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第十二章 ナヴィとグローリア案内所
184.ヴィオネット・グローリア
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「あぁ? だれだてめぇ」
う……いきなり威嚇された……。
怖い、けどここで引いちゃだめだ。
「あ、あの、王都案内所本部のスーザン・アレクさんのご紹介で参りました。ナヴィ・マクレガンです! 本日からよろしくお願いいたします!」
「ふーん」
近い近い近い……どんだけあたしのことじろじろ見ているの……。
てかこの人の格好。スカーフが無ければほぼ下着みたいな格好ねハンナよりもひどいわ。それにウルフカットっていうんだっけこういう髪型。タバコとか高圧的な目も相まって男みたいな人ね。
胸はすんごいけど。
「おいてめぇ俺の胸見てんのか!?」
「は、はひっ」
や、やばっ……変な人って思われたかも。
「触ってみるか、あ?」
「いや、あの、あ、えっと」
なんでこの人にこにこしてるの……。
「姉様おやめください! 悪い癖ですよ。それにまたタバコ吸って……」
「え、ね、姉様?」
「もーいちいちうるせぇなぁレミアは」
ヴィオネットは吸っていた煙草をその場に落とし靴底で火を消した。
「あ、あの……ここ、案内所の中なのでは?」
「あぁ、てめぇレミアみたいなこと言うな?」
「あ、す、すみません」
うーんあんまりつかめないなこの人。と、とりあえず紹介状を。
「あのヴィオネットさん。こちら、スーザンさんからの紹介状です!」
「あ、スーザン? あぁなんか言ってたな」
ヴィオネットはナヴィから受け取った紹介状をその場で破り捨てた。
「な!?」
「ね、姉様!?」
「あいつの紹介状なんか必要ねぇ。俺は俺の目でお前を判断する」
ま、また近い…けどこの人、オーラがすごいと思ったけど、それだけじゃない。普通にでかい。うちの案内所によく来る冒険者とは比にならないほど……。
「も、もちろんです」
ナヴィは額に汗をかき、苦笑いをしながらヴィオネットに返答した。
「それともう一つ」
「はい」
「ここでは俺がルールだ、俺の言うことを守れなかったら殺す」
さっきまでと表情が明らかに違う、この表情は冗談じゃない。本気だ……。
「……心得ておきます」
「よし、なら早速だが明日からバリバリ働いてもらう。仕事内容は明日話す。寝床、その他もろもろはレミアに聞け」
「はい」
「逃げるなよ? ナヴィ・マクレガン」
ナヴィを上から見下すような形でにやりと笑いかけた。
「望むところです」
これは本当にやばいところに来ちゃったかも……。
けど、強くなるためならなんだってやってやる!
「って……ヴィオネットさんもういなくなってる……」
「姉さまなら自室に戻りました」
「はやっ!?」
「……」
「……」
う、空気が重い……何か話さなくては……。
「あの、レミア……さん?」
「レミアでいいですよ、同い年なんですし」
「え!? そうなの、ってことは二十歳?」
「はい、まさかここで同い年の方とお会いできるなんて光栄です」
「あたしも! あ、てか敬語とかいいからねあたしもナヴィで!」
「いえ、これはもはや職業病みたいなものですから……お気になさらず」
「あ、そう それじゃあ案内よろしく!」
そこからはレミアがあたしの部屋や案内所全体の説明をしてくれた。
「ありがとう。レミア! それにしても今でもヴィオネットさんと姉妹だなんて信じられないわね」
「いえ、それは私も同じです……どうして私たちが姉妹なんでしょうか……」
「え……? なにかあったの?」
「あ、いえ、なんでも」
「……そう」
何か訳ありなのかしら、この姉妹。
「ナヴィさん」
「なに?」
「ナヴィさんはどうしてグローリア案内所に?」
「え?」
「あ、すみません。ナヴィさんはここらでも案内人としてかなり有名で話はお伺いしていたのですが、どうしてわざわざうちの案内所に来たのかなぁと」
「……強くなるためよ」
「……強く、ですか」
「えぇ、妹も、従業員も、冒険者もみんなを守れるぐらい強くなりたいの。だからあたしはここに来たの」
「案内人なのに、ですか?」
「そうよ。あたし一人で全部やっつけちゃうくらいにね」
「……」
ナヴィはレミアの質問にどや顔で返した。
「そう……ですか。ご立派、ですね……」
「ん? どうしたのそんな浮かない顔して」
「いえ、なんでもありません。説明は以上になります。そうしましたら今日はもう遅いですし夜ご飯にしましょうか」
「あ、うん」
急に機械的に淡々と話す話し方へと変わったレミアにナヴィは顔を曇らせた。
まぁ、今はいいか。
そこからあたしの案内所の話をしながらレミアと食事をし、自室の寝床に戻った。
「明日からはバリバリ働かないとな……」
レミアの話を聞く感じここにくるほとんどがレベル四十以上の上級冒険者。
どの冒険者も仕事依頼の難易度が高く、同行は数か月先まで予約が埋まってるらしい。
「あたしもこれからたっくさん同行しまくってどんどん強くなるぞ!!」
なんだかんだで環境は申し分なさそうだし、一気に強くなってやるわ!
それより……エンフィー達は元気にしてるかしら。それにルナ、ケビンも気になるし……。
案外あたしが一番強くなっちゃったりしてね。
「ふふふ。よーし! 早く寝て明日の仕事に備えよ!」
期待に胸を膨らませ就寝するナヴィであった。
翌日、明朝。
「はぁ、なんでですか!?」
カウンターの奥にあるヴィオネットの机を両手で思い切り叩くナヴィ。
「あ? 二度も言わせんな。お前は当分俺らの同行した記録の解析と書類整理だ」
「ど、同行は? マップ作製は? 受付は?」
「今俺が言った中にその三つの仕事が聞こえたか?」
「……そんなぁ」
う……いきなり威嚇された……。
怖い、けどここで引いちゃだめだ。
「あ、あの、王都案内所本部のスーザン・アレクさんのご紹介で参りました。ナヴィ・マクレガンです! 本日からよろしくお願いいたします!」
「ふーん」
近い近い近い……どんだけあたしのことじろじろ見ているの……。
てかこの人の格好。スカーフが無ければほぼ下着みたいな格好ねハンナよりもひどいわ。それにウルフカットっていうんだっけこういう髪型。タバコとか高圧的な目も相まって男みたいな人ね。
胸はすんごいけど。
「おいてめぇ俺の胸見てんのか!?」
「は、はひっ」
や、やばっ……変な人って思われたかも。
「触ってみるか、あ?」
「いや、あの、あ、えっと」
なんでこの人にこにこしてるの……。
「姉様おやめください! 悪い癖ですよ。それにまたタバコ吸って……」
「え、ね、姉様?」
「もーいちいちうるせぇなぁレミアは」
ヴィオネットは吸っていた煙草をその場に落とし靴底で火を消した。
「あ、あの……ここ、案内所の中なのでは?」
「あぁ、てめぇレミアみたいなこと言うな?」
「あ、す、すみません」
うーんあんまりつかめないなこの人。と、とりあえず紹介状を。
「あのヴィオネットさん。こちら、スーザンさんからの紹介状です!」
「あ、スーザン? あぁなんか言ってたな」
ヴィオネットはナヴィから受け取った紹介状をその場で破り捨てた。
「な!?」
「ね、姉様!?」
「あいつの紹介状なんか必要ねぇ。俺は俺の目でお前を判断する」
ま、また近い…けどこの人、オーラがすごいと思ったけど、それだけじゃない。普通にでかい。うちの案内所によく来る冒険者とは比にならないほど……。
「も、もちろんです」
ナヴィは額に汗をかき、苦笑いをしながらヴィオネットに返答した。
「それともう一つ」
「はい」
「ここでは俺がルールだ、俺の言うことを守れなかったら殺す」
さっきまでと表情が明らかに違う、この表情は冗談じゃない。本気だ……。
「……心得ておきます」
「よし、なら早速だが明日からバリバリ働いてもらう。仕事内容は明日話す。寝床、その他もろもろはレミアに聞け」
「はい」
「逃げるなよ? ナヴィ・マクレガン」
ナヴィを上から見下すような形でにやりと笑いかけた。
「望むところです」
これは本当にやばいところに来ちゃったかも……。
けど、強くなるためならなんだってやってやる!
「って……ヴィオネットさんもういなくなってる……」
「姉さまなら自室に戻りました」
「はやっ!?」
「……」
「……」
う、空気が重い……何か話さなくては……。
「あの、レミア……さん?」
「レミアでいいですよ、同い年なんですし」
「え!? そうなの、ってことは二十歳?」
「はい、まさかここで同い年の方とお会いできるなんて光栄です」
「あたしも! あ、てか敬語とかいいからねあたしもナヴィで!」
「いえ、これはもはや職業病みたいなものですから……お気になさらず」
「あ、そう それじゃあ案内よろしく!」
そこからはレミアがあたしの部屋や案内所全体の説明をしてくれた。
「ありがとう。レミア! それにしても今でもヴィオネットさんと姉妹だなんて信じられないわね」
「いえ、それは私も同じです……どうして私たちが姉妹なんでしょうか……」
「え……? なにかあったの?」
「あ、いえ、なんでも」
「……そう」
何か訳ありなのかしら、この姉妹。
「ナヴィさん」
「なに?」
「ナヴィさんはどうしてグローリア案内所に?」
「え?」
「あ、すみません。ナヴィさんはここらでも案内人としてかなり有名で話はお伺いしていたのですが、どうしてわざわざうちの案内所に来たのかなぁと」
「……強くなるためよ」
「……強く、ですか」
「えぇ、妹も、従業員も、冒険者もみんなを守れるぐらい強くなりたいの。だからあたしはここに来たの」
「案内人なのに、ですか?」
「そうよ。あたし一人で全部やっつけちゃうくらいにね」
「……」
ナヴィはレミアの質問にどや顔で返した。
「そう……ですか。ご立派、ですね……」
「ん? どうしたのそんな浮かない顔して」
「いえ、なんでもありません。説明は以上になります。そうしましたら今日はもう遅いですし夜ご飯にしましょうか」
「あ、うん」
急に機械的に淡々と話す話し方へと変わったレミアにナヴィは顔を曇らせた。
まぁ、今はいいか。
そこからあたしの案内所の話をしながらレミアと食事をし、自室の寝床に戻った。
「明日からはバリバリ働かないとな……」
レミアの話を聞く感じここにくるほとんどがレベル四十以上の上級冒険者。
どの冒険者も仕事依頼の難易度が高く、同行は数か月先まで予約が埋まってるらしい。
「あたしもこれからたっくさん同行しまくってどんどん強くなるぞ!!」
なんだかんだで環境は申し分なさそうだし、一気に強くなってやるわ!
それより……エンフィー達は元気にしてるかしら。それにルナ、ケビンも気になるし……。
案外あたしが一番強くなっちゃったりしてね。
「ふふふ。よーし! 早く寝て明日の仕事に備えよ!」
期待に胸を膨らませ就寝するナヴィであった。
翌日、明朝。
「はぁ、なんでですか!?」
カウンターの奥にあるヴィオネットの机を両手で思い切り叩くナヴィ。
「あ? 二度も言わせんな。お前は当分俺らの同行した記録の解析と書類整理だ」
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