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第十二章 ナヴィとグローリア案内所
189.ナヴィ VS レミア
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「今からお前に戦ってもらうのは俺の実の妹、レミア・グローリアだ」
ナヴィはレミアの武装した姿が視界に入った瞬間、体が固まった。
「なんであたしが……レミアと一騎打ち……?」
『と、とにかく明日は忙しいので明後日辺りに私からも姉さまにナヴィさんの話を振ってみます。もしかしたら気分屋の姉さまですから、案外さらっと待遇を変えてくれるかもしれないですしね』
『はい、ただ一つはっきりと言えるのは、姉さまはあぁ見えて非常に思慮深いお方です』
昨日の夜はあんなこと言ってたのに……。
ヴィオネットはナヴィの雲行きのあやくなった表情など目もくれず、一騎打ちの内容を話し始めた。
「さぁ、雨も降りそうだしさっさと始めよう」
「はい姉さま」
「ちょっと待ってください、なんであたしがレミアと!? ねぇレミアもなんか言ってよ!」
「おいナヴィ。お前馬鹿か? レミアは完全武装だ。もうレミアの装備も心も戦う準備は整ってんだよ」
「なんで……」
それにあの機械的な話し方……。
「じゃあルールを説明するぞ、とはいっても一騎打ちだからお互いが倒れるまでやってもらう」
「姉さま」
レミアがヴィオネットに目線で合図を送った。
「ふ……分かった。ナヴィの勝利条件はレミアに膝着かせたら、勝利だ。レミアそれでいいんだな?」
「はい、姉さま」
「な、何ですって!?」
「ナヴィ。お前が勝ったら好きな仕事をやらせてやる。受付でも同行でも好きな仕事をやればいい。負けたら……分かってるよな?」
「……」
「雑用どころじゃ済まさねぇぞ?」
「……わかりました」
「では始めましょうか」
「……えぇ。ねぇレミア」
杖を前に構えながらナヴィはレミアを目を見開き睨みつけた。
「何でしょうか?」
ナヴィは体内で抑えていた魔力を威嚇するかのように放出する。
「あたしは王都公認の上級ガイドよ。ただの上級ガイドのあなたとは格が違うの。膝を着かせたら勝ちでいい? なめないで! 初対面は助けてもらったけど、同行続きで疲れているあなたと、雑務しかせず魔力も余りに余ってるあたしとじゃ勝負になるわけがないでしょ!」
レミアに放ったナヴィの言葉を横耳で聞いていたヴィオネットが鼻で笑った。
「……ふん馬鹿が」
「ナヴィさん……」
「……?」
「なめているのはどっちですか」
「……は?」
「私はヴィオネット.グローリアの妹。レミア・グローリアですよ。肩書や周囲の状況だけでしか物事を判断しようとしない今のナヴィさんに私が負けるはずありません」
「……レミアァ!」
「そうです。その気持ちをそのまま私にぶつけてください。天才と言われたあなたの実力を!!」
ナヴィの怒りの表情を見てレミアがにやりと笑う。
「っと……雨か……。とりあえず試合始めるぞ!」
雨はまずいなレミアの力が相当削られてしまう……ガ、しょうがないか。
「試合開始だ!」
距離を取っていた二人は開始の合図とともに足を前に踏み出した。
「レミアァァァ!」
「大丈夫ですよ、姉さま。このくらいの雨。むしろ好都合です」
「……?」
「だってそうですよね」
「変に手加減する必要なくなったんですから」
「え!?」
レミアは足を止め、右手を前に出しナヴィを待ち構える体勢を取った。
「レミアが止まった……いや、あの構え、そしてこの魔力あの時の!?」
「吹き飛んでください」
<ドラグーン・フレア!>
レミアの構えた右手から大量の炎が放射された。
「くっ……うわぁぁ!」
その炎はナヴィと同時に周囲の草原も焼き焦がし、煙がナヴィを包み込んでいた。
「終わりですね」
レミアはナヴィから背中を向けヴィオネットの元に向かおうと歩き出した。
「ふふふ、レミアの奴本当に加減しないつもりだな……。だが、手ごたえはあったのか? レミア」
「まさか……ナヴィさんが?」
「はぁ、はぁ、間一髪だったけど何とかイージスの盾が間に合ったわ……」
振り返ったレミアの目の前には分厚い大きな盾が出現していた。
「ナヴィさんは攻撃魔法を撃つための魔力を練っていたはず……それ途中で防御の魔法に切り替えた?」
「あの技は一度見ていたらね。あたしが最初に見た時と全く同じモーションをしていたからまさかとは思ったけど」
それでもいくら直前で切り替えたからって出したのはあたしの魔力を相当つぎ込んだ<イージスの盾>よ……それをあの一撃でここまでひびを入れるなんて。
「そうですか、確かに私もナヴィさんのことを少し見くびっていたようですね」
「そのままの評価でもいいのよ。過大評価されて一気に攻撃されても困るし」
とは言ってもあの炎を受け止めたあたしの盾を見てもレミアの顔色は特に変わっていない。それに……。
「あれだけの炎を出したはずなのにレミアから放出されている魔力の量が何も変わっていない……?」
「今の攻撃は雨とはいえ確かに私の普段の力です。たださっきの技は張りぼてで風船のように中身は空洞のような炎でした」
「張りぼて……今のが?」
「それではここからが本番です『天才上級ガイド ナヴィ・マクレガン』の力。私に見せてください!!」
ナヴィはレミアの武装した姿が視界に入った瞬間、体が固まった。
「なんであたしが……レミアと一騎打ち……?」
『と、とにかく明日は忙しいので明後日辺りに私からも姉さまにナヴィさんの話を振ってみます。もしかしたら気分屋の姉さまですから、案外さらっと待遇を変えてくれるかもしれないですしね』
『はい、ただ一つはっきりと言えるのは、姉さまはあぁ見えて非常に思慮深いお方です』
昨日の夜はあんなこと言ってたのに……。
ヴィオネットはナヴィの雲行きのあやくなった表情など目もくれず、一騎打ちの内容を話し始めた。
「さぁ、雨も降りそうだしさっさと始めよう」
「はい姉さま」
「ちょっと待ってください、なんであたしがレミアと!? ねぇレミアもなんか言ってよ!」
「おいナヴィ。お前馬鹿か? レミアは完全武装だ。もうレミアの装備も心も戦う準備は整ってんだよ」
「なんで……」
それにあの機械的な話し方……。
「じゃあルールを説明するぞ、とはいっても一騎打ちだからお互いが倒れるまでやってもらう」
「姉さま」
レミアがヴィオネットに目線で合図を送った。
「ふ……分かった。ナヴィの勝利条件はレミアに膝着かせたら、勝利だ。レミアそれでいいんだな?」
「はい、姉さま」
「な、何ですって!?」
「ナヴィ。お前が勝ったら好きな仕事をやらせてやる。受付でも同行でも好きな仕事をやればいい。負けたら……分かってるよな?」
「……」
「雑用どころじゃ済まさねぇぞ?」
「……わかりました」
「では始めましょうか」
「……えぇ。ねぇレミア」
杖を前に構えながらナヴィはレミアを目を見開き睨みつけた。
「何でしょうか?」
ナヴィは体内で抑えていた魔力を威嚇するかのように放出する。
「あたしは王都公認の上級ガイドよ。ただの上級ガイドのあなたとは格が違うの。膝を着かせたら勝ちでいい? なめないで! 初対面は助けてもらったけど、同行続きで疲れているあなたと、雑務しかせず魔力も余りに余ってるあたしとじゃ勝負になるわけがないでしょ!」
レミアに放ったナヴィの言葉を横耳で聞いていたヴィオネットが鼻で笑った。
「……ふん馬鹿が」
「ナヴィさん……」
「……?」
「なめているのはどっちですか」
「……は?」
「私はヴィオネット.グローリアの妹。レミア・グローリアですよ。肩書や周囲の状況だけでしか物事を判断しようとしない今のナヴィさんに私が負けるはずありません」
「……レミアァ!」
「そうです。その気持ちをそのまま私にぶつけてください。天才と言われたあなたの実力を!!」
ナヴィの怒りの表情を見てレミアがにやりと笑う。
「っと……雨か……。とりあえず試合始めるぞ!」
雨はまずいなレミアの力が相当削られてしまう……ガ、しょうがないか。
「試合開始だ!」
距離を取っていた二人は開始の合図とともに足を前に踏み出した。
「レミアァァァ!」
「大丈夫ですよ、姉さま。このくらいの雨。むしろ好都合です」
「……?」
「だってそうですよね」
「変に手加減する必要なくなったんですから」
「え!?」
レミアは足を止め、右手を前に出しナヴィを待ち構える体勢を取った。
「レミアが止まった……いや、あの構え、そしてこの魔力あの時の!?」
「吹き飛んでください」
<ドラグーン・フレア!>
レミアの構えた右手から大量の炎が放射された。
「くっ……うわぁぁ!」
その炎はナヴィと同時に周囲の草原も焼き焦がし、煙がナヴィを包み込んでいた。
「終わりですね」
レミアはナヴィから背中を向けヴィオネットの元に向かおうと歩き出した。
「ふふふ、レミアの奴本当に加減しないつもりだな……。だが、手ごたえはあったのか? レミア」
「まさか……ナヴィさんが?」
「はぁ、はぁ、間一髪だったけど何とかイージスの盾が間に合ったわ……」
振り返ったレミアの目の前には分厚い大きな盾が出現していた。
「ナヴィさんは攻撃魔法を撃つための魔力を練っていたはず……それ途中で防御の魔法に切り替えた?」
「あの技は一度見ていたらね。あたしが最初に見た時と全く同じモーションをしていたからまさかとは思ったけど」
それでもいくら直前で切り替えたからって出したのはあたしの魔力を相当つぎ込んだ<イージスの盾>よ……それをあの一撃でここまでひびを入れるなんて。
「そうですか、確かに私もナヴィさんのことを少し見くびっていたようですね」
「そのままの評価でもいいのよ。過大評価されて一気に攻撃されても困るし」
とは言ってもあの炎を受け止めたあたしの盾を見てもレミアの顔色は特に変わっていない。それに……。
「あれだけの炎を出したはずなのにレミアから放出されている魔力の量が何も変わっていない……?」
「今の攻撃は雨とはいえ確かに私の普段の力です。たださっきの技は張りぼてで風船のように中身は空洞のような炎でした」
「張りぼて……今のが?」
「それではここからが本番です『天才上級ガイド ナヴィ・マクレガン』の力。私に見せてください!!」
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