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第1章
第七話 ⑨ ~ドキドキひやひやメッセージミッション~
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第七話 ⑨
『こんばんは、悠斗くん!!バイトお疲れ様!!』
『こんばんは、桐崎くん。オススメされたライトノベルを一冊読み終わりました。とても面白かったです。お時間が宜しければ感想などを語り会えればと思います』
夕飯を食べ終え、お風呂から上がると、スマホに朱里さんと黒瀬さんからメッセージがやって来ていた。
何故だろう。風呂から出たばかりなのに身体が冷えていくような感じがした。
選択肢を間違えれば破滅が待っている。そんな気配がスマホから漂っている。
俺は口の中に溜まった唾をゴクリと飲み込む。
そして、
『こんばんは、朱里さん。今お風呂から出たところだよ!!さっそくなんだけど、来週の日曜日って空いてるかな?』
『こんばんは、黒瀬さん。俺は今お風呂から出たところです。さっそく、一冊読んでもらえて嬉しいよ。あのライトノベル、ヒロインがすごく可愛いよね!!』
と、『絶対に送る相手を間違えない』ように気を配りながら返信した。
『おぉ!!悠斗くん!!これはデートのお誘いかな!?日曜日は空いてるよー!!』
『はい。ヒロインはとても魅力的でしたし、その心理描写にはとてもグッと来るものがありました。こういう恋愛を主にした小説を読んだのは初めてです』
と返信が来る。
ふぅ……手に汗を握る……
何だ、この緊張感は……
『朱里さん、実は水族館のペアチケットを手に入れてね。出処は親父なんだけどさ。もし良かったら今度の日曜日に水族館デートをしたいと思ったんだ』
『黒瀬さんはミステリー小説をよく読んでるよね?やっぱり心理描写とかに目をつけていくんだね。ヒロインが主人公の鈍感さにやきもきする様子とか可愛いよね!!』
と送る。
大丈夫。ミスってない。
どっかのラノベ主人公みたいに、送る宛先を間違えるなんてミスは絶対しないぞ……!!フラグじゃないぞ!!
『水族館デート!!すっごい楽しみ!!何時に待ち合わせとかはこれから決めていこうか!!』
『はい。ミステリーは心理描写が肝ですから。後は、女ごころに鈍感な主人公と言うのが、私には桐崎くんと重なって見えました』
うぐ……黒瀬さん、そんなこと思ってたんだ……
『朱里さんはそろそろ寝る時間だね。おやすみなさい!!デートの時間とか待ち合わせ場所はこれから決めていこう』
『く、黒瀬さん。それって俺が女ごころわかってないってことかな?』
…………あっ!!
という間に、時間は過ぎ去った。
俺は本日のトレーニングは中止にし、勉強の方を済ませた。
綱渡りのメッセージのやり取りは何とか乗りきった。
朱里さんとはデートの約束をすることが出来たし、黒瀬さんからは司さんのことは聞かれなかったけど、それなりに楽しく小説の話を出来た。
上出来だろう。
俺は机の上にペンを置き、背筋を伸ばす。
よし、そろそろ寝るかな。
時刻は十二時。五時間程寝れる。
春休み期間はトレーニングを多めにしたけど、学校も始まったからバイトのある日は勉強を、無い日はトレーニングをって感じにして、睡眠時間を少し取るようにしよう。
その時俺の顔をじぃっと見つめた黒瀬さんの顔が思い出された。
やめやめ、忘れろ。
俺は首を振り、その表情を忘れようとする。
ベッドに潜り込み、布団を被る。
そうしても間近で見た黒瀬さんの綺麗な顔は頭から離れることが無かった。
『こんばんは、悠斗くん!!バイトお疲れ様!!』
『こんばんは、桐崎くん。オススメされたライトノベルを一冊読み終わりました。とても面白かったです。お時間が宜しければ感想などを語り会えればと思います』
夕飯を食べ終え、お風呂から上がると、スマホに朱里さんと黒瀬さんからメッセージがやって来ていた。
何故だろう。風呂から出たばかりなのに身体が冷えていくような感じがした。
選択肢を間違えれば破滅が待っている。そんな気配がスマホから漂っている。
俺は口の中に溜まった唾をゴクリと飲み込む。
そして、
『こんばんは、朱里さん。今お風呂から出たところだよ!!さっそくなんだけど、来週の日曜日って空いてるかな?』
『こんばんは、黒瀬さん。俺は今お風呂から出たところです。さっそく、一冊読んでもらえて嬉しいよ。あのライトノベル、ヒロインがすごく可愛いよね!!』
と、『絶対に送る相手を間違えない』ように気を配りながら返信した。
『おぉ!!悠斗くん!!これはデートのお誘いかな!?日曜日は空いてるよー!!』
『はい。ヒロインはとても魅力的でしたし、その心理描写にはとてもグッと来るものがありました。こういう恋愛を主にした小説を読んだのは初めてです』
と返信が来る。
ふぅ……手に汗を握る……
何だ、この緊張感は……
『朱里さん、実は水族館のペアチケットを手に入れてね。出処は親父なんだけどさ。もし良かったら今度の日曜日に水族館デートをしたいと思ったんだ』
『黒瀬さんはミステリー小説をよく読んでるよね?やっぱり心理描写とかに目をつけていくんだね。ヒロインが主人公の鈍感さにやきもきする様子とか可愛いよね!!』
と送る。
大丈夫。ミスってない。
どっかのラノベ主人公みたいに、送る宛先を間違えるなんてミスは絶対しないぞ……!!フラグじゃないぞ!!
『水族館デート!!すっごい楽しみ!!何時に待ち合わせとかはこれから決めていこうか!!』
『はい。ミステリーは心理描写が肝ですから。後は、女ごころに鈍感な主人公と言うのが、私には桐崎くんと重なって見えました』
うぐ……黒瀬さん、そんなこと思ってたんだ……
『朱里さんはそろそろ寝る時間だね。おやすみなさい!!デートの時間とか待ち合わせ場所はこれから決めていこう』
『く、黒瀬さん。それって俺が女ごころわかってないってことかな?』
…………あっ!!
という間に、時間は過ぎ去った。
俺は本日のトレーニングは中止にし、勉強の方を済ませた。
綱渡りのメッセージのやり取りは何とか乗りきった。
朱里さんとはデートの約束をすることが出来たし、黒瀬さんからは司さんのことは聞かれなかったけど、それなりに楽しく小説の話を出来た。
上出来だろう。
俺は机の上にペンを置き、背筋を伸ばす。
よし、そろそろ寝るかな。
時刻は十二時。五時間程寝れる。
春休み期間はトレーニングを多めにしたけど、学校も始まったからバイトのある日は勉強を、無い日はトレーニングをって感じにして、睡眠時間を少し取るようにしよう。
その時俺の顔をじぃっと見つめた黒瀬さんの顔が思い出された。
やめやめ、忘れろ。
俺は首を振り、その表情を忘れようとする。
ベッドに潜り込み、布団を被る。
そうしても間近で見た黒瀬さんの綺麗な顔は頭から離れることが無かった。
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