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4話
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筆者が思いつくまま執筆しているため、言葉など適切でない箇所が多々あります。ご理解ある方のみ、お読みください<(_ _)>
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騎士団の朝は早い。
王城の騎士団の訓練場から声が聞こえる。
「カン、キン」
「そこ、もっと前へでろ、踏み込みがあまい!」
「リアム、なんか最近機嫌が悪いな、なんかあったのか?」
「ファルか、何もないさ」
こいつは幼馴染だが食えない奴だ。
伯爵家の長男で騎士団の副団長でもある。
ブルーの肩まである髪に赤い瞳。
淑女のあしらい方も慣れている。
「そういうなら、それでいいさ。じゃ、久しぶりに手合わせをしてくれ。」
「わかった」
「おー、団長と副団長が手合わせしているぞ。」
稽古を中断し、騎士たちが集まってくる。
「俺、団長が勝つ方にかける」
「じゃ、俺はまぐれで副団長が勝つほうにかける」
「俺も!」
場内が静まりあたりに魔力が満ちる。
「いくぞ!」
「いつでもこい!」
「はっ、なかなかやるな」
「くっ、なんのこれしき」
キーン
剣が飛んだ
皆が息をのむなか、リアムの剣が倒れたファルの首元で止まっていた。
「勝負ありだな」
「ちっ、またやられたー、くそー、はははは」
ファルが大の字で寝ながら笑っている。
他の騎士たちも稽古の手を止めていたようだ。
「貴様ら、稽古に戻れ!それとも王城100週か?」
「ヒーご勘弁を」
観戦していた騎士たちが稽古にもどる。
まったくあいつらはとあきれていたところ、ふと視線を感じ顔をあげると、見知らぬ者がこちらを見ていた。
なんだかわからないが目が離せない。
なんだろう、この感覚は。とにかくあの者と話がしたいと思った。
その少年は、私と目が合うとなぜが焦りだし、去って行こうとしていた。
その子が逃げそうなので、
「ファル、後はたのんだ」と言い残し、追いかけた。
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騎士団の朝は早い。
王城の騎士団の訓練場から声が聞こえる。
「カン、キン」
「そこ、もっと前へでろ、踏み込みがあまい!」
「リアム、なんか最近機嫌が悪いな、なんかあったのか?」
「ファルか、何もないさ」
こいつは幼馴染だが食えない奴だ。
伯爵家の長男で騎士団の副団長でもある。
ブルーの肩まである髪に赤い瞳。
淑女のあしらい方も慣れている。
「そういうなら、それでいいさ。じゃ、久しぶりに手合わせをしてくれ。」
「わかった」
「おー、団長と副団長が手合わせしているぞ。」
稽古を中断し、騎士たちが集まってくる。
「俺、団長が勝つ方にかける」
「じゃ、俺はまぐれで副団長が勝つほうにかける」
「俺も!」
場内が静まりあたりに魔力が満ちる。
「いくぞ!」
「いつでもこい!」
「はっ、なかなかやるな」
「くっ、なんのこれしき」
キーン
剣が飛んだ
皆が息をのむなか、リアムの剣が倒れたファルの首元で止まっていた。
「勝負ありだな」
「ちっ、またやられたー、くそー、はははは」
ファルが大の字で寝ながら笑っている。
他の騎士たちも稽古の手を止めていたようだ。
「貴様ら、稽古に戻れ!それとも王城100週か?」
「ヒーご勘弁を」
観戦していた騎士たちが稽古にもどる。
まったくあいつらはとあきれていたところ、ふと視線を感じ顔をあげると、見知らぬ者がこちらを見ていた。
なんだかわからないが目が離せない。
なんだろう、この感覚は。とにかくあの者と話がしたいと思った。
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その子が逃げそうなので、
「ファル、後はたのんだ」と言い残し、追いかけた。
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