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第五章 逆襲の『ガイド殺し』 エンフィー奪還編
42.落ちこぼれた冒険者
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「お姉ちゃん……だめ、私を置いて逃げて、こいつらの他にも」
「エンフィー! そんなことできるわけないでしょ!」
「おっとエンフィーちゃん、それ以上喋るなよ。お楽しみはここからなんだ」
大盾使いは首元に当てていた刃物で皮膚に切り込みを入れようとしていた。
「ひっ!」
「エンフィー!」
<ツヴァイアクセル!>
一敏捷性を上げたナヴィは大盾使い目掛けて走った。
大盾使いはにやりと笑う。
「おーい、あれ頼むぜ! 泥のやつ」
<マッドフロア!>
ナヴィの走ってくる軌道に泥の床ができた。
くっ、これは……ブレーキを掛けないと。
ナヴィはブレーキが間に合わず泥の沼にはまってしまいひっくり返ってしまった。
「ナヴィさん!」
「お姉ちゃん!」
「はっはっはっ。だっせえな!」
転んだナヴィをくすくすと笑うデニスパーティー。
ナヴィの純白のローブが一気に泥まみれになり、ナヴィ自身にもかなりの泥が付いた。
くっ! デニスのパーティーの魔法使いは氷属性だったはず。今のは土属性。他にもやっぱり……
あたりをきょろきょろと見渡し警戒するナヴィ。
「ご名答ですよナヴィさん。あなたの思ってることは間違っていません。さぁ出てきなさい」
パンパンとデニスが手を叩くとナヴィとルナを取り囲むように部屋の各死角から冒険者が現れた。
ルナがその光景に驚きながらもその数を数えていく。
「一、二、三……十九、二十!?」
デニス達も合わせると全部で二十四人。とてもどうにかできる数じゃない……。
ルナ同様ナヴィもそれは感じていた。
このまま一斉に攻撃でもされたら元も子もない。少しづつ気づかれないように時間を稼ぎながら魔力を高めなきゃ。
ナヴィはちらっとルナに目線を向けた。ルナはナヴィの意図をくみ取り大きく頷く。
「ねぇ、あんたたちはなんでこんなやつらに手を貸すの」
姿を現した冒険者たちに話しかけるナヴィ。
「は? そんなの簡単だよ、金だ、金」
村でエンフィーを倒した槍の冒険者が一歩前に出て答えた。
「あたしを倒しても懸賞金なんか掛けられてないんだから意味ないでしょ」
「あぁ、だからデニスさんが報酬としてやるっていってな。それに賛同したってわけだ」
「ふん。あきれた。そんなんだからそのきったない装備のままなのよ。ダンジョンの前で感じた腐敗臭もあなた達の匂いだったのね。ろくに体も洗ってなさそうだし」
するとナヴィの頬に一本の槍が飛んできた。間一髪で避けたナヴィだったが頬にかすりそこから血が滴り落ちてきた。
「あ……? なんか言ったか?」
槍の冒険者が投げた槍だった。今すぐにでも殺してやると言わんばかりの目でナヴィを睨みつけていた。
ナヴィは一度唾を飲みこみ、冷静を装いつつデニスに問いかけた。
「ねぇ、デニス。あなたはなんでこんなことするの?」
「簡単ですよ。俺たち冒険者を侮辱したからさ。だからあなたとそこの上級ガイドの殺した後、ケビンも殺しに行く」
ナヴィは食い気味でデニスに言い放つ。
「ケビンは何も間違ったことは言っていない! あなたの行いを咎めただけ」
「てめぇらに何がわかる!」
デニスの叫び声が部屋中に響き渡った。
周りの冒険者も含めデニスの叫び声と言葉遣いで空白の時間ができた。
「冒険者はお前ら以上に実力社会だ。お前らがのほほんと案内している間も、ダンジョンに入り命がけで戦う。でもそれでも負け、実力がない、才能がないと言われ、気づけばもういい年で何度も引退しろとも言われた。あげくの果てにはお前らみたいなガキの元村人どもにこけにされ。そういうのがむかつくんだよ!」
「……それはあなたの実力の問題。それ以上でもそれ以下でもない。でもそれを理由にガイドをそういう風に扱っていいことにはならない! 弱いなら弱いなりに自分たちで何とかしていくのが冒険者様よ!」
「それにあなた数日だけど村人として仕事をしてきたけど、なにも思わなかったの? 駆け出しの冒険者様達との会話を、表情を肌で感じなかったの?」
デニスはその言葉を聞いた瞬間、手の力が抜け、店で働いたことがフラッシュバックされた。
「僕でもできるかな」
「難しそうだけど頑張ってみます!」
「教えてくれてありがとう! 行ってきます!」
「あなたにも昔はそういう気持ちがあったんじゃないの?」
デニスの手に力が入る。その手をぎゅっと握ると、そのまま冒険者たちに向かって叫んだ。
「うるせぇ。お前らやれ! 二人を捕まえろ!」
そういうとナヴィに背中を向け、パーティーの元に下がった
「「うおぉぉぉ!」」
剣士や槍使い、斧使いなどがルナとナヴィに向かって武器を構え突撃してくる。
「ナヴィさん!」
ルナはナヴィの横でグローブを構える。
これはきついなぁ。まさかこんなところで終わっちゃうなんて……。ルナも巻き込んでしまったし。でも、エンフィーは必ず助けなきゃ。
たった一人の可愛い妹なんだから。
「ナヴィさん……?」
「……ごめん。ルナ。最後まで一緒に戦ってくれる?」
ルナに微笑み語り掛けた。
ナヴィさん……絶対にお辛いはずなのに。もう駄目だと分かってるのに。そんな顔されたら断れるわけないじゃないですか。
ルナのアメジストのような瞳が涙により、より一層輝いて見えた。
「はい! 必ずエンフィーさんを救いましょう!」
「ありがとうルナ。いくわよ! デニス!」
二人はそれぞれ襲い掛かってくる冒険者に向かっていった。
「エンフィー! そんなことできるわけないでしょ!」
「おっとエンフィーちゃん、それ以上喋るなよ。お楽しみはここからなんだ」
大盾使いは首元に当てていた刃物で皮膚に切り込みを入れようとしていた。
「ひっ!」
「エンフィー!」
<ツヴァイアクセル!>
一敏捷性を上げたナヴィは大盾使い目掛けて走った。
大盾使いはにやりと笑う。
「おーい、あれ頼むぜ! 泥のやつ」
<マッドフロア!>
ナヴィの走ってくる軌道に泥の床ができた。
くっ、これは……ブレーキを掛けないと。
ナヴィはブレーキが間に合わず泥の沼にはまってしまいひっくり返ってしまった。
「ナヴィさん!」
「お姉ちゃん!」
「はっはっはっ。だっせえな!」
転んだナヴィをくすくすと笑うデニスパーティー。
ナヴィの純白のローブが一気に泥まみれになり、ナヴィ自身にもかなりの泥が付いた。
くっ! デニスのパーティーの魔法使いは氷属性だったはず。今のは土属性。他にもやっぱり……
あたりをきょろきょろと見渡し警戒するナヴィ。
「ご名答ですよナヴィさん。あなたの思ってることは間違っていません。さぁ出てきなさい」
パンパンとデニスが手を叩くとナヴィとルナを取り囲むように部屋の各死角から冒険者が現れた。
ルナがその光景に驚きながらもその数を数えていく。
「一、二、三……十九、二十!?」
デニス達も合わせると全部で二十四人。とてもどうにかできる数じゃない……。
ルナ同様ナヴィもそれは感じていた。
このまま一斉に攻撃でもされたら元も子もない。少しづつ気づかれないように時間を稼ぎながら魔力を高めなきゃ。
ナヴィはちらっとルナに目線を向けた。ルナはナヴィの意図をくみ取り大きく頷く。
「ねぇ、あんたたちはなんでこんなやつらに手を貸すの」
姿を現した冒険者たちに話しかけるナヴィ。
「は? そんなの簡単だよ、金だ、金」
村でエンフィーを倒した槍の冒険者が一歩前に出て答えた。
「あたしを倒しても懸賞金なんか掛けられてないんだから意味ないでしょ」
「あぁ、だからデニスさんが報酬としてやるっていってな。それに賛同したってわけだ」
「ふん。あきれた。そんなんだからそのきったない装備のままなのよ。ダンジョンの前で感じた腐敗臭もあなた達の匂いだったのね。ろくに体も洗ってなさそうだし」
するとナヴィの頬に一本の槍が飛んできた。間一髪で避けたナヴィだったが頬にかすりそこから血が滴り落ちてきた。
「あ……? なんか言ったか?」
槍の冒険者が投げた槍だった。今すぐにでも殺してやると言わんばかりの目でナヴィを睨みつけていた。
ナヴィは一度唾を飲みこみ、冷静を装いつつデニスに問いかけた。
「ねぇ、デニス。あなたはなんでこんなことするの?」
「簡単ですよ。俺たち冒険者を侮辱したからさ。だからあなたとそこの上級ガイドの殺した後、ケビンも殺しに行く」
ナヴィは食い気味でデニスに言い放つ。
「ケビンは何も間違ったことは言っていない! あなたの行いを咎めただけ」
「てめぇらに何がわかる!」
デニスの叫び声が部屋中に響き渡った。
周りの冒険者も含めデニスの叫び声と言葉遣いで空白の時間ができた。
「冒険者はお前ら以上に実力社会だ。お前らがのほほんと案内している間も、ダンジョンに入り命がけで戦う。でもそれでも負け、実力がない、才能がないと言われ、気づけばもういい年で何度も引退しろとも言われた。あげくの果てにはお前らみたいなガキの元村人どもにこけにされ。そういうのがむかつくんだよ!」
「……それはあなたの実力の問題。それ以上でもそれ以下でもない。でもそれを理由にガイドをそういう風に扱っていいことにはならない! 弱いなら弱いなりに自分たちで何とかしていくのが冒険者様よ!」
「それにあなた数日だけど村人として仕事をしてきたけど、なにも思わなかったの? 駆け出しの冒険者様達との会話を、表情を肌で感じなかったの?」
デニスはその言葉を聞いた瞬間、手の力が抜け、店で働いたことがフラッシュバックされた。
「僕でもできるかな」
「難しそうだけど頑張ってみます!」
「教えてくれてありがとう! 行ってきます!」
「あなたにも昔はそういう気持ちがあったんじゃないの?」
デニスの手に力が入る。その手をぎゅっと握ると、そのまま冒険者たちに向かって叫んだ。
「うるせぇ。お前らやれ! 二人を捕まえろ!」
そういうとナヴィに背中を向け、パーティーの元に下がった
「「うおぉぉぉ!」」
剣士や槍使い、斧使いなどがルナとナヴィに向かって武器を構え突撃してくる。
「ナヴィさん!」
ルナはナヴィの横でグローブを構える。
これはきついなぁ。まさかこんなところで終わっちゃうなんて……。ルナも巻き込んでしまったし。でも、エンフィーは必ず助けなきゃ。
たった一人の可愛い妹なんだから。
「ナヴィさん……?」
「……ごめん。ルナ。最後まで一緒に戦ってくれる?」
ルナに微笑み語り掛けた。
ナヴィさん……絶対にお辛いはずなのに。もう駄目だと分かってるのに。そんな顔されたら断れるわけないじゃないですか。
ルナのアメジストのような瞳が涙により、より一層輝いて見えた。
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二人はそれぞれ襲い掛かってくる冒険者に向かっていった。
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