学園の聖女様と俺の彼女が修羅場ってる。

味のないお茶

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第2章

第五話 ⑨ ~激戦の予算会議~ 昼 悠斗視点 前編

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 第五話  ⑨




『お昼の放送枠は生徒会が貰えることになった。放送部と当初の予定だった漫画部には話をつけてきたよ』

『悠斗くんに頼まれていた書類は完成致しました。何部かプリントアウトしてますので大丈夫です』

 怜音先輩に『依頼』を済ませ、新聞部を後にした俺のスマホに、二つのメッセージが届いた。

 良かった。どっちも上手くいってるみたいだ。

 俺の方も問題なく怜音先輩にお願いすることが出来た。

 俺の話を聞いた怜音先輩は、楽しそうにゲラゲラ笑った後に、その依頼をやってくれることを約束してくれた。

 まぁ、上手く行く、行かないは運次第。みたいな所はあるけど、やらないよりはマシだろう。




 そして、俺の格好を見たクラスメイトにからかわれたりしたりしたけど、それ以外には特に問題もなく、四時間目の授業を終えるチャイムが鳴った。



「それじゃあ放送室に行ってくるよ」

 俺はいつもの昼飯メンバーにそう言って席を立つ。

「はい。悠斗くん、頑張ってください」
「悠斗頑張ってね!!こっちのことはきちんとやっとくからね」
「悠斗……また俺を一人残すんだな……」
「いーんちょー。かいちょーが可愛いからって放送室で口説いたらダメだかんね?」

 各々に色々言われながら送り出された。

 佐藤さん……口説かないから……

 そして、俺は雫の作ってくれたおにぎりを頬張りながら放送室を目指す。



『放送室』



 おにぎりを途中の自動販売機で買ったお茶で流し込んだ辺りで、目的の場所へと辿り着く。

 俺は部屋の扉をノックする。

「生徒会副会長、桐崎悠斗。入ります」

 俺はそう言って中に入る。

「やぁ、桐崎くん。待っていたよ」

 中には既に蒼井さんがスタンバイしていた。

 そして、その隣には放送部の部長。牧野先輩が座っていた。

 俺は牧野先輩に向けて頭を下げる。

「牧野先輩。無理を聞いていただいてありがとうございます!!先輩の好意を無為にしないことを約束します!!」
「あはは。頭を上げなよ桐崎くん」

 人の良さそうな声の牧野先輩。そんな先輩の恋心を利用したのはちょっと申し訳なかったなぁと思っていた。

 俺は牧野先輩の言葉で頭を上げる。

「さて、それじゃあ昼の放送を始めようか。最初の挨拶は部長の僕がやるから、そしたら二人が話し始めてくれればいいよ」

 牧野先輩はそう言うと、マイクの前に行き、ボリュームを上げた。

『皆さんこんにちは。お昼の放送の時間です。本日は漫画部によるアニソンメドレーの予定でしたが、急遽変更になりました』

『その内容は、本日開催予定の学園予算会議についての説明を生徒会のお二人にお話いただけることになりました』

『生徒会長の蒼井空さんと副会長の桐崎悠斗さんに起こしいただいています。それではお二方、よろしくお願いします』

 そこまで言うと、牧野先輩はボリュームを下げて席を離れる。

「見てたと思うけど、ここのボリュームで操作するから。話してる間は最大で大丈夫だよ。聞かれたくない会話の時はゼロにしてくれれば聞こえなくなる」

「了解しました」
「うん。わかったよ」

 俺たちは説明に理解を示し、席に座る。

「よし。行くよ、桐崎くん!!」
「はい。蒼井さん、頑張りましょう!!」

 俺たちは気合いを入れると、ボリュームをMAXに上げた。
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