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第七章 王都公認 案内人適性試験編
61.ブレビンス・ゴードン
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「もちろん受けます! この試験で必ずや『王都公認の案内人』になってみせます!」
「おぉ、ナヴィ殿! そういってくれると思ってましたぞ!」
スーザンの背後には目を覚ましたブレビンスが立っていた。
「り、理事長! いつの間に……」
「君がメリットの話をしていたあたりからかな。中々口が上手くなったじゃないかスーザンちゃーん。ぶっ!」
後ろから抱き着こうとしたブレビンスの鼻をスーザンは裏拳で弾いた。
「気安く触らないでください。殴りますよ」
「それ殴る前に言う台詞だよ……鼻が……」
ブレビンスは鼻を抑えながらゆっくりと立ち上がった。
「ナヴィ・マクレガン殿。あなたならそういうと思ってましたぞ!」
「あの……ブレビンス様。一つお聞きしてもよろしいでしょうか?」
「もちろんです。何かわからない点でも?」
「あの、どうしてこんな試験というような形で王都公認の案内人を決める必要が?」
「あぁ。確かにそうですね。スーザンちゃん。それについての説明は……?」
「これからする予定でした」
「ふっふっふ。まだまだだねスーザンちゃんも! ぶっ!」
再度スーザンの裏拳が炸裂した。
「私から説明するわ。まず『王都公認の案内人』の名がもらえるのは上級ガイド以上。そしてなる方法は主に二つ。一つは『実績から鑑みた王都からの推薦』そしてもう一つは『案内人適性試験の上位入賞』大体はこのどちらかよ」
「え、なら図々しいですけどあたしは推薦には届かなかったということでしょうか……?」
「そんなことないわ。実績も実力も十分なほどよ。いつ推薦を受けてもおかしくないわ。ただあなたはまだ若すぎる。それに評判は良くても実際に王都にはその実力はあまり知れ渡っていない。今回の試験でしっかりと実力を発揮して、自他ともに認める公認の案内人になれれば、あっさり推薦を受けて他の案内人から反感くらうよりはそっちの方が先の仕事に繋がるんじゃないかなって」
「ってこの後ろのエロ親父が言ってたわ」
「スーザンちゃん!?」
この人、そこまで考えてたのね……悪い人ではなさそうだし。
「まぁ。そういうことですよ」
「理事長何そんなに体を反らせてるのですか? 胸を張ってるつもりですか? 気持ち悪いですよ」
「し、辛辣!」
「ま、まぁそれはさておき。ナヴィ殿。この試験は二年に一回。今回は上級ガイド限定の試験になるので、たくさん準備しておいてくださいね。ここでなれなかったら、あなたの若さですとまだ推薦は厳しいです。必ず今回の試験に合格してください」
「ブレビンス様……ありがとうございます! 応援していただいてとても光栄です。頑張ります!」
「いい顔ですね。期待していますよ。ナヴィ・マクレガン殿」
「じゃあスーザンちゃんそろそろ行こうか……ってあれ? スーザンちゃん?」
「理事長! 早くしないと置いていきますよ!」
玄関にはすでに帰る支度をしていたスーザンがブレビンスを待っていた。
「じゃあナヴィ殿、エンフィー殿また一か月後王都で会いましょう。では!」
「ちょっと、ちょっと待ってよってほんとに行った!? スーザンちゃん!スーザンちゅわーん!」
スーザンを追いかけブレビンスは店を飛び出した。
「「………」」
二人の後姿を見送ったナヴィはどかっと椅子に座った。
「ふぅ何かどっと疲れたわ……」
「ね、お姉ちゃんはこれからも大変になっちゃって……とりあえずコーヒーもう一杯飲む?」
「えぇお願いしてもいいかしら」
とりあえずこれからいろいろ準備しなきゃね……。お店のため、エンフィーのためにも必ず公認の名をもらわなきゃね。
ナヴィ達の店を出たブレビンスとスーザンは次の上級ガイドの案内所を目指して歩いていた。
「さぁてこれでだいぶ面白くなってきたな。スーザンちゃん」
「えぇ、まさかナヴィさんがあそこまで意欲的に出ると言ってくれるなんて私思ってませんでしたよ」
「言っただろ。必ず出るって」
「こういう勘の良さは流石ですね理事長」
「ふむぅ……いつも言うけど勘じゃ無くて確信なんだけどなぁ」
「いや、私には同じにしか……それに振り回されるこっちの身にもなって下さいよ」
スーザンは頭を抱えた。
相変わらずこの理事長は考えてることが分からない……。けどこの理事長妙に言葉に力があるというか、信頼せざる負えない何かがあるんだよなぁ。
「これで二人目だ。交渉はさっきの王都にある案内所のケビンさんの方が難しかったからもう一人の所も頑張るよ、スーザンちゃん。で、次はどこだっけ!?」
「もう、しっかりしてください! ルーカトリ街のルナ・マリオットさんでしょ! 最近はあんまり活動してないみたいだけどどうしたのかしら……きっと断られるんじゃ」
「大丈夫さ、何があったかわからないけど、こういうきっかけを待ってるんだよ」
「また訳の分からないことを……」
「まぁまぁ。ほらそろそろ暗くなってくるし急いでいこうか」
普段は希望制で申し込みが来るのを待つだけのはずなのに、どうしてこの三人だけわざわざ直接足を運んで……。理事長あなたは一体何を。
「どうしてこの三人だけって顔してるねスーザンちゃん」
「は! え、えぇまぁ」
毎度だけどなんで私の心の声が分かるのよ。
「さっきのナヴィさんもそうだしケビンさんも、今いる公認ガイドにはない顔つきやたたずまいをしてたよ、あれはそれなりに死線を乗り越えてきた顔つきだ。とてもあの若さでできる顔じゃない。評判のいい若い上級ガイド三人がどんな子たちなのかが気になってそれを確かめたくてね」
「まったく。それは次に行くルナ・マリオットさんも同じってことでしょうか?」
「あぁ。きっとね」
ケビンさん、ナヴィさん、それにこれから会うルナさん。平均年齢三十歳以上と言われてる上級ガイドでそれを十年も前倒しした天才が同時期に三人も現れた。私もその時はまだ『ガイド』だったし。確かにすごいし興味深いけど……。
「ほら、街に着くよ。さっさと交渉しに行くよ、スーザンちゃん!」
「あ、お待ちください、理事長!」
今年の試験は何か面白いことがありそうね。
「おぉ、ナヴィ殿! そういってくれると思ってましたぞ!」
スーザンの背後には目を覚ましたブレビンスが立っていた。
「り、理事長! いつの間に……」
「君がメリットの話をしていたあたりからかな。中々口が上手くなったじゃないかスーザンちゃーん。ぶっ!」
後ろから抱き着こうとしたブレビンスの鼻をスーザンは裏拳で弾いた。
「気安く触らないでください。殴りますよ」
「それ殴る前に言う台詞だよ……鼻が……」
ブレビンスは鼻を抑えながらゆっくりと立ち上がった。
「ナヴィ・マクレガン殿。あなたならそういうと思ってましたぞ!」
「あの……ブレビンス様。一つお聞きしてもよろしいでしょうか?」
「もちろんです。何かわからない点でも?」
「あの、どうしてこんな試験というような形で王都公認の案内人を決める必要が?」
「あぁ。確かにそうですね。スーザンちゃん。それについての説明は……?」
「これからする予定でした」
「ふっふっふ。まだまだだねスーザンちゃんも! ぶっ!」
再度スーザンの裏拳が炸裂した。
「私から説明するわ。まず『王都公認の案内人』の名がもらえるのは上級ガイド以上。そしてなる方法は主に二つ。一つは『実績から鑑みた王都からの推薦』そしてもう一つは『案内人適性試験の上位入賞』大体はこのどちらかよ」
「え、なら図々しいですけどあたしは推薦には届かなかったということでしょうか……?」
「そんなことないわ。実績も実力も十分なほどよ。いつ推薦を受けてもおかしくないわ。ただあなたはまだ若すぎる。それに評判は良くても実際に王都にはその実力はあまり知れ渡っていない。今回の試験でしっかりと実力を発揮して、自他ともに認める公認の案内人になれれば、あっさり推薦を受けて他の案内人から反感くらうよりはそっちの方が先の仕事に繋がるんじゃないかなって」
「ってこの後ろのエロ親父が言ってたわ」
「スーザンちゃん!?」
この人、そこまで考えてたのね……悪い人ではなさそうだし。
「まぁ。そういうことですよ」
「理事長何そんなに体を反らせてるのですか? 胸を張ってるつもりですか? 気持ち悪いですよ」
「し、辛辣!」
「ま、まぁそれはさておき。ナヴィ殿。この試験は二年に一回。今回は上級ガイド限定の試験になるので、たくさん準備しておいてくださいね。ここでなれなかったら、あなたの若さですとまだ推薦は厳しいです。必ず今回の試験に合格してください」
「ブレビンス様……ありがとうございます! 応援していただいてとても光栄です。頑張ります!」
「いい顔ですね。期待していますよ。ナヴィ・マクレガン殿」
「じゃあスーザンちゃんそろそろ行こうか……ってあれ? スーザンちゃん?」
「理事長! 早くしないと置いていきますよ!」
玄関にはすでに帰る支度をしていたスーザンがブレビンスを待っていた。
「じゃあナヴィ殿、エンフィー殿また一か月後王都で会いましょう。では!」
「ちょっと、ちょっと待ってよってほんとに行った!? スーザンちゃん!スーザンちゅわーん!」
スーザンを追いかけブレビンスは店を飛び出した。
「「………」」
二人の後姿を見送ったナヴィはどかっと椅子に座った。
「ふぅ何かどっと疲れたわ……」
「ね、お姉ちゃんはこれからも大変になっちゃって……とりあえずコーヒーもう一杯飲む?」
「えぇお願いしてもいいかしら」
とりあえずこれからいろいろ準備しなきゃね……。お店のため、エンフィーのためにも必ず公認の名をもらわなきゃね。
ナヴィ達の店を出たブレビンスとスーザンは次の上級ガイドの案内所を目指して歩いていた。
「さぁてこれでだいぶ面白くなってきたな。スーザンちゃん」
「えぇ、まさかナヴィさんがあそこまで意欲的に出ると言ってくれるなんて私思ってませんでしたよ」
「言っただろ。必ず出るって」
「こういう勘の良さは流石ですね理事長」
「ふむぅ……いつも言うけど勘じゃ無くて確信なんだけどなぁ」
「いや、私には同じにしか……それに振り回されるこっちの身にもなって下さいよ」
スーザンは頭を抱えた。
相変わらずこの理事長は考えてることが分からない……。けどこの理事長妙に言葉に力があるというか、信頼せざる負えない何かがあるんだよなぁ。
「これで二人目だ。交渉はさっきの王都にある案内所のケビンさんの方が難しかったからもう一人の所も頑張るよ、スーザンちゃん。で、次はどこだっけ!?」
「もう、しっかりしてください! ルーカトリ街のルナ・マリオットさんでしょ! 最近はあんまり活動してないみたいだけどどうしたのかしら……きっと断られるんじゃ」
「大丈夫さ、何があったかわからないけど、こういうきっかけを待ってるんだよ」
「また訳の分からないことを……」
「まぁまぁ。ほらそろそろ暗くなってくるし急いでいこうか」
普段は希望制で申し込みが来るのを待つだけのはずなのに、どうしてこの三人だけわざわざ直接足を運んで……。理事長あなたは一体何を。
「どうしてこの三人だけって顔してるねスーザンちゃん」
「は! え、えぇまぁ」
毎度だけどなんで私の心の声が分かるのよ。
「さっきのナヴィさんもそうだしケビンさんも、今いる公認ガイドにはない顔つきやたたずまいをしてたよ、あれはそれなりに死線を乗り越えてきた顔つきだ。とてもあの若さでできる顔じゃない。評判のいい若い上級ガイド三人がどんな子たちなのかが気になってそれを確かめたくてね」
「まったく。それは次に行くルナ・マリオットさんも同じってことでしょうか?」
「あぁ。きっとね」
ケビンさん、ナヴィさん、それにこれから会うルナさん。平均年齢三十歳以上と言われてる上級ガイドでそれを十年も前倒しした天才が同時期に三人も現れた。私もその時はまだ『ガイド』だったし。確かにすごいし興味深いけど……。
「ほら、街に着くよ。さっさと交渉しに行くよ、スーザンちゃん!」
「あ、お待ちください、理事長!」
今年の試験は何か面白いことがありそうね。
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