戦隊ヒロイン16

うかかなむらる

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Autumnor

第94話

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○本日の出演キャラ
・田中賢大(19)
・高畑翼(19)


 朝7時。目覚まし時計がやかましく歌う。
「……。」
あ!今日は、帰ってくる日だ。そうそう。今から僕は、駅までお迎えに行かなきゃいけないんだ。早く起きて、ご飯を食べて、それから、着替えて……。


ピーンポーン

インターホンの音……?誰だろう。僕は、ごそごそとベッドを出ると、ドアを開けた。
「やっぱり寝てた。おはよ。ただいま。」
「……!?」
瞬時に目が覚める。なぜいる……?
「今何時だと思ってんの。もう10時だけど。」
「えっ。」
「迎えに来てくれると思ってたのになぁ~。」
そう言って翼は、僕の家に入った。
「ちょ、ちょっと。実家に寄ってないの?」
「寄ってないよ。駅からはここの方が近いし、まずは安否の確認をね。」
「あ、安否……ご、ごめん。僕は無事です。」
「ふっ。良かった良かった。」
頭をぽんぽんされて、照れる僕。
「また伸びた?」
と聞くと、
「また縮んだ?」
と返ってくる。い、いつも通りだ!翼は、荷物を部屋の端にどさっと置いて、自分の服をパタパタした。
「暑~。」
「そんなに?」
僕は急いで顔を洗う。なんかもう、久々すぎて分からない。これが何のドキドキで、僕が今どんな感情なのか。洗面台から帰ると、翼はソファに座っていた。
「朝ごはん食べた?」
「まだ食べてない。新幹線が朝早かったから。早起きは賢大より苦手だし。」
「何食べたい?」
「うーん……まだいい。」
そう言って、翼は自分の隣をぽんぽん叩いた。
「……分かった分かった。」
僕が翼の隣に座ると、翼は僕の体を引っ張って、自分の足と足の間に入れた。翼に背中を向けた形になる。翼が僕の背中をくんくんした。
「……汗臭いよ。」
「臭くないよ……賢大の匂いがする……。」
そう言って僕の体を抱きしめるものだから、僕は恥ずかしくて固まってしまった。
「あ~……賢大だ、安心する……。」
「……良かった。」
俺の体の前に回された翼の指をいじりながら、僕はそう言った。
「……けんた……。」
「うん?」
「……ねむい……。」
やがて、翼の力がガクンと抜けた。僕は翼を自分から剥がすと、ソファに寝かせて近くにあったブランケットを体にかけた。
「……。」
翼の寝顔があまりにもあどけなくて心配になる。ひとりぼっちで悩んでたりしないかな。寂しくないかな。ごはんが喉を通らないとか、常に風邪気味とか、そんなの無い?その、全ての疑問がブーメランで返ってくる。
「……おかえり、翼。」



To be continued…
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