学園の聖女様と俺の彼女が修羅場ってる。

味のないお茶

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第1章

第三話 ① ~新学期・彼女持ちとして二年生が始まりました~

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 第三話  ①




 春休みが昨日で終わり、本日から新学期。
 高校二年生のスタートだ。
 一年前より少しだけ小さく感じる制服に、時間の流れを感じる。

 筋トレの成果が出てるな。身体がひと回りは大きくなったと思う。それに、もしかしたら身長もまだ伸びてるかもしれないな。

 洗面台の前でしっかりと歯を磨き、鏡に映った自分の顔を確認する。

 髭の剃り残しは無い。鼻毛は当然出てない。眉毛はしっかりと整えた。
 最低限の身だしなみを確認し、ヘアワックスを少量手にとる。
 軽く髪に動きをつけさせると、俺は手に着いたワックスの残りを洗い流す。
 自分を一番カッコよく魅せられる髪型はデートの時だけにしておく予定だ。

「ねぇねぇおにぃ。朱里ちゃんは次いつ来るの?」

 手に着いた水を手拭きタオルで拭いていると、雫が話しかけてくる。

 春休み中。何度か宿題を片手に我が家にやって来た朱里さんと雫はいきなり仲良くなっていた。

 最初は朱里先輩と呼んでいた筈だが、いつの間にか朱里ちゃんに変わっていた。
 彼女も雫のことは雫ちゃんと呼んでいる。

 なんだか俺より仲良くね?なんて思うこともしばしば。

 談笑する二人を尻目に、一人で粛々と春休みの宿題を進めていた。なんてことが結構あった。

 ま、まぁ。彼女と家族が仲良くなるのは良い事だし!!

 帰りの遅い父親にはまだ彼女を紹介してないけど、雫とこれだけ仲良くなれるなら問題ないだろう。

 あとは、俺が向こうの両親に気に入られるか.....

 なんてことを考えていた。

「朱里さんはこれから部活も本格化するし、ちょっと忙しくなると思うよ。まぁでも、彼女も雫が気に入ってるし、時間があれば来てくれるよ」
「帰宅部のおにぃと違って、バスケ部のレギュラーだからね!!朱里ちゃんかっこいいよねぇ」
「まぁ、俺とふたりの時はかっこいいより可愛いだけどな!!」

 ニコニコ笑う雫に、俺がそう言うと、

「ハイハイご馳走様。ほら、駅で朱里ちゃんが待ってるんでしょ?早く行きなよ」

 呆れたようにそんな言葉を返される。

 時刻を確認すると七時を少し回ったところ。
 今から家を出て行けば待ち合わせの八時には余裕がある。

 新学期早々に遅刻とか嫌だし、早めに家を出るか。

 俺はそう結論づけると、制服の上着を羽織りカバンを背負う。

 玄関へと向かうと雫が着いてきていた。

「先に行ってくるよ。雫も遅刻するなよ?今年から受験生で大変だと思うけど」

「大丈夫だよ。しっかり勉強してるし、内申だって悪くないよ。来年はおにぃの高校に入る予定だからね」

「そしたら、また一緒に通学だな。来年を楽しみにしてるよ」

 革靴を履いた俺はそう言って玄関の扉を開ける。

 今日は快晴。良い天気だ。

 いってきます。

 俺はそう言うと、扉を閉めて愛車のポチへと向かった。

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