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第1章
第十一話 ~美凪は本当に金の管理が出来ないんだなとわかった件~
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第十一話
しばらくすると、俺たちの頼んだ料理がテーブルの上に並ぶ。
そして、全員分の料理が並んだ時に俺は、
「一人だけヤベェやつがいるな……」
と呟いた。
「ふふん。このくらいで驚いてもらっては困りますよ、隣人さん。私にとってのこれは腹七分目です!!」
「あ、そう……」
そして、俺たちは「いただきます」と声を揃えてから食べ始めた。
俺はまずはミラノ風ドリアから口にする。
「熱……でも、美味いな……」
自宅で作ろうと思えば作れるか、300円でこのクオリティはぶっちゃけ無理だ。
この企業努力には頭が上がらない。
「うーん!!美味しいです!!」
と、美凪はパクパクとミラノ風ドリアをかき込んでいく。熱くないのかよ。
そして、あっという間に食べ終わると、口直しなのか青豆のサラダをふた口くらいで食べてしまう。
「良く噛んで食えよ……」
「噛んでますよー」
とミートスパゲティを頬張りながら美凪が反論してきた。
「優花ちゃんの食べっぷりを見てるとそれだけでお腹いっぱいになりそうだよ……」
と奏がフォッカチオを食べながら言っていた。
「まぁ、昨日も見てて思ったけど、食べ物がみるみる減ってく様は見てて気分が良いよな」
なんて言いながら、俺はミラノ風ドリアを食べ終わり、ミートスパゲティに取り掛かる。
「美味い。やっぱり俺はミートソースが好きなんだよな」
なんて呟きながら食っていると、
「私もミートソースが大好きです!!今度作ってくださいよ!!」
なんて美凪が言ってきたので、
「それがお前の『お願い』で良いのか?」
と聞くと、
「そうですね、でしたら『私が好きなものを心ゆくまで食べさせてください』これをお願いにします!!」
「なるほどな。良いぞ。今度メモかなんかに書いて寄越せ。全部作って食わせてやる」
「わーい!!やりました!!今から楽しみです!!」
なんてやり取りをしてると、
「会話の内容が家族だよな」
「私たちより夫婦してるよ、あの二人」
なんて言葉が聞こえてきたけど無視をした。
そして、俺たちは頼んだ分の食事は全て食べきった。
あれだけ頼んだ美凪と、あれしか頼んでない奏が同じタイミングだったのには驚いたけど。
「さて、腹も脹れた事だし。隣のゲーセンで遊んでくか?」
俺は水を飲みながら話をする。
そんなに長居をするつもりは無かったので、ドリンクバーは頼んでいない。
「はい!!隣人さん!!意見があります!!」
もう隣人さん呼びをこのメンツでは隠さなくなったな。
「どうした、美凪。言ってみろ」
「お金がありません!!」
「飯に使いすぎなんだよ……」
本当にこいつはお金を持ってると、持ってる分だけ使いやがるんだな。
きっとそれを美凪のお母さんはわかってるから、あまり金を渡さないのかもしれない……
「はぁ……わかったよ。家も隣だし、お前のお母さんとは知り合いだ。遊ぶ金くらい俺が出してやるよ」
「わーい!!隣人さん!!ありがとうございます!!」
「結婚したら家計は凛太郎が管理しないとだな」
「家事から家計の管理まで凛太郎くんにさせるとなると、優花ちゃんの役割は……」
「ふふん!!私の価値は目の保養です!!これほどの美少女を毎日見れるのですから幸せだと思ってください!!」
「美人は三日で飽きる。って言うよな」
「もー隣人さん!!いきなり美人なんて褒めないでくださいよー!!」
「ポジティブ過ぎるだろ……」
そして、そんなやり取りをしながら俺たちは食事の会計を済ませると、隣にあるゲームセンターへと向かった。
『ゲームセンター』
駅前のゲームセンターはかなりの規模があり、県内でも有数の広さを誇っていた。
UFOキャッチャーやアーケードゲームだけでなく、バッティングセンターやバスケのシュート対決まで出来たりする。
「隣人さん!!隣人さん!!」
「なんだよ美凪」
グイグイと袖を引っ張る美凪に、俺は振り返る。
「私、これが欲しいです!!取ってください!!」
そう言って美凪はUFOキャッチャーの筐体を指さした。
中には有名なアニメキャラクターが居た。
人の心が読める幼女だ。
「なるほどね。欲しいのか?」
「欲しいです!!アー〇ャちゃんは私の次に可愛いと思ってます!!」
自惚れんなよ……
まぁ、それはさておき。俺は軽く筐体を確認する。
ふむ。転がして取れそうな気配がするな。
まともに掴んで持ち上げて。みたいなとり方を想定してないな。
俺はそう判断すると、財布の中から500円を取り出す。
「三回目で取ってやる。それまでは黙って見てろよ?」
「はい!!よろしくお願いします!!」
俺は筐体に500円を入れてプレイを始める。
まずはアームの強さを見るために、ぬいぐるみの横にアームを落とす。
コロンと転がったぬいぐるみ。ふむ。でかいゲーセンだけあって、キチンとしたやつだな。
たまにあるんだよな。取らせる気が皆無の筐体が。
俺は二回目も同様にぬいぐるみの横にアームを落として、横に転がす。
よし。順調だな。
そして、三回目で出口まで転がってきて、落っこちた〇ーニャのぬいぐるみを俺は取り出し口から引き抜く。
「ほらよ。すんなり取れて良かったな」
俺がそう言ってぬいぐるみを美凪に渡す。
「わーい!!ありがとうございます!!毎晩抱いて寝ます!!」
と美凪はぬいぐるみを抱きしめて喜んでいた。
これだけ喜んでくれるなら500円以上の価値があるな。
そんなことを思いながら、俺は美凪を眺めていた。
そして、ゲームセンターの中へと進むと、幸也と奏が格闘ゲームで対戦をしていた。
「ふふん!!甘いよ幸也!!」
「その動きは想定内だぜ、奏!!」
そんなやり取りをしながら互角の対戦を繰り広げる二人。
周りには人集りが出来始めていた。
「すごいですね。お二人のプレイに人が集まってます」
「界隈では有名なプレイヤーみたいだからな、あの二人は」
なんでも、あの格闘ゲームでは大会の決勝で戦うのが常。みたいなものだし。
そんな二人を後目にしながら、俺と美凪は奥へと進む。
「隣人さん!!あれがやりたいです!!」
「……エアホッケーか」
なるほど。あれなら二人で楽しめるな。
そう思いながら、俺は軽く周りを確認する。
……よし。男は居ないな。
「いいぞ、美凪。俺がお前をコテンパンにしてやるよ」
「ふふん!!この優花ちゃんの華麗なプッシャー捌きを見せてやるです!!」
俺は100円玉を機械に入れてプレイを始める。
パックは俺の方に来た。よし、先手必勝だ!!
「喰らえ美凪!!」
パキン!!とパックをプッシャーで弾く。
壁で跳ね返らせてジグザグに進むパックを
「甘いです!!」
と美凪が弾き返す。
ふよん
と美凪の豊かな部分が揺れ動く。
そう、これを他の男に見せる訳には行かなかった。
それに、対戦場所にも気を使っている。
あいつの後ろは壁にしてある。
スカートの中を覗かれないようにな。
パキン
と返ってきたパックをプッシャーで弾き返す。
「やぁ!!」
たゆん
「てい!!」
ふるん
「とう!!」
ほよん
あぁ……眼福だな
エアホッケーって最高だな!!
なんて思いながら俺は美凪とのエアホッケーを楽しんだ。
まぁ惨敗したのは言うまでもないけど。
試合に負けて勝負に勝った。と言うやつだろう。
しばらくすると、俺たちの頼んだ料理がテーブルの上に並ぶ。
そして、全員分の料理が並んだ時に俺は、
「一人だけヤベェやつがいるな……」
と呟いた。
「ふふん。このくらいで驚いてもらっては困りますよ、隣人さん。私にとってのこれは腹七分目です!!」
「あ、そう……」
そして、俺たちは「いただきます」と声を揃えてから食べ始めた。
俺はまずはミラノ風ドリアから口にする。
「熱……でも、美味いな……」
自宅で作ろうと思えば作れるか、300円でこのクオリティはぶっちゃけ無理だ。
この企業努力には頭が上がらない。
「うーん!!美味しいです!!」
と、美凪はパクパクとミラノ風ドリアをかき込んでいく。熱くないのかよ。
そして、あっという間に食べ終わると、口直しなのか青豆のサラダをふた口くらいで食べてしまう。
「良く噛んで食えよ……」
「噛んでますよー」
とミートスパゲティを頬張りながら美凪が反論してきた。
「優花ちゃんの食べっぷりを見てるとそれだけでお腹いっぱいになりそうだよ……」
と奏がフォッカチオを食べながら言っていた。
「まぁ、昨日も見てて思ったけど、食べ物がみるみる減ってく様は見てて気分が良いよな」
なんて言いながら、俺はミラノ風ドリアを食べ終わり、ミートスパゲティに取り掛かる。
「美味い。やっぱり俺はミートソースが好きなんだよな」
なんて呟きながら食っていると、
「私もミートソースが大好きです!!今度作ってくださいよ!!」
なんて美凪が言ってきたので、
「それがお前の『お願い』で良いのか?」
と聞くと、
「そうですね、でしたら『私が好きなものを心ゆくまで食べさせてください』これをお願いにします!!」
「なるほどな。良いぞ。今度メモかなんかに書いて寄越せ。全部作って食わせてやる」
「わーい!!やりました!!今から楽しみです!!」
なんてやり取りをしてると、
「会話の内容が家族だよな」
「私たちより夫婦してるよ、あの二人」
なんて言葉が聞こえてきたけど無視をした。
そして、俺たちは頼んだ分の食事は全て食べきった。
あれだけ頼んだ美凪と、あれしか頼んでない奏が同じタイミングだったのには驚いたけど。
「さて、腹も脹れた事だし。隣のゲーセンで遊んでくか?」
俺は水を飲みながら話をする。
そんなに長居をするつもりは無かったので、ドリンクバーは頼んでいない。
「はい!!隣人さん!!意見があります!!」
もう隣人さん呼びをこのメンツでは隠さなくなったな。
「どうした、美凪。言ってみろ」
「お金がありません!!」
「飯に使いすぎなんだよ……」
本当にこいつはお金を持ってると、持ってる分だけ使いやがるんだな。
きっとそれを美凪のお母さんはわかってるから、あまり金を渡さないのかもしれない……
「はぁ……わかったよ。家も隣だし、お前のお母さんとは知り合いだ。遊ぶ金くらい俺が出してやるよ」
「わーい!!隣人さん!!ありがとうございます!!」
「結婚したら家計は凛太郎が管理しないとだな」
「家事から家計の管理まで凛太郎くんにさせるとなると、優花ちゃんの役割は……」
「ふふん!!私の価値は目の保養です!!これほどの美少女を毎日見れるのですから幸せだと思ってください!!」
「美人は三日で飽きる。って言うよな」
「もー隣人さん!!いきなり美人なんて褒めないでくださいよー!!」
「ポジティブ過ぎるだろ……」
そして、そんなやり取りをしながら俺たちは食事の会計を済ませると、隣にあるゲームセンターへと向かった。
『ゲームセンター』
駅前のゲームセンターはかなりの規模があり、県内でも有数の広さを誇っていた。
UFOキャッチャーやアーケードゲームだけでなく、バッティングセンターやバスケのシュート対決まで出来たりする。
「隣人さん!!隣人さん!!」
「なんだよ美凪」
グイグイと袖を引っ張る美凪に、俺は振り返る。
「私、これが欲しいです!!取ってください!!」
そう言って美凪はUFOキャッチャーの筐体を指さした。
中には有名なアニメキャラクターが居た。
人の心が読める幼女だ。
「なるほどね。欲しいのか?」
「欲しいです!!アー〇ャちゃんは私の次に可愛いと思ってます!!」
自惚れんなよ……
まぁ、それはさておき。俺は軽く筐体を確認する。
ふむ。転がして取れそうな気配がするな。
まともに掴んで持ち上げて。みたいなとり方を想定してないな。
俺はそう判断すると、財布の中から500円を取り出す。
「三回目で取ってやる。それまでは黙って見てろよ?」
「はい!!よろしくお願いします!!」
俺は筐体に500円を入れてプレイを始める。
まずはアームの強さを見るために、ぬいぐるみの横にアームを落とす。
コロンと転がったぬいぐるみ。ふむ。でかいゲーセンだけあって、キチンとしたやつだな。
たまにあるんだよな。取らせる気が皆無の筐体が。
俺は二回目も同様にぬいぐるみの横にアームを落として、横に転がす。
よし。順調だな。
そして、三回目で出口まで転がってきて、落っこちた〇ーニャのぬいぐるみを俺は取り出し口から引き抜く。
「ほらよ。すんなり取れて良かったな」
俺がそう言ってぬいぐるみを美凪に渡す。
「わーい!!ありがとうございます!!毎晩抱いて寝ます!!」
と美凪はぬいぐるみを抱きしめて喜んでいた。
これだけ喜んでくれるなら500円以上の価値があるな。
そんなことを思いながら、俺は美凪を眺めていた。
そして、ゲームセンターの中へと進むと、幸也と奏が格闘ゲームで対戦をしていた。
「ふふん!!甘いよ幸也!!」
「その動きは想定内だぜ、奏!!」
そんなやり取りをしながら互角の対戦を繰り広げる二人。
周りには人集りが出来始めていた。
「すごいですね。お二人のプレイに人が集まってます」
「界隈では有名なプレイヤーみたいだからな、あの二人は」
なんでも、あの格闘ゲームでは大会の決勝で戦うのが常。みたいなものだし。
そんな二人を後目にしながら、俺と美凪は奥へと進む。
「隣人さん!!あれがやりたいです!!」
「……エアホッケーか」
なるほど。あれなら二人で楽しめるな。
そう思いながら、俺は軽く周りを確認する。
……よし。男は居ないな。
「いいぞ、美凪。俺がお前をコテンパンにしてやるよ」
「ふふん!!この優花ちゃんの華麗なプッシャー捌きを見せてやるです!!」
俺は100円玉を機械に入れてプレイを始める。
パックは俺の方に来た。よし、先手必勝だ!!
「喰らえ美凪!!」
パキン!!とパックをプッシャーで弾く。
壁で跳ね返らせてジグザグに進むパックを
「甘いです!!」
と美凪が弾き返す。
ふよん
と美凪の豊かな部分が揺れ動く。
そう、これを他の男に見せる訳には行かなかった。
それに、対戦場所にも気を使っている。
あいつの後ろは壁にしてある。
スカートの中を覗かれないようにな。
パキン
と返ってきたパックをプッシャーで弾き返す。
「やぁ!!」
たゆん
「てい!!」
ふるん
「とう!!」
ほよん
あぁ……眼福だな
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