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第十章 王都公認 案内人適性試験 最終試験 決勝戦編
154.証
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「「「失礼します!」」」
「お、来ましたね」
王都の案内所本部の執務室へと足を運んだナヴィ、ケビン、ルナ。部屋に入るとそこには奥で立派な椅子に座っているブレビンスとその横に立つスーザンがいた。
「スーザンさん! おはようございます!」
「おはようございます。朝早くからありがとうございます!」
「たっく……昨日の今日でこれとは、もう少し休ませてもらいた……いって」
ナヴィはケビンの脇腹を強めに突いた。
「そういうことは言わなくていい」
「ちょ、ナヴィさん!」
「大丈夫よ、ルナこの程度じゃびくともしないくらい頑丈なんだから」
「そ、それはまぁそうかもですけど」
その三人の漫才のようなやり取りをぽかんと口を開け見つめるブレビンス。
「ふふっ」
「ん、どうしたんですか理事長?」
「いや、あはは! 三人とも仲良しで結構結構!」
「「「はい?」」」
「いやぁ、来て早々良いものを見せてもらったよ!」
ブレビンスは椅子から立ち上がるとナヴィ達の元へと近寄った。
「いや、別に見世物にしてるつもりは……」
「まぁまぁケビンさん。そんなこと言わずに!」
そこからナヴィ達の前に立ったブレビンスは真剣な表情へと変わり、丁寧な口調で話し始めた。
「改めまして、ナヴィ・マクレガンさん。ルナ・マリオットさん。そしてケビンさん。今回案内人育成員会主催、王都公認 案内人適性試験での素晴らしい活躍どれも見事な物でした。そしてそれに伴った本試験での合格誠におめでとうございます!」
「あはは、きゅ、急に改められても……ねぇ」
「はい、わたくしたちは必死にやってただけですので」
「ふふ、そうだね、じゃあこの口調でいかせてもらうよ。ではスーザンちゃん。早速だけどあれを」
「ちゃん付けはやめてください。少々お待ちを」
スーザンは執務室の奥にあるバックルームに入るとそこから段ボールの箱のような物を持ち出す。
「理事長。こちらです」
「ありがとう。皆さんこれはご存知かな?」
「これは……盾か?」
「金色のマップの上に羽のペンが飾られている……案内人っぽいわね」
「なんか素敵です!」
「ふふ。そう言ってもらえると嬉しいね。これは三人へのプレゼントです」
「「「プレゼント……?」」」
「理事長。ちゃんと説明してあげて下さい!!」
「あはは、って言うのは冗談で、この盾が『王都公認の案内人がいる案内所』の証明のようなものだね」
「おぉ、これが……噂には聞いていましたがこんな金ぴかでかなり派手なんですね」
ナヴィはその盾をまじまじと見つめていた。
「ふふ、そりゃね。手練れの冒険者はそのマークを見て案内所を決めてるんだよ」
「な、なるほど、それはそれでプレッシャーがかかるような……」
「まぁ、そうかも『王都公認』って名がつくぐらいだから下手な仕事はできないよ」
「う……」
「あ、ごめんごめん、そんなに気負い過ぎないで大丈夫だよ。あれだけの活躍を試験でしてくれたんだから」
「あはは、はい……」
「この盾を皆さんには二枚づつ贈呈します!」
「二枚ですか?」
スーザンは三人に手渡しながら答える。
「えぇ、特に深い意味はありません。これを店の外、そして中にも飾っていただきます」
「証明だからか」
「はい、それと、これを」
「ん? なんですかこの盾と同じ形をした小さなバッヂは」
「それはいわゆる君たちが普段から仕事をする際に『王都公認』の証、そして誇りに代わるものだ。仕事着の胸にでもつけておくといい」
「誇り……」
「私から渡す者は以上です!」
「そして三人とも」
「「「はい?」」」
「例年この試験では試験の首席のみ、多くても二人同時が最多人数だった」
「え、それじゃあたしたちは……」
「あぁ、三人同時合格は異例中の異例だ」
「わたくし、三人で合格できたことは素直に嬉しかったですけど……」
「試験中のあなたたちを見てこれから先もきっとお互い意識しあう存在であることは気付いていることだろう。現段階では君たち三人の力は種類は違えどほぼ同列と言える」
「それを踏まえたうえでこれからも切磋琢磨してお互いを感じながら力を付けていって欲しい」
「そして願わくばあのトニー・マクレガンさんのように『スーパーアドバイザー』に……君たち三人にはその才能がある」
「ブレビンスさん……」
「私からは以上だ。三人とも期待しているぞ! それじゃ後はスーザンちゃんよろしく!!」
そう言い残すとそそくさとバックルームへと入っていった。
「全く……いつもこういう細々とした説明は私に任せるんだから……」
「あはは、スーザンさんも大変ですね……」
「まぁいいわ。そしたら三人ともそこの席に座って下さい」
ナヴィ達がその席に視線を移すとそこには山積みにされた大量の書類が三セット置かれていた。
「ゲッ。まさか、この書類を……?」
「えぇ、説明、契約関係等含めて夜までには終わらせますから。三人とも覚悟してください」
その膨大な書類の量に三人は固唾を飲んだ。
「まじかよ……この量本当に今日中に?」
「今日あたし帰れるのかしら……」
「わたくしてっきり午前中には終わるものかと……」
「それじゃ時間もないし張り切っていきますよ! 耳の穴かっぽじってよく聞いてくださいね!!」
「耳の穴かっぽじってなんて今日日聞きませーん!」
泣き言を言いながらも、三人は日が沈むまでスーザンの講習を受け続けた。
「お、来ましたね」
王都の案内所本部の執務室へと足を運んだナヴィ、ケビン、ルナ。部屋に入るとそこには奥で立派な椅子に座っているブレビンスとその横に立つスーザンがいた。
「スーザンさん! おはようございます!」
「おはようございます。朝早くからありがとうございます!」
「たっく……昨日の今日でこれとは、もう少し休ませてもらいた……いって」
ナヴィはケビンの脇腹を強めに突いた。
「そういうことは言わなくていい」
「ちょ、ナヴィさん!」
「大丈夫よ、ルナこの程度じゃびくともしないくらい頑丈なんだから」
「そ、それはまぁそうかもですけど」
その三人の漫才のようなやり取りをぽかんと口を開け見つめるブレビンス。
「ふふっ」
「ん、どうしたんですか理事長?」
「いや、あはは! 三人とも仲良しで結構結構!」
「「「はい?」」」
「いやぁ、来て早々良いものを見せてもらったよ!」
ブレビンスは椅子から立ち上がるとナヴィ達の元へと近寄った。
「いや、別に見世物にしてるつもりは……」
「まぁまぁケビンさん。そんなこと言わずに!」
そこからナヴィ達の前に立ったブレビンスは真剣な表情へと変わり、丁寧な口調で話し始めた。
「改めまして、ナヴィ・マクレガンさん。ルナ・マリオットさん。そしてケビンさん。今回案内人育成員会主催、王都公認 案内人適性試験での素晴らしい活躍どれも見事な物でした。そしてそれに伴った本試験での合格誠におめでとうございます!」
「あはは、きゅ、急に改められても……ねぇ」
「はい、わたくしたちは必死にやってただけですので」
「ふふ、そうだね、じゃあこの口調でいかせてもらうよ。ではスーザンちゃん。早速だけどあれを」
「ちゃん付けはやめてください。少々お待ちを」
スーザンは執務室の奥にあるバックルームに入るとそこから段ボールの箱のような物を持ち出す。
「理事長。こちらです」
「ありがとう。皆さんこれはご存知かな?」
「これは……盾か?」
「金色のマップの上に羽のペンが飾られている……案内人っぽいわね」
「なんか素敵です!」
「ふふ。そう言ってもらえると嬉しいね。これは三人へのプレゼントです」
「「「プレゼント……?」」」
「理事長。ちゃんと説明してあげて下さい!!」
「あはは、って言うのは冗談で、この盾が『王都公認の案内人がいる案内所』の証明のようなものだね」
「おぉ、これが……噂には聞いていましたがこんな金ぴかでかなり派手なんですね」
ナヴィはその盾をまじまじと見つめていた。
「ふふ、そりゃね。手練れの冒険者はそのマークを見て案内所を決めてるんだよ」
「な、なるほど、それはそれでプレッシャーがかかるような……」
「まぁ、そうかも『王都公認』って名がつくぐらいだから下手な仕事はできないよ」
「う……」
「あ、ごめんごめん、そんなに気負い過ぎないで大丈夫だよ。あれだけの活躍を試験でしてくれたんだから」
「あはは、はい……」
「この盾を皆さんには二枚づつ贈呈します!」
「二枚ですか?」
スーザンは三人に手渡しながら答える。
「えぇ、特に深い意味はありません。これを店の外、そして中にも飾っていただきます」
「証明だからか」
「はい、それと、これを」
「ん? なんですかこの盾と同じ形をした小さなバッヂは」
「それはいわゆる君たちが普段から仕事をする際に『王都公認』の証、そして誇りに代わるものだ。仕事着の胸にでもつけておくといい」
「誇り……」
「私から渡す者は以上です!」
「そして三人とも」
「「「はい?」」」
「例年この試験では試験の首席のみ、多くても二人同時が最多人数だった」
「え、それじゃあたしたちは……」
「あぁ、三人同時合格は異例中の異例だ」
「わたくし、三人で合格できたことは素直に嬉しかったですけど……」
「試験中のあなたたちを見てこれから先もきっとお互い意識しあう存在であることは気付いていることだろう。現段階では君たち三人の力は種類は違えどほぼ同列と言える」
「それを踏まえたうえでこれからも切磋琢磨してお互いを感じながら力を付けていって欲しい」
「そして願わくばあのトニー・マクレガンさんのように『スーパーアドバイザー』に……君たち三人にはその才能がある」
「ブレビンスさん……」
「私からは以上だ。三人とも期待しているぞ! それじゃ後はスーザンちゃんよろしく!!」
そう言い残すとそそくさとバックルームへと入っていった。
「全く……いつもこういう細々とした説明は私に任せるんだから……」
「あはは、スーザンさんも大変ですね……」
「まぁいいわ。そしたら三人ともそこの席に座って下さい」
ナヴィ達がその席に視線を移すとそこには山積みにされた大量の書類が三セット置かれていた。
「ゲッ。まさか、この書類を……?」
「えぇ、説明、契約関係等含めて夜までには終わらせますから。三人とも覚悟してください」
その膨大な書類の量に三人は固唾を飲んだ。
「まじかよ……この量本当に今日中に?」
「今日あたし帰れるのかしら……」
「わたくしてっきり午前中には終わるものかと……」
「それじゃ時間もないし張り切っていきますよ! 耳の穴かっぽじってよく聞いてくださいね!!」
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