1 / 26
1 まだ4月ですよ
1-1
しおりを挟む
♪キーンコーンカーンコーン~
「きりーつ、れーい」
ありがとーございましたーと、在籍する人数分だけのそれぞれのもつ音で、終業のあいさつのテクスチュアが響いた。途端にガヤガヤしだすクラスメイトたち、今から待ちに待ったお昼休みだ。
三時間目に行われた新体力テストでとことん体力ゲージを削り取られ、四時間目は至るところから空腹の音色が奏でられていた。何を隠そう俺も奏者の一人だ。
「哉片ーメシー」
右隣の友人がのっそりと起き上がったのが視界に入る。四時間目は机に突っ伏す事で耐えぬいていたようだが、俺よりも、いやクラス1自己主張した奏者は間違いなくコイツだった。あまりにも堂々としていたお陰でいっそ清々しく、最早教師も注意する事は諦めていた。そもそも生理現象だからな。止めろと言われて止めれるのなら空腹というものの存在否定と同一で、はっきり言って人類への冒涜である。だがまあ俺はクラスメイトの女子たちに聞かれないのであれば聞かれないに越した事はないという持論から、俺の腹のソロパートをうまくカモフラージュしてくれた友人には感謝が尽きない。
しかしお腹がへった。新体力テストというエネルギーをどれだけ摩耗できるか測定を三時間目にぶっこむなんてまるで鬼の所業。体育教師は奈落からの工作員か、ボロ雑巾協会のプロパガンダか。
その場合、不遇戴天な反目の標的は確実に四時間目の数学の教師だと確信できる。新体力テストなどと宣う国公認のパワーハラスメントな人体実験を受けさせられたクラス一同、皆一様に腹の虫に踊らされ、かくかくで教師不在の音楽の授業を自習してしまったのだ。そのせいでまったく持って授業にならなかった四時間目の数学の教師が忌み敵以外のなんになりようか。
ふう、大人の事情に巻き込まれる我々の身にもなってもらいたい。未来を担う若者たちを使い捨ての駒みたいに使うなんて罰当たり者め。とんだとばっちりだ。
現に新体力テストでおそろしい程の運動音痴を披露した1名の男子クラスメイトは、既に四時間目の授業を合法サボタージュし、保健室で体力の貯水池を干からびさせながらくたばっている。何をやらせても錐揉みして吹っ飛び、最終的には握力測定でぶっ倒れ、体育教師のお姫さま抱っこ担架で保健室へと強制退場させられてしまった。それでも顔半分を覆い隠すヘルメットのような真っ黒ヘアーと、常にズレ落ち秒読みな大きな黒縁メガネは揺るがないという特殊スキルは見事だったが。それになぜか吹っ飛んでも吹っ飛んでも他クラスメイトを下敷きにして衝撃を吸収するという奇跡をおこしていた。
体育教師が運搬することになり、新体力テストは一時中断したかと思ったことだろう。だが、死角はない。今回の授業は測定だったことから、体育教師二人体制で開催されたのだ。席を外した体育教師は授業が終わるまでついぞ戻ることはなかったが、寸分の隙なく新体力テストは完璧なフィナーレを迎えた。男子クラスメイトはただただ倒れ損である。
それにしてもお腹がへった。そう、お腹へったと言えば俺の中にとある人物が浮かび上がる。
桜の盛りもとうに過ぎ、大型連休を間近に控えた四月下旬の今日この頃。席替えのせの字の気配すらないまま、未だ俺の後ろに席をかまえる、名簿では古里の次に名前が来る一人のクラスメイトがいる。名を小向 最中。もなか。先日摩訶不思議な異世界トリップ体験をともにした同士だ。なぜかピナナという、男性の両脚の付け根の真ん中にぶらさがるバナナに酷似した異世界産猥褻果物を、エロティシズムに食す特技を持ち合わせている。それとあの世界の妙齢女性かき集め王子殿下に、ズコバコ掘られていた疑惑もなきにしもあらずな神秘性の塊。
そんな小向は極度の食いしんぼうだ。腹がへったら何かを口にするまで空腹を主張し続ける強者。アイツがきちんと俺の後ろのポジションで四時間目の数学の授業を受けていたならば、正真正銘腹の音選手権でMVPを獲得し、殿堂入りを果たしただろう。いや音がでかいとかじゃなく回数だ、腹の音をならす回数。小向の腹の虫は控えめでエレガントだが、なんと言っても頻度が群を抜いている。数撃ちゃ当たると乱れ打ちを披露するのだ。音楽の演奏に例えることすらできない、あんなもんマシンガンと同等だ。
だがその危険度抜群な腹の音機関銃は、四時間目の数学の時間に俺の背後から乱射される事はなかった。いなかったのだ、小向は。
小向には今日、食いしんぼうにプラスして新しい属性が発覚した。度を越すレベルの運動音痴、それが小向の新カテゴリーだ。
今までの体育の授業で露呈していなかったのはなぜか。その謎解きは至極簡単。もとより運動を率先してやるタイプではなかったし、それに高校入学して今日まで、体育の授業がバスケという団体競技だったからだ。パス練習の時ですらなぜか体育教師とパートナーになっていて、マネージャーのような扱いになっていた。それでうまく隠していたのだろう。意図しての事なのかは定かではないが。
そこまで巧妙に隠蔽されていたが、さすがに今日の新体力テストでは個々の能力を測定するという根本的な問題で、小向は呆気無く錐揉みで吹っ飛んだ。どうしてそうなったのかは分からない。だが、反復横飛びで中を舞っていた、それが事実だ。
逆に錐揉みで吹っ飛ぶなんて日常を逸脱した行為、並大抵のやつにはできるきがしない。尋常じゃない。ある意味プロだ。とりあえずこないだトリップした先のプロローグとエピローグで小向を走らせなくてよかった。もしともに走らせていたならば、俺は文句なしでブタ箱ルームの仲間入りをしていた。あぶねえ、あの時の俺、グッジョブ。
そんな訳で小向は握力測定で25という驚異の数値を叩き出し、ぶっ倒れ、体育教師にお姫様だっこされて授業をエスケープした。25とかなに、アイツは女子か。今頃保健室で腹の音機関銃を思う存分ぶちまけているのだろう。そんな手のかかる小向はいつも可愛らしい猫のイラストが描かれたお弁当箱を持参していた。俺はそれが小向の通学カバンの中に入ってる事を知っている。
「きりーつ、れーい」
ありがとーございましたーと、在籍する人数分だけのそれぞれのもつ音で、終業のあいさつのテクスチュアが響いた。途端にガヤガヤしだすクラスメイトたち、今から待ちに待ったお昼休みだ。
三時間目に行われた新体力テストでとことん体力ゲージを削り取られ、四時間目は至るところから空腹の音色が奏でられていた。何を隠そう俺も奏者の一人だ。
「哉片ーメシー」
右隣の友人がのっそりと起き上がったのが視界に入る。四時間目は机に突っ伏す事で耐えぬいていたようだが、俺よりも、いやクラス1自己主張した奏者は間違いなくコイツだった。あまりにも堂々としていたお陰でいっそ清々しく、最早教師も注意する事は諦めていた。そもそも生理現象だからな。止めろと言われて止めれるのなら空腹というものの存在否定と同一で、はっきり言って人類への冒涜である。だがまあ俺はクラスメイトの女子たちに聞かれないのであれば聞かれないに越した事はないという持論から、俺の腹のソロパートをうまくカモフラージュしてくれた友人には感謝が尽きない。
しかしお腹がへった。新体力テストというエネルギーをどれだけ摩耗できるか測定を三時間目にぶっこむなんてまるで鬼の所業。体育教師は奈落からの工作員か、ボロ雑巾協会のプロパガンダか。
その場合、不遇戴天な反目の標的は確実に四時間目の数学の教師だと確信できる。新体力テストなどと宣う国公認のパワーハラスメントな人体実験を受けさせられたクラス一同、皆一様に腹の虫に踊らされ、かくかくで教師不在の音楽の授業を自習してしまったのだ。そのせいでまったく持って授業にならなかった四時間目の数学の教師が忌み敵以外のなんになりようか。
ふう、大人の事情に巻き込まれる我々の身にもなってもらいたい。未来を担う若者たちを使い捨ての駒みたいに使うなんて罰当たり者め。とんだとばっちりだ。
現に新体力テストでおそろしい程の運動音痴を披露した1名の男子クラスメイトは、既に四時間目の授業を合法サボタージュし、保健室で体力の貯水池を干からびさせながらくたばっている。何をやらせても錐揉みして吹っ飛び、最終的には握力測定でぶっ倒れ、体育教師のお姫さま抱っこ担架で保健室へと強制退場させられてしまった。それでも顔半分を覆い隠すヘルメットのような真っ黒ヘアーと、常にズレ落ち秒読みな大きな黒縁メガネは揺るがないという特殊スキルは見事だったが。それになぜか吹っ飛んでも吹っ飛んでも他クラスメイトを下敷きにして衝撃を吸収するという奇跡をおこしていた。
体育教師が運搬することになり、新体力テストは一時中断したかと思ったことだろう。だが、死角はない。今回の授業は測定だったことから、体育教師二人体制で開催されたのだ。席を外した体育教師は授業が終わるまでついぞ戻ることはなかったが、寸分の隙なく新体力テストは完璧なフィナーレを迎えた。男子クラスメイトはただただ倒れ損である。
それにしてもお腹がへった。そう、お腹へったと言えば俺の中にとある人物が浮かび上がる。
桜の盛りもとうに過ぎ、大型連休を間近に控えた四月下旬の今日この頃。席替えのせの字の気配すらないまま、未だ俺の後ろに席をかまえる、名簿では古里の次に名前が来る一人のクラスメイトがいる。名を小向 最中。もなか。先日摩訶不思議な異世界トリップ体験をともにした同士だ。なぜかピナナという、男性の両脚の付け根の真ん中にぶらさがるバナナに酷似した異世界産猥褻果物を、エロティシズムに食す特技を持ち合わせている。それとあの世界の妙齢女性かき集め王子殿下に、ズコバコ掘られていた疑惑もなきにしもあらずな神秘性の塊。
そんな小向は極度の食いしんぼうだ。腹がへったら何かを口にするまで空腹を主張し続ける強者。アイツがきちんと俺の後ろのポジションで四時間目の数学の授業を受けていたならば、正真正銘腹の音選手権でMVPを獲得し、殿堂入りを果たしただろう。いや音がでかいとかじゃなく回数だ、腹の音をならす回数。小向の腹の虫は控えめでエレガントだが、なんと言っても頻度が群を抜いている。数撃ちゃ当たると乱れ打ちを披露するのだ。音楽の演奏に例えることすらできない、あんなもんマシンガンと同等だ。
だがその危険度抜群な腹の音機関銃は、四時間目の数学の時間に俺の背後から乱射される事はなかった。いなかったのだ、小向は。
小向には今日、食いしんぼうにプラスして新しい属性が発覚した。度を越すレベルの運動音痴、それが小向の新カテゴリーだ。
今までの体育の授業で露呈していなかったのはなぜか。その謎解きは至極簡単。もとより運動を率先してやるタイプではなかったし、それに高校入学して今日まで、体育の授業がバスケという団体競技だったからだ。パス練習の時ですらなぜか体育教師とパートナーになっていて、マネージャーのような扱いになっていた。それでうまく隠していたのだろう。意図しての事なのかは定かではないが。
そこまで巧妙に隠蔽されていたが、さすがに今日の新体力テストでは個々の能力を測定するという根本的な問題で、小向は呆気無く錐揉みで吹っ飛んだ。どうしてそうなったのかは分からない。だが、反復横飛びで中を舞っていた、それが事実だ。
逆に錐揉みで吹っ飛ぶなんて日常を逸脱した行為、並大抵のやつにはできるきがしない。尋常じゃない。ある意味プロだ。とりあえずこないだトリップした先のプロローグとエピローグで小向を走らせなくてよかった。もしともに走らせていたならば、俺は文句なしでブタ箱ルームの仲間入りをしていた。あぶねえ、あの時の俺、グッジョブ。
そんな訳で小向は握力測定で25という驚異の数値を叩き出し、ぶっ倒れ、体育教師にお姫様だっこされて授業をエスケープした。25とかなに、アイツは女子か。今頃保健室で腹の音機関銃を思う存分ぶちまけているのだろう。そんな手のかかる小向はいつも可愛らしい猫のイラストが描かれたお弁当箱を持参していた。俺はそれが小向の通学カバンの中に入ってる事を知っている。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる
結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。
冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。
憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。
誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。
鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。
前世が教師だった少年は辺境で愛される
結衣可
BL
雪深い帝国北端の地で、傷つき行き倒れていた少年ミカを拾ったのは、寡黙な辺境伯ダリウスだった。妻を亡くし、幼い息子リアムと静かに暮らしていた彼は、ミカの知識と優しさに驚きつつも、次第にその穏やかな笑顔に心を癒されていく。
ミカは実は異世界からの転生者。前世の記憶を抱え、この世界でどう生きるべきか迷っていたが、リアムの教育係として過ごすうちに、“誰かに必要とされる”温もりを思い出していく。
雪の館で共に過ごす日々は、やがてお互いにとってかけがえのない時間となり、新しい日々へと続いていく――。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
魔王の息子を育てることになった俺の話
お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。
「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」
現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません?
魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL
BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。
BL大賞エントリー中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる