Signal ~つたえるあいず~

霧嶋絢美

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第2章

先生へのお礼

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よっし、やっと放課後だ~!
先生どこにいるかなー?



『あ!先生~!』


「ん?珠夕さん、どうしました?」


『あのねー、ちょっと今から残れますかー?』


「えぇ、大丈夫ですよ。少し教室で待っててください。」


『はーい!』


よーし!お礼言わなきゃね!
明日、お礼の品持ってこよーっと!



「すみません、お待たせしました。」


『大丈夫だよー!』


「ところで、何の用ですか?」


『えーっとね、先生のおかげで芽似と仲直りできました!』


「おぉ、それは良かったですねぇ。好きな人、できてたんです?」


『うん!相手の名前教えてもらっちゃった~!』


「優人くんでしょう?」


『なんで分かったの!?』


先生凄すぎだろ!



「勘ですよ、勘。」


『ええぇ!私わからなかったよ!』


「まだまだ見る力が無いですねぇ。」


『うるさーい!(笑)』


「ふんっ、本当のことを言ったまでですよ!」


『言い返す言葉がない…。』


「僕の勝ちです♪」


先生面白いなぁー…。
好きだなぁー…



『え?』


「どうしました?」


好…き…?は…?なに思ってんだ私。
そんな訳ないじゃないか。



『え、ううん…。何でもないですよ。』


「そうですか?それならいいですけど…。」


『あ!明日、お礼の品持ってくるね!』


「いやいや、いいですよ。いりません。」


『えー。じゃあなんか言うこと聞くよ。一つだけ。』


「んー、じゃあ…、明日から数学の居残りをしてください♪」


『えっ…。なんで…。』


「あなたの頭が悪いからですね!」


『えぇぇ!まじですか!やだなぁー!』


勉強とかマジで嫌いなんですけど…。



「あれ?言うこと聞いてくれるんじゃなかったんですか?」


『くっ…、あー、わかりましたよーだ!明日からだからね!今日は帰る!』


「はい、さようなら。」


『ばいばい!』


明日から忙しくなりそー…。


てか、好きなわけないよね。先生のことなんて。
ありえないありえない…。
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