学園の聖女様と俺の彼女が修羅場ってる。

味のないお茶

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第2章

第十話 ~狂乱の体育祭~ ⑤

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 第十話  ⑤



『さぁ始まりました!!第四十九回 海皇高校体育祭!!放送は新聞部の部長を務めております、この三輪怜音が行います。どうぞ皆さんよろしくお願いします!!』

 そんな放送がグラウンドに流れる。
 生徒たちからは歓声が上がった。

 怜音先輩もまた人気者だよなぁ。

 なんて感想を『放送席』で抱いていた。

『そして、私の隣にはゲストとして生徒会副会長。桐崎悠斗さんを呼んでいます!!』
『皆さんこんにちは!!生徒会副会長の桐崎悠斗です!!よろしくお願いします!!』

 女性を中心に歓声が上がり、男性を中心にブーイングが上がった。
 ……辛い

『桐崎副会長においては、先日の予算会議では野球部の切れ者、須藤大河(すどうたいが)さんを完璧にやり込め、名を上げました。そして、その後の相談には的確なアドバイスを繰り返し各部の女性部長からも支持も高く、女たらしのハーレム王としての力を遺憾無く発揮しています!!』
『怜音先輩。帰っていいですか?』

 俺のその言葉に笑いが起きる。

『そんな、悠斗くん!!寂しい事を言わないでくれよ!!君が居ないと私はとても悲しいよ!!』
『怜音先輩。思ってもいない事を言わないでください』
『てへぺろ!!』

 そんなやり取りをしていると、空さんが出場する50m走の準備が整った。

『怜音先輩。うちの生徒会長が走りますよ。親友としてなにか言うことは無いんですか?』

 俺がそうして怜音先輩に話題を振ると、彼女はニヤリと笑って言った。

『空、頑張って!!いっぱいおっぱいを揺らして悠斗くんの視線を独り占めだ!!』
『なにいってるんですかね!!??』

 真っ赤な顔をして自分の胸を隠すようにする空先輩と、そんな怜音先輩を非難する俺。

『いやー悠斗くん』
『なんですか、怜音先輩』
『女子の短距離走の見どころはさ、揺れるおっぱいだと思うんだよね』
『誰ですか!!この人を放送席に配置した人は!!』

 先生たちからのストップが来る気配は無い。
 この高校自由過ぎるだろ!?
 原付ニケツしてた俺が言うのもあれだけど!!

『位置について』
『よーい』
『ドン!!』

 パーン!!

 そうこうしてると、空さんが短距離走が始まった。

 豊かなおっぱいを揺らして、空さんは一位でゴールした。

 弾けるような笑顔で、放送席に向けてピースをする空さん。

『いい走りでしたね、怜音先輩』
『いい揺れしてたね、悠斗くん』

 俺はそのコメントをスルーすることにした。

『さて、怜音先輩。女子の50m走が終わったので、次は男子の100m走ですね!!』
『男子はどうでも良くない?おっぱい揺れないし』
『貴方ほんとに女性ですか!?』
『失礼なことを言うなよ、悠斗くん!!この豊かなおっぱいが見えないのかい!?』

 怜音先輩はそう言うと、自分のおっぱいを掴んで持ち上げる。
 男子から歓声が上がった。

『胸の大きさが女性とイコールでは無いと思いますがね』
『そうだね。君の彼女はおっぱい小さいからね』
『止めてくだい!!後で怒られるの俺ですよ!!』

 悠斗!!後でおしおきだから!!!!!!

 そんな声がうちのクラスから聞こえてきた……

『あはは。愛されてるね、悠斗くん』
『恨みますよ、怜音先輩……』

 そんな話をしていると、次は100m走の健の番がきた。

『お、悠斗くん。今度は君の親友が走るよ!!応援した方が良いよね!!』
『はい!!』

 俺はそう答えると、健に向かって声援を送る。

『頑張れよ、健!!一位以外は許さねぇぞ!!』

 俺のその言葉に右手を挙げて健は応えた。


『位置について』
『よーい』
『ドン!!』

 パーン!!

 健の走る100m走がスタートした。
 俺の声援の効果が有っても無くても関係無かったと思うが、健はぶっちぎりの一位でゴールした。

 健は笑顔で放送席にピースをしていた。

『やはり君の親友は速いね!!』
『そうですね。まぁでもあれくらいは当然かと思います!!』

 そして、次は障害物競争だった。

『さて、悠斗くん。またえっちな種目が来たよ!!』
『障害物競走をそんな目で見てるのは貴方だけですよ……』
『縄に絡まる女の子を合法的に楽しめる!!この種目を考えた人間は変態だ!!いや、天才だ!!』
『そろそろこの人からマイクを取上げませんか!?』

 そんなやり取りをしながら、障害物競走に出場するのは斉藤さんだった。

『おっと悠斗くん。君のクラスからバスケ部のスター選手が出場するね!!』
『はい!!彼女は佐藤優子さん。朱里の親友でバスケ部のセンターとして活躍しています!!この障害物競走でも活躍してくれると思います!!』

 俺がそう言うと、佐藤さんは笑いながらこちらに手を振ってくれた。

『ふむ。彼女もまたなかなかのおっぱいをしてるね。これは縄に期待だね!!』
『さぁ!!そろそろ準備が整ったようですね!!』

 怜音先輩の言葉をスルーして、俺は実況を進める。
 佐藤さんは自分の胸を隠していた。
 ホントごめん…… 


『位置について』
『よーい』
『ドン!!』

 パーン!!


 佐藤さんの出場する障害物競走がスタートした。

『悠斗くん!!縄!!縄だよ!!縄に絡まる女子!!堪らないね!!』
『さぁ皆さん頑張ってください!!焦ると余計に絡まります!!落ち着いていきましょう!!』

『悠斗くん!!美少女たちがぶら下がったあんぱんを食べようと飛び跳ねてるよ!!揺れてるよ!!ナイスおっぱい!!』
『皆さん!!パン食い競走の部分は10秒たっても無理な場合は手を使って良いことになってますので、係の人から言われたら手を使って構いません!!』
『ふざけるなよ!!桐崎悠斗!!なんだそのクソルールは!!??』

 ガチギレしてる怜音先輩……

『いつまでも取れないでいると、勝負にならないからですよ……』
『おっぱいの揺れをいつまでも見ていたかったのに……』

 そして、障害物競走が終わり。佐藤さんは一位でゴールした。

 少しだけ恥ずかしそうに、佐藤さんはこちらにピースをしていた。

『眼福だった……』
『さて、怜音先輩。次の種目は午前の目玉ですね』

 そう。次に始まるのが……

『そうだね、悠斗くん!!午前の目玉種目!!借り物競争だ!!』
『うちのクラスからは黒瀬詩織さんが出場しますね!!』

 俺のその言葉に、男子からは歓声が上がった。

『毎年この借り物競争では珍事が起きるのが有名でね!!去年はカツラを借りる。と言われてとある先生の頭髪事情が暴露される。と言う事案が発生したね!!』
『あれは……悲惨でしたね……』

『さて、今年はどんな珍事が巻き起こるのか!!今から楽しみだね!!』

 ……はぁ。俺は今から腹が痛いよ。

 チラリと俺は借り物競争の出場者のゾーンを見る。

 そこには詩織さんがキチンと準備をしていた。

 彼女は俺の視線に気が付くと、フワリと笑った。

 覚悟してくださいね?

 そう言ってるように見えた。


 さぁ、覚悟を決めろよ桐崎悠斗。

 狂乱の体育祭の幕開けは近いぞ。
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