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第十一章 王都公認案内人 ナヴィ・マクレガン編
181.定期報告②
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「魔王ディアボリクスの完全復活の日も近いということよ」
「ディアボリクス……」
二年前の大規模侵攻で倒しきれなかった魔王。そしておじいちゃんの仇……。
それがあと二年もない。あたしに倒せるのかしら。
「なぁ、スーザンさん。アドバイザークラスの人間がいなくなった今この第二回の大規模侵攻はもうほぼ不可能になった、そうだろう」
「……」
ケビンの問いかけに黙り込むスーザン。
「なぜ黙る」
「確かに現段階では不可能に近い。けど……それでもきっと奴らは攻めてくる」
「なぜそう言い切れる?」
「ケビンさん。なんで奴ら、サーティーンプリンスターは有力な冒険者ではなく案内人に狙いを絞って襲撃したのかしら?」
「……それは」
「前回の大規模侵攻でそれだけ案内人が彼らの弊害になっていたから……ということでしょうか?」
「ナヴィ……?」
「そう。ナヴィさんの言う通りよ。前回の大規模侵攻ではスーパーアドバイザー、トニー・マクレガンさんを中心にした優秀な案内人達が全軍の中枢を担っていたの」
「なるほど。冒険者は戦闘に重きを置いて、それぞれのパーティーの頭脳のを案内人がしていたってことですよね。おじいちゃんがテリウス様のパーティーに入っていたように……」
ナヴィはそういいながら顔を俯かせた。
「ナヴィさん……。えぇ。そして奴らも終戦が近づくにつれて案内人の危険性を察知し、それを狙い始めたの、そして今回のこの襲撃も……」
「優秀な案内人を先に潰すことでこちら側の中枢に大打撃を与えて攻めやすくする。奴らがやっていたのはそのための準備段階ということか、くそ。先手はすでに打たれていたのか」
「あたし達が生き残るのでやっとだった敵がこれから攻めてくる……そんなのっていくら何でも」
「……正直俺とアーサーもかなりぎりぎりの戦いだった。奴はトゥエルブシートと言っていた。俺やアーサーをほぼ瀕死状態まで追い詰めた敵が十二番目。あれよりも強い奴が上に何体もいるなんて……」
「スーザンさん。この戦い。もうすでに……」
「いいえ、私はまだ諦めていない」
「おい、スーザンさんよ。ここまで冷静に分析できているのにどこから湧いてくるんだその自信は」
「可能性は限りなくゼロに近い。けどここでやらなければならないの」
「ちっ。この期に及んでまだ……」
「スーザンさん。あたし達には……それにルナだっていないのに」
「ん、待ってください。スーザンさん。可能性はゼロに近いって……?」
ナヴィはスーザンの言葉を思い出す。
「えぇ。言ったでしょ。王都公認のアドバイザーが全滅したって」
「はっ……何言ってんだ、それが問題なんだろ?」
「ケビン待って。スーザンさん。それはもしかして……」
「うん。前回の大規模侵攻では王都公認のアドバイザーが中心となって軍やパーティーを動かしていたわ」
「え、ということは王都公認じゃないアドバイザーは、まだどこかにいるとうことでしょうか?」
「その通り。そしてあなた達にはこの定期報告が終わった後にその人たちに会いに行ってもらいます」
「「!?」」
ナヴィとケビンの目が大きく見開いた。
「ふ。よくそんなにすぐ切り替えられるな、あんたの仲間は大勢死んだんだろ」
「何を今更、それに同情や憂いは殉職していった仲間たちはきっと誰一人望んでいない、彼らの望みを私が遂行することが彼らへの手向けになるのよ」
二人を真っ直ぐに見つめるスーザン。
「スーザンさん」
ケビンとナヴィは、スーザンの諦めていないと闘志を燃やしてるその眼光をしっかりと感じ取った。
「話が長くなってしまって申し訳なかったわね。とりあえず私からの大きな報告は以上よ」
その後ケビン。そしてナヴィもそれぞれの近況をスーザンに報告した。
「そっか、アミス、それにセクト。ちゃんと働いてるみたいね」
「はい、アミスが入ってからはより多くの冒険者の案内をすることができています。これならあたしがいなくても……」
「えぇ、そうね、あなたがいなくても大丈夫よナヴィさん」
「あ、てめぇまさか、そういうことか!?」
ケビンはスーザンのにやりと笑った顔を見て何かに気づく。
「王都から派遣させたやつらに店を任せて俺ら自身を出張に行かせるって算段だったんだな……」
「あ、あはは、あ、あれぇ、何のことかなぁ……?」
スーザンは額に大粒の汗を流しながら誤魔化そうとしていた。
「あ、スーザンさん! そういうことだったんですか!?」
「ちっ」
「あはは、ごめんね。でも本当は君たちにはあの子たちを育てて後進育成にも励んでほしかったんだけど、今回の襲撃でそれも待っていられなくなった」
「ナヴィさん。ケビンさん」
「「……?」」
「あなた達二人、いえ、ルナさんも含めた三人はあのサーティーンプリンスターの襲撃に遭うも見事に生き残った。そしてそれと同時に自分と敵との力の差にも打ちひしがれたはず。この手紙の人物たちは王都公認のアドバイザーよりも一癖も二癖もあるような変人よ」
「へ、変人……」
「だけど、きっと今あなた達が欲しがっているものを持っているはず。詳しいことはこの紹介状を持って現地で説明してもらいなさい。私からもその二人に伝えておくわ」
「自分たちよりも更にレベルの高い奴の下で学べってことか」
「願ってもないチャンスね。必ずあいつらを倒せるぐらい力を付けてやるんだから」
「さぁ、時間はない。準備ができたらすぐに行ってちょうだい!」
「ディアボリクス……」
二年前の大規模侵攻で倒しきれなかった魔王。そしておじいちゃんの仇……。
それがあと二年もない。あたしに倒せるのかしら。
「なぁ、スーザンさん。アドバイザークラスの人間がいなくなった今この第二回の大規模侵攻はもうほぼ不可能になった、そうだろう」
「……」
ケビンの問いかけに黙り込むスーザン。
「なぜ黙る」
「確かに現段階では不可能に近い。けど……それでもきっと奴らは攻めてくる」
「なぜそう言い切れる?」
「ケビンさん。なんで奴ら、サーティーンプリンスターは有力な冒険者ではなく案内人に狙いを絞って襲撃したのかしら?」
「……それは」
「前回の大規模侵攻でそれだけ案内人が彼らの弊害になっていたから……ということでしょうか?」
「ナヴィ……?」
「そう。ナヴィさんの言う通りよ。前回の大規模侵攻ではスーパーアドバイザー、トニー・マクレガンさんを中心にした優秀な案内人達が全軍の中枢を担っていたの」
「なるほど。冒険者は戦闘に重きを置いて、それぞれのパーティーの頭脳のを案内人がしていたってことですよね。おじいちゃんがテリウス様のパーティーに入っていたように……」
ナヴィはそういいながら顔を俯かせた。
「ナヴィさん……。えぇ。そして奴らも終戦が近づくにつれて案内人の危険性を察知し、それを狙い始めたの、そして今回のこの襲撃も……」
「優秀な案内人を先に潰すことでこちら側の中枢に大打撃を与えて攻めやすくする。奴らがやっていたのはそのための準備段階ということか、くそ。先手はすでに打たれていたのか」
「あたし達が生き残るのでやっとだった敵がこれから攻めてくる……そんなのっていくら何でも」
「……正直俺とアーサーもかなりぎりぎりの戦いだった。奴はトゥエルブシートと言っていた。俺やアーサーをほぼ瀕死状態まで追い詰めた敵が十二番目。あれよりも強い奴が上に何体もいるなんて……」
「スーザンさん。この戦い。もうすでに……」
「いいえ、私はまだ諦めていない」
「おい、スーザンさんよ。ここまで冷静に分析できているのにどこから湧いてくるんだその自信は」
「可能性は限りなくゼロに近い。けどここでやらなければならないの」
「ちっ。この期に及んでまだ……」
「スーザンさん。あたし達には……それにルナだっていないのに」
「ん、待ってください。スーザンさん。可能性はゼロに近いって……?」
ナヴィはスーザンの言葉を思い出す。
「えぇ。言ったでしょ。王都公認のアドバイザーが全滅したって」
「はっ……何言ってんだ、それが問題なんだろ?」
「ケビン待って。スーザンさん。それはもしかして……」
「うん。前回の大規模侵攻では王都公認のアドバイザーが中心となって軍やパーティーを動かしていたわ」
「え、ということは王都公認じゃないアドバイザーは、まだどこかにいるとうことでしょうか?」
「その通り。そしてあなた達にはこの定期報告が終わった後にその人たちに会いに行ってもらいます」
「「!?」」
ナヴィとケビンの目が大きく見開いた。
「ふ。よくそんなにすぐ切り替えられるな、あんたの仲間は大勢死んだんだろ」
「何を今更、それに同情や憂いは殉職していった仲間たちはきっと誰一人望んでいない、彼らの望みを私が遂行することが彼らへの手向けになるのよ」
二人を真っ直ぐに見つめるスーザン。
「スーザンさん」
ケビンとナヴィは、スーザンの諦めていないと闘志を燃やしてるその眼光をしっかりと感じ取った。
「話が長くなってしまって申し訳なかったわね。とりあえず私からの大きな報告は以上よ」
その後ケビン。そしてナヴィもそれぞれの近況をスーザンに報告した。
「そっか、アミス、それにセクト。ちゃんと働いてるみたいね」
「はい、アミスが入ってからはより多くの冒険者の案内をすることができています。これならあたしがいなくても……」
「えぇ、そうね、あなたがいなくても大丈夫よナヴィさん」
「あ、てめぇまさか、そういうことか!?」
ケビンはスーザンのにやりと笑った顔を見て何かに気づく。
「王都から派遣させたやつらに店を任せて俺ら自身を出張に行かせるって算段だったんだな……」
「あ、あはは、あ、あれぇ、何のことかなぁ……?」
スーザンは額に大粒の汗を流しながら誤魔化そうとしていた。
「あ、スーザンさん! そういうことだったんですか!?」
「ちっ」
「あはは、ごめんね。でも本当は君たちにはあの子たちを育てて後進育成にも励んでほしかったんだけど、今回の襲撃でそれも待っていられなくなった」
「ナヴィさん。ケビンさん」
「「……?」」
「あなた達二人、いえ、ルナさんも含めた三人はあのサーティーンプリンスターの襲撃に遭うも見事に生き残った。そしてそれと同時に自分と敵との力の差にも打ちひしがれたはず。この手紙の人物たちは王都公認のアドバイザーよりも一癖も二癖もあるような変人よ」
「へ、変人……」
「だけど、きっと今あなた達が欲しがっているものを持っているはず。詳しいことはこの紹介状を持って現地で説明してもらいなさい。私からもその二人に伝えておくわ」
「自分たちよりも更にレベルの高い奴の下で学べってことか」
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