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第二章 初めての王都編
8.遭遇 初モンスター!
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「僕が¨情報¨を与える代わりにナヴィには¨僕のガイド¨を頼みたい」
「ええええええええ! ちょっとハンナあんた本気で言ってるの?」
「僕はいつだって大まじめだよ」
八重歯を見せながらハンナは言った。
「だって、ここから王都まで行くのにはモンスターだって出るのよ! そんなの怖くて行けないわ」
「君は今までそのモンスターが出るところの案内をしてたんじゃ…」
「それとこれとは別じゃない…」
いつもは強気なナヴィがあたふたしながら屁理屈を言う。
「大丈夫だよナヴィ。王都までのモンスターなんて雑魚ばっかだし、今まで戦ったことあるやつしかいないからさ。僕がナヴィを守りながらでも余裕で勝てるよ」
「で、でも」
見かねたエンフィーが喝を入れる。
「お姉ちゃん。マスターアドバイザーは普通にモンスターと戦ったりもするのよ。ここで怖気づいてどうするの! それにハンナさんだったらレベルもレベルだし安心して任せられるわ!お店のためにも、ね? ね?」
「お、エンフィーちゃん分かってるねぇ。大丈夫一週間もしないうちに帰ってくるからさ」
「だってお姉ちゃん! せっかくだし行ってきなよ! 初王都!」
エンフィーの期待の眼差しにナヴィはしぶしぶ応えた。
「んーわかった。行けばいいんでしょ、行けば。ハンナ。ちゃんと案内してよね」
「いや、案内役って本来ナヴィじゃ」
「うるさい」
歯茎が見えるほどの笑顔を見せたハンナは大きく息を吸った。
「よーしナヴィ! 行くよ!いざ王都へ!」
「お、おー」
三十分後
「おーい、ナヴィ準備できたかい。ってなんだその恰好と荷物」
普段の仕事着とは違いオフショルダーのトップスにミニスカート。その上に長めのローブという格好で、いつもは梳かしているだけの黒髪も上にまとめていた。
「あのねぇ、遠足に行くんじゃないんだよ?」
「これしかなかったのよ。荷物もいろいろ考えてたら結局パンパンになっちゃって」
んーまぁナヴィが戦うわけじゃないしいいか。なんか思ったより可愛いし。
「よーし、じゃあエンフィーちゃん。ナヴィをお借りします! 必ず返しに来るから!」
「あたしをものみたいに言うな!」
「あはは、はーい! いってらっしゃい! お姉ちゃん。たくさんのお土産待ってるよー!」
エンフィーは玄関の外で二人の姿が見えなくなるまで見送った。
「さ、私も頑張るかな。あ、いらっしゃいませー!!」
村を出て数十分。特にモンスターにも出くわさず、安全に王都までの道を進んでいた。
「エンフィー大丈夫かしら」
「大丈夫大丈夫!心配しすぎ。エンフィーちゃんは超優秀だからね。もちろんナヴィよりも」
「まぁ確かに。あの人当たりの良さと頭の回転はとても十四歳には見えないわ。史上最年少『ガイド』だしね。実の妹だけど本当に化け物だわ」
「もうすぐ『上級ガイド』になりそうな君も僕からしたら充分化け物だけどね。本来は早くて二十代後半くらいになれるそうだよ。君はそれを二十歳でなりそうなんだから」
おじいちゃんの書籍の一冊に最短でなれる方法みたいな本を読んだからかしら。絶対に他人には伝えるなって本の中で釘は打たれたけど。思ったよりも順調で逆に怖いわ。
「そういえばナヴィ。『ガイド』と『上級ガイド』の違いって何なんだい」
「んー大きな違いは、¨一人でも情報収集が可能¨なことかしら。情報提供しかできない『ガイド』は一人では村の外からは出られないし、こういう風に誰かに誘ってもらったりしないとダンジョン探索もできないのよ。それに足手まといになるしね。その分『上級ガイド』はいろんな融通が利くのよ」
「なるほどねぇ。ってことは一人でも戦えるようにならなきゃってことだよね。ナヴィ」
「まぁそういうことになるわね。いずれはそうならなきゃいけないとは思ってるわ。店も女二人だしエンフィーも守れるようならないと」
んふふ。いい機会だしそのうちナヴィにもやってもらお。
にやにやしているハンナ。
気持ち悪ながらもナヴィは話を続けた。
「ハンナ?」
「ん、なにかな?」
「そういえば、ハンナは王都に用があるって言ってたわよね。そのようって何かしら」
「ほら、僕最近レベルが上がったでしょ。王都には魔法適正を調べるところがあってレベルが二十以上だと無料で鑑定してもらえるんだ」
「へぇ。火とか水とか土とかってことよね」
「そそ、ナヴィもガイドで次のクラスアップを考えてるならお金払ってでも見てもらった方がいいかもね」
そういえば確かに『勇者伝記』も魔法の世界だったわね。あたしも本みたいなかっこいい魔法使えるのかしら。ちょっとワクワクしちゃうじゃないの。
ナヴィは顔が緩んでいたがそれをじーっと見ていたハンナに気づき、小さな咳ばらいをして元の顔に戻った。
「いいわね、あたしもやってみようかしら」
「おーい作らなくても大丈夫だよーもう君の性格は知ってるんだから」
「あなたねぇ!」
その時だった。
「!! ナヴィ! しっ!何かいる」
森の中を歩いていた二人は物陰からガサガサっという音が聞こえた。
ナヴィはおびえて声も出せない。
「ナヴィ、来たよ」
「な、なにがかしら」
ハンナはにんまりしながら嬉しそうにナヴィに言った。
「スライム」
「きゃーーーーーー!」
「いやただの弱小モンスターだから」
「こんなんにビビってて『ガイド』やってるの君。待っててすぐ倒すから」
そういうと腰に差してある二本の剣を抜き戦闘態勢に入る。
「ハンナ! ちょっと待って!!」
ナヴィ真剣な表情と大きな声でハンナを止めた。
「な、何かな」
驚いて硬直していたハンナにスライムが攻撃するが、ハンナには虫が当たったくらいのダメージにしかなってない。
「そのスライム倒さないで。絶対倒さないでね」
「は、はぁぁぁぁぁ?」
ナヴィ&ハンナとスライムとの奇妙な戦闘が始まった。
「ええええええええ! ちょっとハンナあんた本気で言ってるの?」
「僕はいつだって大まじめだよ」
八重歯を見せながらハンナは言った。
「だって、ここから王都まで行くのにはモンスターだって出るのよ! そんなの怖くて行けないわ」
「君は今までそのモンスターが出るところの案内をしてたんじゃ…」
「それとこれとは別じゃない…」
いつもは強気なナヴィがあたふたしながら屁理屈を言う。
「大丈夫だよナヴィ。王都までのモンスターなんて雑魚ばっかだし、今まで戦ったことあるやつしかいないからさ。僕がナヴィを守りながらでも余裕で勝てるよ」
「で、でも」
見かねたエンフィーが喝を入れる。
「お姉ちゃん。マスターアドバイザーは普通にモンスターと戦ったりもするのよ。ここで怖気づいてどうするの! それにハンナさんだったらレベルもレベルだし安心して任せられるわ!お店のためにも、ね? ね?」
「お、エンフィーちゃん分かってるねぇ。大丈夫一週間もしないうちに帰ってくるからさ」
「だってお姉ちゃん! せっかくだし行ってきなよ! 初王都!」
エンフィーの期待の眼差しにナヴィはしぶしぶ応えた。
「んーわかった。行けばいいんでしょ、行けば。ハンナ。ちゃんと案内してよね」
「いや、案内役って本来ナヴィじゃ」
「うるさい」
歯茎が見えるほどの笑顔を見せたハンナは大きく息を吸った。
「よーしナヴィ! 行くよ!いざ王都へ!」
「お、おー」
三十分後
「おーい、ナヴィ準備できたかい。ってなんだその恰好と荷物」
普段の仕事着とは違いオフショルダーのトップスにミニスカート。その上に長めのローブという格好で、いつもは梳かしているだけの黒髪も上にまとめていた。
「あのねぇ、遠足に行くんじゃないんだよ?」
「これしかなかったのよ。荷物もいろいろ考えてたら結局パンパンになっちゃって」
んーまぁナヴィが戦うわけじゃないしいいか。なんか思ったより可愛いし。
「よーし、じゃあエンフィーちゃん。ナヴィをお借りします! 必ず返しに来るから!」
「あたしをものみたいに言うな!」
「あはは、はーい! いってらっしゃい! お姉ちゃん。たくさんのお土産待ってるよー!」
エンフィーは玄関の外で二人の姿が見えなくなるまで見送った。
「さ、私も頑張るかな。あ、いらっしゃいませー!!」
村を出て数十分。特にモンスターにも出くわさず、安全に王都までの道を進んでいた。
「エンフィー大丈夫かしら」
「大丈夫大丈夫!心配しすぎ。エンフィーちゃんは超優秀だからね。もちろんナヴィよりも」
「まぁ確かに。あの人当たりの良さと頭の回転はとても十四歳には見えないわ。史上最年少『ガイド』だしね。実の妹だけど本当に化け物だわ」
「もうすぐ『上級ガイド』になりそうな君も僕からしたら充分化け物だけどね。本来は早くて二十代後半くらいになれるそうだよ。君はそれを二十歳でなりそうなんだから」
おじいちゃんの書籍の一冊に最短でなれる方法みたいな本を読んだからかしら。絶対に他人には伝えるなって本の中で釘は打たれたけど。思ったよりも順調で逆に怖いわ。
「そういえばナヴィ。『ガイド』と『上級ガイド』の違いって何なんだい」
「んー大きな違いは、¨一人でも情報収集が可能¨なことかしら。情報提供しかできない『ガイド』は一人では村の外からは出られないし、こういう風に誰かに誘ってもらったりしないとダンジョン探索もできないのよ。それに足手まといになるしね。その分『上級ガイド』はいろんな融通が利くのよ」
「なるほどねぇ。ってことは一人でも戦えるようにならなきゃってことだよね。ナヴィ」
「まぁそういうことになるわね。いずれはそうならなきゃいけないとは思ってるわ。店も女二人だしエンフィーも守れるようならないと」
んふふ。いい機会だしそのうちナヴィにもやってもらお。
にやにやしているハンナ。
気持ち悪ながらもナヴィは話を続けた。
「ハンナ?」
「ん、なにかな?」
「そういえば、ハンナは王都に用があるって言ってたわよね。そのようって何かしら」
「ほら、僕最近レベルが上がったでしょ。王都には魔法適正を調べるところがあってレベルが二十以上だと無料で鑑定してもらえるんだ」
「へぇ。火とか水とか土とかってことよね」
「そそ、ナヴィもガイドで次のクラスアップを考えてるならお金払ってでも見てもらった方がいいかもね」
そういえば確かに『勇者伝記』も魔法の世界だったわね。あたしも本みたいなかっこいい魔法使えるのかしら。ちょっとワクワクしちゃうじゃないの。
ナヴィは顔が緩んでいたがそれをじーっと見ていたハンナに気づき、小さな咳ばらいをして元の顔に戻った。
「いいわね、あたしもやってみようかしら」
「おーい作らなくても大丈夫だよーもう君の性格は知ってるんだから」
「あなたねぇ!」
その時だった。
「!! ナヴィ! しっ!何かいる」
森の中を歩いていた二人は物陰からガサガサっという音が聞こえた。
ナヴィはおびえて声も出せない。
「ナヴィ、来たよ」
「な、なにがかしら」
ハンナはにんまりしながら嬉しそうにナヴィに言った。
「スライム」
「きゃーーーーーー!」
「いやただの弱小モンスターだから」
「こんなんにビビってて『ガイド』やってるの君。待っててすぐ倒すから」
そういうと腰に差してある二本の剣を抜き戦闘態勢に入る。
「ハンナ! ちょっと待って!!」
ナヴィ真剣な表情と大きな声でハンナを止めた。
「な、何かな」
驚いて硬直していたハンナにスライムが攻撃するが、ハンナには虫が当たったくらいのダメージにしかなってない。
「そのスライム倒さないで。絶対倒さないでね」
「は、はぁぁぁぁぁ?」
ナヴィ&ハンナとスライムとの奇妙な戦闘が始まった。
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