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第九章 王都公認 案内人適性試験 最終試験 準決勝編
104.ロイVSナターシャ
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準決勝当日。それぞれが会場に入り控室で準備を行っていた。
「いやぁ、それにしてもてっきりあたし達一回戦目かと思ってたわ」
「あはは、ナヴィさん。組み合わせは変わらないけど順番は変わるってどっかでスーザンさんが言ってましたよ」
「え、マジ! 全然気づかなかった」
「荷物置いたら客席に戻りましょうか」
「ええ。そうね! あ、二組とも!」
ナヴィはルナとケビンのペアに声を掛けた。
「「……?」」
「存分に手の内を明かしあってちょうだいね! 期待してるわ!」
腰に手を当て仁王立ちをしながら皮肉ともとれる激励をした。
「はぁ、お前なぁ」
ケビンが自分の額に手を当てた。
「何よ、せっかく応援してあげたのに」
「そういうのは応援って言わねぇんだよ。いいからさっさと出てけ、準備の邪魔だ」
手をしっしとやり、ナヴィを追い出そうとするケビン。
「ぶー。サテラちゃんいこー」
「は、はい。ナターシャ、ロイ、どっちも頑張ってね!」
「うん!」
「おう!」
ブランとダリウスはその姿を静かに傍観していた。
『それでは、五分後、準決勝第一試合を始めたいと思います。選手の皆さんは入場口にお集まりください』
「あ、スーザンさんの声ですね。ロイ君行こっか」
「おぉ、じゃあナターシャたちも一緒に行こうぜ!」
「え、あたし達も!? なんで敵と一緒に」
「別にいいだろ、対戦相手だが敵ではないだろ? お前らは」
「ま、まぁそうですけど……」
そこから四人は控室を出て入場口へ向かっていった。
「ケビンさん。ナターシャちゃんは随分と派手な格好になられましたね、」
「良く気づいたなルナ。俺は今日まで気づかなかったぞ」
「なっケビンさん! ずっと一緒に特訓してたじゃないですか!? 結構恥ずかしいのにこの格好……」
ナターシャは頬を膨らませケビンの腕を叩いた。
ルナはちらりとナターシャの方を見る。
「その布の面積が少ない格好にならないと都合が悪いことでもあるんでしょうか?」
「「……!?」」
思いがけない質問にケビンとナターシャが目を見開きルナに視線を移した。
「……さぁな」
「まぁそれは後でわかることですね」
大方予想は付きましたが……。だとするとこちらもかなり腹を括らねばなりませんね。
「ふーん。まぁよく分かんないけどおいらとルナが勝つってことに変わりはないからな」
「こらロイ君油断してちゃダメでしょ!」
「いたっ、また頭叩いた。わかってるよー」
そんな会話をしながら入場口へ着いた四人。
『さぁ皆さん。本日もお集まりいただきありがとうございます! 王都公認 案内人適性試験 最終試験 準決勝第一試合を行っていきたいと思います!』
会場には一回戦以上の観客の数で埋め尽くされ、大声援が飛び交っていた。
『それでは早速、第一試合の選手に入場してもらいましょう! ルナ&ロイのペア! そしてケビン&ナターシャペアです!』
「うおー二人とも頑張れー!」
「ナターシャちゃーん!」
「獣人族に負けるなー!」
「ケビン様ー!」
フィールドの中心に立ち、そこからスーザンの指示で準備を始める各ペア。
「ルナ、調子はどうだい?」
「ばっちりよ。ロイ君は?」
「うん。いい感じ」
「なら大丈夫。ロイ君、あなたは一回戦よりもずっと強くなった」
「それはおいらも分かってる!」
「だからこそ、力を温存しようとか思っちゃだめね。時間をかけると厄介になりそうだわ……」
「ふむ。短期決戦ってことだね。まぁルナを信じるよ」
「必要なら躊躇なくあれも使うこと!」
「……あれは決勝までの奥の手じゃ」
「多分ナターシャちゃんにそれ無しで勝つには厳しいかも。危ないと思ったらすぐに使っていいからね」
「うん。分かった。じゃあ行ってくる」
「行ってらっしゃい」
ロイはハンマーを手に持ちフィールドに上がる。
それと同時にナターシャも大鎌を肩に担ぎゆっくりと上がった。
「ナターシャ。おいらは負けないよ」
「あたしだって、ケビンさんのために絶対に勝つ」
『それでは準決勝 第一試合 試合開始!』
「「はぁぁぁ!」」
<ガイアスタンプ!>
<ボルティックサイズ!>
開始早々二人同時に放った必殺技がぶつかり合った。
それを見たルナが驚いていた。
「どういうこと……?」
獣人族の身体能力はヒューマンとはスペックが違う。ナターシャちゃんの有り余る体力で持久戦に持ち込んでいけばロイ君には確実に勝てるはず。それを踏まえた上での初撃だったはずなのに……。まさか短期決戦にしようとしてるのがばれましたかね……。
「……!? ロイ君!」
「ルナ……ん!?」
必殺技の相殺で起きた砂埃の中からナターシャがロイに向かって走ってきた。
「この砂ぼこりで!?」
「これで終わり! もう一発!」
<ボルティックサイズ!>
「ぐあぁぁぁ!」
「ロイ君! 必殺技二連発って……そんなのあり!?」
まぁでも、そんなんじゃロイ君は倒せないですよ。ケビンさん。
ルナはにやりと笑った。
「手ごたえが……ない?」
その瞬間、必殺技で横切りした大鎌にずしりと重い何かがのし掛かっていた。
二発目の技で起きた砂埃が晴れていく。
「なーんてね。ふぅー危なかったぁ」
「な、ロイ!?」
大鎌の刀身にロイが片足で体重を乗せていた。
「まったくいきなり必殺技に連発はずるだろー。えい!」
その大鎌から足を離し、ハンマーでナターシャの腹を叩いた。
「きゃ!」
「いたた、砂埃であたしの姿が見えなかったはず……なのにどうして避けられたの……?」
そのまま数歩後ろに下がったロイは、得意げに自分の鼻をツンツンとつついた。
「簡単さ。おいらの勘と鼻の効きは誰にも負けないからね」
それを聞いたナターシャが口角を上げる。
「ふふ。面白いじゃない。勝負はまだまだこれからよ!」
「いやぁ、それにしてもてっきりあたし達一回戦目かと思ってたわ」
「あはは、ナヴィさん。組み合わせは変わらないけど順番は変わるってどっかでスーザンさんが言ってましたよ」
「え、マジ! 全然気づかなかった」
「荷物置いたら客席に戻りましょうか」
「ええ。そうね! あ、二組とも!」
ナヴィはルナとケビンのペアに声を掛けた。
「「……?」」
「存分に手の内を明かしあってちょうだいね! 期待してるわ!」
腰に手を当て仁王立ちをしながら皮肉ともとれる激励をした。
「はぁ、お前なぁ」
ケビンが自分の額に手を当てた。
「何よ、せっかく応援してあげたのに」
「そういうのは応援って言わねぇんだよ。いいからさっさと出てけ、準備の邪魔だ」
手をしっしとやり、ナヴィを追い出そうとするケビン。
「ぶー。サテラちゃんいこー」
「は、はい。ナターシャ、ロイ、どっちも頑張ってね!」
「うん!」
「おう!」
ブランとダリウスはその姿を静かに傍観していた。
『それでは、五分後、準決勝第一試合を始めたいと思います。選手の皆さんは入場口にお集まりください』
「あ、スーザンさんの声ですね。ロイ君行こっか」
「おぉ、じゃあナターシャたちも一緒に行こうぜ!」
「え、あたし達も!? なんで敵と一緒に」
「別にいいだろ、対戦相手だが敵ではないだろ? お前らは」
「ま、まぁそうですけど……」
そこから四人は控室を出て入場口へ向かっていった。
「ケビンさん。ナターシャちゃんは随分と派手な格好になられましたね、」
「良く気づいたなルナ。俺は今日まで気づかなかったぞ」
「なっケビンさん! ずっと一緒に特訓してたじゃないですか!? 結構恥ずかしいのにこの格好……」
ナターシャは頬を膨らませケビンの腕を叩いた。
ルナはちらりとナターシャの方を見る。
「その布の面積が少ない格好にならないと都合が悪いことでもあるんでしょうか?」
「「……!?」」
思いがけない質問にケビンとナターシャが目を見開きルナに視線を移した。
「……さぁな」
「まぁそれは後でわかることですね」
大方予想は付きましたが……。だとするとこちらもかなり腹を括らねばなりませんね。
「ふーん。まぁよく分かんないけどおいらとルナが勝つってことに変わりはないからな」
「こらロイ君油断してちゃダメでしょ!」
「いたっ、また頭叩いた。わかってるよー」
そんな会話をしながら入場口へ着いた四人。
『さぁ皆さん。本日もお集まりいただきありがとうございます! 王都公認 案内人適性試験 最終試験 準決勝第一試合を行っていきたいと思います!』
会場には一回戦以上の観客の数で埋め尽くされ、大声援が飛び交っていた。
『それでは早速、第一試合の選手に入場してもらいましょう! ルナ&ロイのペア! そしてケビン&ナターシャペアです!』
「うおー二人とも頑張れー!」
「ナターシャちゃーん!」
「獣人族に負けるなー!」
「ケビン様ー!」
フィールドの中心に立ち、そこからスーザンの指示で準備を始める各ペア。
「ルナ、調子はどうだい?」
「ばっちりよ。ロイ君は?」
「うん。いい感じ」
「なら大丈夫。ロイ君、あなたは一回戦よりもずっと強くなった」
「それはおいらも分かってる!」
「だからこそ、力を温存しようとか思っちゃだめね。時間をかけると厄介になりそうだわ……」
「ふむ。短期決戦ってことだね。まぁルナを信じるよ」
「必要なら躊躇なくあれも使うこと!」
「……あれは決勝までの奥の手じゃ」
「多分ナターシャちゃんにそれ無しで勝つには厳しいかも。危ないと思ったらすぐに使っていいからね」
「うん。分かった。じゃあ行ってくる」
「行ってらっしゃい」
ロイはハンマーを手に持ちフィールドに上がる。
それと同時にナターシャも大鎌を肩に担ぎゆっくりと上がった。
「ナターシャ。おいらは負けないよ」
「あたしだって、ケビンさんのために絶対に勝つ」
『それでは準決勝 第一試合 試合開始!』
「「はぁぁぁ!」」
<ガイアスタンプ!>
<ボルティックサイズ!>
開始早々二人同時に放った必殺技がぶつかり合った。
それを見たルナが驚いていた。
「どういうこと……?」
獣人族の身体能力はヒューマンとはスペックが違う。ナターシャちゃんの有り余る体力で持久戦に持ち込んでいけばロイ君には確実に勝てるはず。それを踏まえた上での初撃だったはずなのに……。まさか短期決戦にしようとしてるのがばれましたかね……。
「……!? ロイ君!」
「ルナ……ん!?」
必殺技の相殺で起きた砂埃の中からナターシャがロイに向かって走ってきた。
「この砂ぼこりで!?」
「これで終わり! もう一発!」
<ボルティックサイズ!>
「ぐあぁぁぁ!」
「ロイ君! 必殺技二連発って……そんなのあり!?」
まぁでも、そんなんじゃロイ君は倒せないですよ。ケビンさん。
ルナはにやりと笑った。
「手ごたえが……ない?」
その瞬間、必殺技で横切りした大鎌にずしりと重い何かがのし掛かっていた。
二発目の技で起きた砂埃が晴れていく。
「なーんてね。ふぅー危なかったぁ」
「な、ロイ!?」
大鎌の刀身にロイが片足で体重を乗せていた。
「まったくいきなり必殺技に連発はずるだろー。えい!」
その大鎌から足を離し、ハンマーでナターシャの腹を叩いた。
「きゃ!」
「いたた、砂埃であたしの姿が見えなかったはず……なのにどうして避けられたの……?」
そのまま数歩後ろに下がったロイは、得意げに自分の鼻をツンツンとつついた。
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