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第九章 王都公認 案内人適性試験 最終試験 準決勝編
125.新たな二つの力
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「うおぉぉ!」
試合再開の合図とともに剣を構えたダリウスがサテラに突っ込んでいった。
「ダリウスそんなんじゃ私には勝てないよ!」
<ウインドカッター!>
「くっ魔法か、それは最初と同じ戦法だろ!」
ここから反撃してやる!
「って、あれ」
サテラが放った風の刃は突っ込んできたダリウスの足元の地面に当たる。そしてその刃はフィールド一体に砂煙を起こした
「目くらましか!」
サテラは力勝負では僕に勝てないからきっと後ろからの奇襲で……。
「正解! だけどその予測は正解じゃないよ!」
後ろの奇襲に備え体を後ろに向けたダリウスの背中をサテラの風の斬撃が襲った。
「ぐああぁぁ」
「でも、まだまだぁ!」
「ダ、ダリウス……」
サテラの攻撃を何度受けても立ち上がるダリウスの姿をブランは呆然と見つめていた。
「お前は……なぜ負けると分かってる戦いを続けるんだ……」
「やっぱり戦い方が上手くなったんだな、サテラ」
ダリウスはそういいながら顔に付いた砂を払う。
「ダリウスこそ、その耐久力は前にはなかったじゃない。さっさと倒れてくれてもいいのよ」
「確かに……前までなら一発でやられていた気が……」
耐久力……そうか、僕はそういうところも強くなっていたのか。これはきっとブランさんとの特訓の副産物。ならもしかしたら!
「ん? 何してるのダリウス」
「ちょっとね……」
剣を正面に構えたダリウスが魔力を高め始める。
やっぱり、魔法自体はブランさんから教わってなかったけど、肉体的変化が魔力にも影響されて魔力供給を安定して行えてる。これならいける。
「サテラちゃん! 何か嫌な予感がする。魔法でダリウス君のあれを止めて!」
「ナヴィさん!? わかりました!」
<ウインドカッター>
「兄さん。僕やってみるよ」
<光陣・ホーリーベール!>
ダリウスの体に光の鎧が現れ、サテラの放った魔法を鎧がはじき返した。
「嘘!? くっ」
跳ね返された魔法がサテラの腕を掠めた。
「こ、これは……テリウス様の光属性の魔法」
「ナヴィさん! これは」
「まさか、このタイミングでこれが来るとは……光属性なんてそもそもレアだし、それが使えるのはテリウス様だけだと思っていたけれど、兄弟って恐ろしいわ。サテラちゃん、戦いながらあれの準備を!」
「わ、分かりました!」
「やっぱりできた。魔力供給が安定してるからまだ使える!」
ブランさんに会うまでは剣でこの練習を少しだけやってたけど、一秒もキープできなかったのに……。このまま押し切る。
再度形成が逆転するも、剣の扱いが上手いとは言い切れないダリウスの剣術はサテラに当てられず、数分が経った。
「サテラちゃん、攻撃は上手く躱せてはいるけど、ホーリーベールのせいで魔法が全て跳ね返されるし、物理攻撃もあの鎧でほとんどダメージが当たらない……間に合って!」
「よし、きた!」
「!?」
サテラがダリウスから距離を取り足を止めた。
「ダリウス、あなたのホーリーベールはまだ未完成ね」
「く、なぜそれを……」
「鎧の形状が少しづつ変わり始めてる。装甲も徐々に厚さが無くなってきてるし、ひびも入り始めた」
「ばれていたか」
使ったのは久しぶりだし、無理やり使ったから正直もう魔力もすっからかんだ。
「私の勝負はこれからよ。はぁぁぁ!」
「なんだ! これ……サテラの魔力が一気に噴き出した!?」
会場全体に風が巻き起こり始める。
「うわ、すごい風だ!」
「何これ、台風!?」
「違う、あの嬢ちゃんの魔法だ」
「くっ、やっぱりきっつい……お願い、成功してね……」
<ウインディアフォースフィールド!>
詠唱された瞬間、会場全体に発生した風が凝縮され、その風が半径五メートルほどの半球になりサテラを包み込んだ。
「できた……やっとできた!」
「す、すごい……サテラいつの間に……」
「さぁ、最後の勝負といこうじゃないダリウス」
「ふ、あぁ、望むところだ!」
「「はぁぁぁぁぁ!」」
サテラの風でできた球体とダリウスの剣が激しくぶつかり合った。しかし、ダリウスの剣はいとも簡単にその球体に弾かれてしまう。
「く、しまった! え、消えた!?」
ダリウスの目の前にいたサテラの姿が消えていた。
「ダリウス! 上だ!」
「え……ブランさん……?」
ダリウスが視線を移したのはブランが指示をした上空ではなく、そのアドバイスをしたブランだった。
「終わりよ!」
<エクスプロードウインド!>
球体になってサテラを包み込んでいた風がさらに凝縮されサテラの片手にまとわりつき、その手を前に突き出した瞬間、よそ見をしていたダリウスに向かい大量の風が襲い掛かった。
「うああぁぁぁぁ!」
その風圧はダリウスの光の鎧をいともたやすく砕き、そのままフィールド外へと吹き飛ばした。
ダリウスの体はそのまま壁面にめり込み、数秒後、壁から体が離れ、その場に倒れた。
「サテラ、君は、すごい、ね……」
「はぁ、はぁ、はぁ。勝った……」
サテラとナヴィはスーザンに視線を向けた。
そのスーザンはサテラの魔法に気を取られあんぐりと口を開けていた。
「あ、あぁ、ご、ごめんなさい……つい、えーおほん」
『準決勝第二試合勝者、ナヴィ、サテラペア!』
試合再開の合図とともに剣を構えたダリウスがサテラに突っ込んでいった。
「ダリウスそんなんじゃ私には勝てないよ!」
<ウインドカッター!>
「くっ魔法か、それは最初と同じ戦法だろ!」
ここから反撃してやる!
「って、あれ」
サテラが放った風の刃は突っ込んできたダリウスの足元の地面に当たる。そしてその刃はフィールド一体に砂煙を起こした
「目くらましか!」
サテラは力勝負では僕に勝てないからきっと後ろからの奇襲で……。
「正解! だけどその予測は正解じゃないよ!」
後ろの奇襲に備え体を後ろに向けたダリウスの背中をサテラの風の斬撃が襲った。
「ぐああぁぁ」
「でも、まだまだぁ!」
「ダ、ダリウス……」
サテラの攻撃を何度受けても立ち上がるダリウスの姿をブランは呆然と見つめていた。
「お前は……なぜ負けると分かってる戦いを続けるんだ……」
「やっぱり戦い方が上手くなったんだな、サテラ」
ダリウスはそういいながら顔に付いた砂を払う。
「ダリウスこそ、その耐久力は前にはなかったじゃない。さっさと倒れてくれてもいいのよ」
「確かに……前までなら一発でやられていた気が……」
耐久力……そうか、僕はそういうところも強くなっていたのか。これはきっとブランさんとの特訓の副産物。ならもしかしたら!
「ん? 何してるのダリウス」
「ちょっとね……」
剣を正面に構えたダリウスが魔力を高め始める。
やっぱり、魔法自体はブランさんから教わってなかったけど、肉体的変化が魔力にも影響されて魔力供給を安定して行えてる。これならいける。
「サテラちゃん! 何か嫌な予感がする。魔法でダリウス君のあれを止めて!」
「ナヴィさん!? わかりました!」
<ウインドカッター>
「兄さん。僕やってみるよ」
<光陣・ホーリーベール!>
ダリウスの体に光の鎧が現れ、サテラの放った魔法を鎧がはじき返した。
「嘘!? くっ」
跳ね返された魔法がサテラの腕を掠めた。
「こ、これは……テリウス様の光属性の魔法」
「ナヴィさん! これは」
「まさか、このタイミングでこれが来るとは……光属性なんてそもそもレアだし、それが使えるのはテリウス様だけだと思っていたけれど、兄弟って恐ろしいわ。サテラちゃん、戦いながらあれの準備を!」
「わ、分かりました!」
「やっぱりできた。魔力供給が安定してるからまだ使える!」
ブランさんに会うまでは剣でこの練習を少しだけやってたけど、一秒もキープできなかったのに……。このまま押し切る。
再度形成が逆転するも、剣の扱いが上手いとは言い切れないダリウスの剣術はサテラに当てられず、数分が経った。
「サテラちゃん、攻撃は上手く躱せてはいるけど、ホーリーベールのせいで魔法が全て跳ね返されるし、物理攻撃もあの鎧でほとんどダメージが当たらない……間に合って!」
「よし、きた!」
「!?」
サテラがダリウスから距離を取り足を止めた。
「ダリウス、あなたのホーリーベールはまだ未完成ね」
「く、なぜそれを……」
「鎧の形状が少しづつ変わり始めてる。装甲も徐々に厚さが無くなってきてるし、ひびも入り始めた」
「ばれていたか」
使ったのは久しぶりだし、無理やり使ったから正直もう魔力もすっからかんだ。
「私の勝負はこれからよ。はぁぁぁ!」
「なんだ! これ……サテラの魔力が一気に噴き出した!?」
会場全体に風が巻き起こり始める。
「うわ、すごい風だ!」
「何これ、台風!?」
「違う、あの嬢ちゃんの魔法だ」
「くっ、やっぱりきっつい……お願い、成功してね……」
<ウインディアフォースフィールド!>
詠唱された瞬間、会場全体に発生した風が凝縮され、その風が半径五メートルほどの半球になりサテラを包み込んだ。
「できた……やっとできた!」
「す、すごい……サテラいつの間に……」
「さぁ、最後の勝負といこうじゃないダリウス」
「ふ、あぁ、望むところだ!」
「「はぁぁぁぁぁ!」」
サテラの風でできた球体とダリウスの剣が激しくぶつかり合った。しかし、ダリウスの剣はいとも簡単にその球体に弾かれてしまう。
「く、しまった! え、消えた!?」
ダリウスの目の前にいたサテラの姿が消えていた。
「ダリウス! 上だ!」
「え……ブランさん……?」
ダリウスが視線を移したのはブランが指示をした上空ではなく、そのアドバイスをしたブランだった。
「終わりよ!」
<エクスプロードウインド!>
球体になってサテラを包み込んでいた風がさらに凝縮されサテラの片手にまとわりつき、その手を前に突き出した瞬間、よそ見をしていたダリウスに向かい大量の風が襲い掛かった。
「うああぁぁぁぁ!」
その風圧はダリウスの光の鎧をいともたやすく砕き、そのままフィールド外へと吹き飛ばした。
ダリウスの体はそのまま壁面にめり込み、数秒後、壁から体が離れ、その場に倒れた。
「サテラ、君は、すごい、ね……」
「はぁ、はぁ、はぁ。勝った……」
サテラとナヴィはスーザンに視線を向けた。
そのスーザンはサテラの魔法に気を取られあんぐりと口を開けていた。
「あ、あぁ、ご、ごめんなさい……つい、えーおほん」
『準決勝第二試合勝者、ナヴィ、サテラペア!』
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