学園の聖女様と俺の彼女が修羅場ってる。

味のないお茶

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第1章

第四話 ③ ~新学期・放課後は仲良し四人組で遊びの約束をしました~

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 第四話  ③




『以上で始業式を終了します』

 眠くなる校長の長話に耐え続けた。教頭先生の今の言葉をどれだけ待ったことか。
 俺は欠伸を噛み殺しながら腰をそらせる。

 既に入口付近の生徒から退出が始まっていた。

 この分ならもう少ししたら出られそうかな。

 そんなことを考えていると、山野先生がみんなに声をかけてくる。

「この後は教室に戻って軽く連絡事項の説明だ。それが終わったら帰っていいぞ。今日は部活がない人間がほとんどだと思うが、別に寄り道をするなとは言わないが、ハメを外しすぎて問題など起こさないように」

 はーい。

 と言う言葉がにちらほらと聞こえる。

「寄り道を禁止しない辺りが咲ちゃん先生の良いところだよね」
「うん。そうだね。ただそう言ってくれる先生だからこそ、あまり信頼を裏切らないようにちゃんとしないとね」

 後ろから話しかけてきた朱里さんに俺はそう返す。

 高校二年生なんだし、節度を持って行動出来る。そう信頼してくれてるってことだからね。
 それが出来ないってなったら、締めつけも厳しくなる。
 相互にきちんとやるからこそ、信頼関係ってのは作れるものだし。

 そんな会話をしながら、俺たちは教室へと戻る。

 そして、全員が着席したことを確認すると、山野先生が連絡事項の説明をしていく。


 明日から授業が始まるということ。
 明日のホームルームの時間を使って各委員を決めること。
 などが話された。

「では、解散。各自、気をつけて帰れよ」

 先生はそう言うと教室から出ていった。

 それと同時に、俺の隣の席に居た黒瀬さんが立ち上がる。

「それでは桐崎くん。さようなら」
「あ、うん。黒瀬さんさようなら」

 ペコりとお辞儀をし、誰よりも早く彼女は教室から出て行った。

「帰るの早いね聖女様」

 と朱里さんが話しかけてくる。

「用事があると言うよりは、あまり教室には居たく無いのかも知れないね」

 まぁ、彼女のことだから、
 教室に長居するより多分家で本読んでたい。
 とかそういう感じだろう。

「なぁ悠斗、飯食い行こうぜ!!」

 帰り支度を済ませた健が、俺の肩を掴んでくる。

「おっけー。この後遊びに行く予定だし、朱里さんと佐藤さんも一緒にどう?」

 と、俺が二人に誘いをかける。

「いいよー。一緒に食べ行こう!!」
「そうだね、一緒に食べようか。どこ行く?サイセ?」

 学生の財布に優しいイタリアンレストラン。サイセリア。
 千円もあればおなかいっぱいになれる美味しいレストランだ。

「そうだね。サイセが無難かな」
「ミラノ風ドドリアを食べ行こうぜ!!」
「……何か汚ぇ花火みたいだな」
「ドドリアさん食べておしまいなさい!!」
「もぅつっこまねぇぞ、健」

 俺たちはそんなやり取りをしながら教室を出る。

 クラスでは既に何名かのグループに別れていて、この後の予定を話してるみたいだった。
 やはり、去年からの付き合いがある人達同士がクラスにはそれなりに集められているようだった。
 ランダムで決めてないってのは本当なのかも知れないな。

 そんなことを思いながら、ふと、教室からすぐに出て行った聖女様の事が頭をよぎる。

 高校生活もまだ二年ある。
 これからずっと彼女がひとりであんな風に過ごすのも少し気にはなる。

 別に同情するわけではないが、せっかく二年連続で同じクラスになり、席も隣になったんだ。
 少し気にかけてるくらいは普通だろう。

 彼女がこれから先過ごす高校生活が、ちょっとでも良いものになるように動いてみようかな。

 そんなことを考えながら、俺たち四人のグループは駅前のレストランへと向かった。
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