうか?俺は一向に構わん。」
「慎之介くんのことは聞いてないの。」
「そうかい、そうかい。まぁ、我慢したまえ。人様の子供を預かっている以上、爽亮に何かあったりしたら良くないからな。」
「……まぁ、そういうことなら。」
兄は爽亮くんを見て楽しそうに微笑んだ。
「爽亮、何が食べたい。」
「りんご飴。」
「おぉ!」
兄者、嬉しそう。
「りんご飴な!最初に行くぞ!」
「やる気満々すぎ。」
と言いつつ、爽亮くんも嬉しそう。紗華ぁあ!あたし今、幸せ!多分あなたたちよりも幸せ!!……ん、大翔発見。……お、女の子と居ない!!
「兄~、ちょっとあっち行ってくる~。」
「うぃ。」
大翔に駆け寄って、肩を叩いた。
「あのー、すみません。」
「わっ、マコト!?び、っくりしたぁ……。」
「彼女さん?」
「元カノさん?」
「元カノです。わざわざ聞かないでよ、悲しいんだから。」
あ、このおふたり、お顔を見たことありますよ!きっと、乙女ゲーム部(正しくは、吹奏楽部)の皆さんね!
「あ、ふたりは同じクラスで部活の子。」
「こんにちは!」
「こんにちは~。」
イケメンに一気に話しかけられて、頭を下げるしかできない私。
「マコトは誰と来てるの?」
「兄と友達の弟。」
「わお、謎。」
「でしょ!ま、察して!」
「なんとなく。じゃあ、マコトも楽しんで~。」
「ありがと。」
「うん。行こっか、イツキ、アオイ。」
「うん!」
「ぼく、はしまき食べたい。」
わらわらと去る男子高校生3人組。生で見てもイケメンってどういうこと!そして、再び慎×爽を見守るの会に戻る。
「ねぇねぇ慎之介くん、あれ行こうよ。」
「お化け屋敷?い、嫌だよ。」
「えー、行こうよ~行こうよ~。」
「嫌です。」
爽亮くんは兄に腕を絡ませて引っ張った。兄者は、お化け屋敷が大の苦手です。
「茉琴も行くよな?」
「いや、私は行かない。出口で待ってるね~。」
私も苦手だもーん。
「ねぇ行こうよ!慎之介くん!」
「う……わ、分かった分かった。」
5つ年下の男の子に翻弄される兄。
「いってら~。」
俺は、いのりの浴衣姿になぜか少しキュンとした。
「だいきくん、やっほ!」
自分のこと好きなんだと意識した途端かわいく見えるなんて、単純な脳みそだ。いや、多分もとから、いのりはかわいかったんだろうけど。
「だいきくん、浴衣だぁ……。」
ひ、瞳がキラキラしてるぜ……。いのりは俺の袖をきゅっと掴んだ。
「行こ?」
「うん。……あ、待って。」
「ん?」
いのりの顔を見つめる。
「あ、あのさ……。」
呼び止めたものの、なんて言ったらいいのか分からず、頭が混乱する。
「えっと……その……はい。」
「……??」
「……お、俺と、付き合ってください!」
「っ……!!」
いのりが目を見開く。
「……ほ、ほんとに?」
「うん。」
「……なんで?」
「いのりのこと大切にしたいから。」
「そ、それだったら、これまでと一緒でもいいじゃん。」
「そうだけど。でも、俺は真剣に考えたよ。ちゃんと。いのりがなんで俺と付き合いたいと思ってくれたのか、いのりを彼女にした場合俺はどうしたらいいのか、考えた。良い彼氏になれるように、いっぱい考えた。」
「い、良い彼氏なんかにならなくていいよ。だいきくんだから好きなんだもん。優しくて、頼りになって、努力家で、意志が強くて。でも、ちょっとおっちょこちょいで。だから、好きなんだもん。だいきくんはだいきくんでいい。……わたしの、彼氏になってくれますか?」
「はい。その所存です。」
いのりは俺の目を一瞬見て、笑った。胸の中で何かがざわめく。俺はいのりを抱き寄せた。
「だ、だいきくん?」
「……何食べる?最初。」
「へっ……?あ、か、かき氷とか食べたいなぁ。」
「いいね。そうしよっか。」
なんで今「へっ……?」て言ったんだ?よく分かんないが、俺たちは祭り会場に入った。
「だいきくん、わたし迷子なりそう。」
「……そ、それは。」
いのりが俺に手を差し出した。俺はそれを握りしめる。
「……ま、満足ですか、お姫様。」
「うんっ!」
胸が高鳴り、体が火照った。俺の心臓の音は、祭りの賑わいがかき消した。
To be continued…
「兄!」
「どうした妹。」
「金は持ったか!」
「もちろんだぜ。」
「行くぞぉ!」
「うぇーい!」
まずは、紗華ん家まで爽亮くんを迎えに行く。
ピーンポーン
「はーい!あ、来た~。」
「よっ、久しぶり。」
「久しぶり!茉琴さんは1週間ぶりくらい。」
「だね。」
爽亮くんよ、私には構わずに、慎之介くんと仲良くしてくださいな……!
「よし、行くぜ。」
兄者は、爽亮くんの手を握りしめて歩き出した。
「でかくなったか?」
「うん。153cm。」
「お~、でかくなってんなぁ。」
「……ね、ねぇ、手繋がないでよ。」
「なんでだよ。いいじゃないか。」
「は、恥ずいって中2にもなって大人と手繋いでたら。」
「そうか?俺は一向に構わん。」
「慎之介くんのことは聞いてないの。」
「そうかい、そうかい。まぁ、我慢したまえ。人様の子供を預かっている以上、爽亮に何かあったりしたら良くないからな。」
「……まぁ、そういうことなら。」
兄は爽亮くんを見て楽しそうに微笑んだ。
「爽亮、何が食べたい。」
「りんご飴。」
「おぉ!」
兄者、嬉しそう。
「りんご飴な!最初に行くぞ!」
「やる気満々すぎ。」
と言いつつ、爽亮くんも嬉しそう。紗華ぁあ!あたし今、幸せ!多分あなたたちよりも幸せ!!……ん、大翔発見。……お、女の子と居ない!!
「兄~、ちょっとあっち行ってくる~。」
「うぃ。」
大翔に駆け寄って、肩を叩いた。
「あのー、すみません。」
「わっ、マコト!?び、っくりしたぁ……。」
「彼女さん?」
「元カノさん?」
「元カノです。わざわざ聞かないでよ、悲しいんだから。」
あ、このおふたり、お顔を見たことありますよ!きっと、乙女ゲーム部(正しくは、吹奏楽部)の皆さんね!
「あ、ふたりは同じクラスで部活の子。」
「こんにちは!」
「こんにちは~。」
イケメンに一気に話しかけられて、頭を下げるしかできない私。
「マコトは誰と来てるの?」
「兄と友達の弟。」
「わお、謎。」
「でしょ!ま、察して!」
「なんとなく。じゃあ、マコトも楽しんで~。」
「ありがと。」
「うん。行こっか、イツキ、アオイ。」
「うん!」
「ぼく、はしまき食べたい。」
わらわらと去る男子高校生3人組。生で見てもイケメンってどういうこと!そして、再び慎×爽を見守るの会に戻る。
「ねぇねぇ慎之介くん、あれ行こうよ。」
「お化け屋敷?い、嫌だよ。」
「えー、行こうよ~行こうよ~。」
「嫌です。」
爽亮くんは兄に腕を絡ませて引っ張った。兄者は、お化け屋敷が大の苦手です。
「茉琴も行くよな?」
「いや、私は行かない。出口で待ってるね~。」
私も苦手だもーん。
「ねぇ行こうよ!慎之介くん!」
「う……わ、分かった分かった。」
5つ年下の男の子に翻弄される兄。
「いってら~。」
俺は、いのりの浴衣姿になぜか少しキュンとした。
「だいきくん、やっほ!」
自分のこと好きなんだと意識した途端かわいく見えるなんて、単純な脳みそだ。いや、多分もとから、いのりはかわいかったんだろうけど。
「だいきくん、浴衣だぁ……。」
ひ、瞳がキラキラしてるぜ……。いのりは俺の袖をきゅっと掴んだ。
「行こ?」
「うん。……あ、待って。」
「ん?」
いのりの顔を見つめる。
「あ、あのさ……。」
呼び止めたものの、なんて言ったらいいのか分からず、頭が混乱する。
「えっと……その……はい。」
「……??」
「……お、俺と、付き合ってください!」
「っ……!!」
いのりが目を見開く。
「……ほ、ほんとに?」
「うん。」
「……なんで?」
「いのりのこと大切にしたいから。」
「そ、それだったら、これまでと一緒でもいいじゃん。」
「そうだけど。でも、俺は真剣に考えたよ。ちゃんと。いのりがなんで俺と付き合いたいと思ってくれたのか、いのりを彼女にした場合俺はどうしたらいいのか、考えた。良い彼氏になれるように、いっぱい考えた。」
「い、良い彼氏なんかにならなくていいよ。だいきくんだから好きなんだもん。優しくて、頼りになって、努力家で、意志が強くて。でも、ちょっとおっちょこちょいで。だから、好きなんだもん。だいきくんはだいきくんでいい。……わたしの、彼氏になってくれますか?」
「はい。その所存です。」
いのりは俺の目を一瞬見て、笑った。胸の中で何かがざわめく。俺はいのりを抱き寄せた。
「だ、だいきくん?」
「……何食べる?最初。」
「へっ……?あ、か、かき氷とか食べたいなぁ。」
「いいね。そうしよっか。」
なんで今「へっ……?」て言ったんだ?よく分かんないが、俺たちは祭り会場に入った。
「だいきくん、わたし迷子なりそう。」
「……そ、それは。」
いのりが俺に手を差し出した。俺はそれを握りしめる。
「……ま、満足ですか、お姫様。」
「うんっ!」
胸が高鳴り、体が火照った。俺の心臓の音は、祭りの賑わいがかき消した。
To be continued…
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