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第十二章 ナヴィとグローリア案内所
226.対等
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「今日この場で姉さまを超えます。ナヴィさん。私に力を貸してください」
グローブを構えヴィオネットに拳を向けたレミア。
「……もちろんよ! サポートは任せなさい。倒すわよ。天才ヴィオネットグローリアを!!」
「いい目になったじゃねぇか。レミア」
これでようやく対等に……。
<バーサーク・アナザーフォーム!!>
「ナヴィさん来ました!」
「さっきのやつね! 任せて!」
ナヴィは先ほどレミアを圧倒したヴィオネットの技を見ると、魔力を一気に練り始めた。
「レミア、あなたもすぐに<バーサーク>に」
「はい! はぁぁぁぁ!」
<バーサーク!>
「!?……これは……龍鱗? 何でただの<バーサーク>で?」
レミアの身体に斑点のようにいくつかの箇所で龍の鱗が現れ始めていた。
「あれレミア、さっきの<バーサーク>と少し違くない? 龍鱗なんて纏ってなかったよね?」
「はい……私にもよくわからなくて」
「いや、でもさっきのよりも確実に放出されている魔力量は上がってる! あたしもいくわよ!」
<ディナミックアイ!>
ナヴィは変質しかけている<バーサーク>状態のレミアに魔法を掛けた。
「ナヴィさん……この魔法は?」
「ふふ、戦えばわかるわ」
腰に手を当て自信ありげな顔をしたナヴィ。
ヴィオネットはその二人の姿を興味深そうに遠くから見つめていた。
「ナヴィが魔法を掛けた……だがいつもの<アタックグロウ>のような強化魔法の質じゃない」
いやナヴィの魔法もそうだが、それよりも気になるのはレミアの方だ。
体に出始めた龍の鱗。それに多少だが髪の色が銀髪に変わってきている……。
「ふふ、まさか心持ち一つでここまで変わるとはな……。本気で俺を超えるつもりなんだな。レミア」
「はい。もう姉さまの背中を追いかけるだけの私じゃ嫌なんです」
「いいだろう」
いい機会だ。ここで身体に叩き込ませよう。だが、正直そこまでの余裕が生まれるのか少々不安だ……。
新たな<バーサーク>をものにしようとしているレミアに、バックには補助魔法のスぺシャリストととなったナヴィがいる。
これは、本気でいかないと俺がやられるかもしれんな。
「多少の心持ちで変わったのかもしれんが、それを待っていられるほど俺の気は長くねえぞ。ナヴィ! レミア!」
ヴィオネットは戦闘態勢に入り、身体から威嚇するかのように覇気を出す。
「やっば、すっごいプレッシャーね!」
「はい、流石は姉さまです。ですが」
「……!?」
「姉さまに出来ることなら、私だって、はぁぁぁぁぁ!」
「レミア!? 凄い覇気……ヴィオネさんに全然負けてない……! ってか二人とも、す、すごい」
二人の覇気に圧倒されるかのように周りの木々が激しく揺らぎ始めた。
ナヴィもそれに吹き飛ばされないように必死で杖にしがみつく。
「さぁ行くぞレミア」
「はい!」
「「はぁぁぁぁ!」」
二人は距離を詰めようと走り始めた。
「う、すっご……速すぎて何が起こってるのか全然わかんない……。パワーもスピードも、普通の冒険者とはけた違いだわ。これがドラゴン属の本気」
「やるじゃねぇか、レミア!」
「姉さま。くっまだしゃべる余裕があるなんて……」
でも私戦えてる、さっきよりも姉さまについていくことができている。
レミアのその一瞬の安堵をヴィオネットは見逃さなかった。
「その右の残り足もらったぁぁぁ!!」
ヴィオネットは狙っていたかのようにレミアの隙を突こうとした瞬間、レミアの左足がヴィオネットの側頭部に蹴りを入れた。
「ぐあぁ!」
「よし! レミアナイス!」
「やった、姉さまに一撃を入れた! でも……これはまさかナヴィさんの?」
ヴィオネットが態勢を立て直している途中にレミアはナヴィに目線を向けた。
それに気づいたナヴィは無言で頷く。
「そう、この<ディナミックアイ>は動体視力向上の強化魔法……肉体強化系では無い分、スピードやパワーはないけどそこに関してはかろうじてレミアの<バーサーク>で補えている。あとはそこにヴィオネさんの人外の速さを捉えることのできる視覚さえ持ちあわせれば」
「私でも十分に姉さまと戦うことができる!!」
「そういうこと!」
ナヴィは指を鳴らし、レミアに笑顔を向けた。
「なるほどな……」
「「な!?」」
レミアの蹴りで吹き飛ばされたヴィオネットが服に付着した汚れを払いながらレミアの前に戻ってきた。
「やっぱり、浅かったですか」
「いい蹴りだったよ。けど。お前のその動体視力、俺が持ち合わせていないと思うか?」
「な!? く、消えた!」
「こっちだぁ!」
背後からヴィオネットの肘鉄がレミアの背中にめり込む。
「がはっ!」
「さっきのは多少油断したが、お前が俺の攻撃をギリギリで避けられていたように、俺にも勿論できる。さぁ次はどうする……」
「はぁ、はぁ」
「レミア! ここまでいくと最早経験の差が勝敗に直結してくる……何か弱点とか、癖とかあれば……」
「おら! 戦いはまだ始まったばっかだぞ! レミアァ!」
「く、まだまだ!」
そこから数分間ヴィオネさんとレミアはほぼノーガードの状態で戦い続けた。
二人は互角……?
でもやっぱり変わり始めている<バーサーク>を行使しきれていないレミアが不利な状況は変わらない、善戦はしているけどじりじりと追い詰められていってる。
そこから二人は一旦距離を取り息整えた。
「はぁ、はぁ、はぁ」
「ふぅ……いいじゃねぇかレミア。いい感じにあったまってきてるぜぇ」
「レミア、大丈夫!?」
「はい、それよりナヴィさん」
「ん、なに?」
「作戦があります」
「え、さ、作戦って」
「はい。姉さまを倒せる一回こっきりの作戦です」
グローブを構えヴィオネットに拳を向けたレミア。
「……もちろんよ! サポートは任せなさい。倒すわよ。天才ヴィオネットグローリアを!!」
「いい目になったじゃねぇか。レミア」
これでようやく対等に……。
<バーサーク・アナザーフォーム!!>
「ナヴィさん来ました!」
「さっきのやつね! 任せて!」
ナヴィは先ほどレミアを圧倒したヴィオネットの技を見ると、魔力を一気に練り始めた。
「レミア、あなたもすぐに<バーサーク>に」
「はい! はぁぁぁぁ!」
<バーサーク!>
「!?……これは……龍鱗? 何でただの<バーサーク>で?」
レミアの身体に斑点のようにいくつかの箇所で龍の鱗が現れ始めていた。
「あれレミア、さっきの<バーサーク>と少し違くない? 龍鱗なんて纏ってなかったよね?」
「はい……私にもよくわからなくて」
「いや、でもさっきのよりも確実に放出されている魔力量は上がってる! あたしもいくわよ!」
<ディナミックアイ!>
ナヴィは変質しかけている<バーサーク>状態のレミアに魔法を掛けた。
「ナヴィさん……この魔法は?」
「ふふ、戦えばわかるわ」
腰に手を当て自信ありげな顔をしたナヴィ。
ヴィオネットはその二人の姿を興味深そうに遠くから見つめていた。
「ナヴィが魔法を掛けた……だがいつもの<アタックグロウ>のような強化魔法の質じゃない」
いやナヴィの魔法もそうだが、それよりも気になるのはレミアの方だ。
体に出始めた龍の鱗。それに多少だが髪の色が銀髪に変わってきている……。
「ふふ、まさか心持ち一つでここまで変わるとはな……。本気で俺を超えるつもりなんだな。レミア」
「はい。もう姉さまの背中を追いかけるだけの私じゃ嫌なんです」
「いいだろう」
いい機会だ。ここで身体に叩き込ませよう。だが、正直そこまでの余裕が生まれるのか少々不安だ……。
新たな<バーサーク>をものにしようとしているレミアに、バックには補助魔法のスぺシャリストととなったナヴィがいる。
これは、本気でいかないと俺がやられるかもしれんな。
「多少の心持ちで変わったのかもしれんが、それを待っていられるほど俺の気は長くねえぞ。ナヴィ! レミア!」
ヴィオネットは戦闘態勢に入り、身体から威嚇するかのように覇気を出す。
「やっば、すっごいプレッシャーね!」
「はい、流石は姉さまです。ですが」
「……!?」
「姉さまに出来ることなら、私だって、はぁぁぁぁぁ!」
「レミア!? 凄い覇気……ヴィオネさんに全然負けてない……! ってか二人とも、す、すごい」
二人の覇気に圧倒されるかのように周りの木々が激しく揺らぎ始めた。
ナヴィもそれに吹き飛ばされないように必死で杖にしがみつく。
「さぁ行くぞレミア」
「はい!」
「「はぁぁぁぁ!」」
二人は距離を詰めようと走り始めた。
「う、すっご……速すぎて何が起こってるのか全然わかんない……。パワーもスピードも、普通の冒険者とはけた違いだわ。これがドラゴン属の本気」
「やるじゃねぇか、レミア!」
「姉さま。くっまだしゃべる余裕があるなんて……」
でも私戦えてる、さっきよりも姉さまについていくことができている。
レミアのその一瞬の安堵をヴィオネットは見逃さなかった。
「その右の残り足もらったぁぁぁ!!」
ヴィオネットは狙っていたかのようにレミアの隙を突こうとした瞬間、レミアの左足がヴィオネットの側頭部に蹴りを入れた。
「ぐあぁ!」
「よし! レミアナイス!」
「やった、姉さまに一撃を入れた! でも……これはまさかナヴィさんの?」
ヴィオネットが態勢を立て直している途中にレミアはナヴィに目線を向けた。
それに気づいたナヴィは無言で頷く。
「そう、この<ディナミックアイ>は動体視力向上の強化魔法……肉体強化系では無い分、スピードやパワーはないけどそこに関してはかろうじてレミアの<バーサーク>で補えている。あとはそこにヴィオネさんの人外の速さを捉えることのできる視覚さえ持ちあわせれば」
「私でも十分に姉さまと戦うことができる!!」
「そういうこと!」
ナヴィは指を鳴らし、レミアに笑顔を向けた。
「なるほどな……」
「「な!?」」
レミアの蹴りで吹き飛ばされたヴィオネットが服に付着した汚れを払いながらレミアの前に戻ってきた。
「やっぱり、浅かったですか」
「いい蹴りだったよ。けど。お前のその動体視力、俺が持ち合わせていないと思うか?」
「な!? く、消えた!」
「こっちだぁ!」
背後からヴィオネットの肘鉄がレミアの背中にめり込む。
「がはっ!」
「さっきのは多少油断したが、お前が俺の攻撃をギリギリで避けられていたように、俺にも勿論できる。さぁ次はどうする……」
「はぁ、はぁ」
「レミア! ここまでいくと最早経験の差が勝敗に直結してくる……何か弱点とか、癖とかあれば……」
「おら! 戦いはまだ始まったばっかだぞ! レミアァ!」
「く、まだまだ!」
そこから数分間ヴィオネさんとレミアはほぼノーガードの状態で戦い続けた。
二人は互角……?
でもやっぱり変わり始めている<バーサーク>を行使しきれていないレミアが不利な状況は変わらない、善戦はしているけどじりじりと追い詰められていってる。
そこから二人は一旦距離を取り息整えた。
「はぁ、はぁ、はぁ」
「ふぅ……いいじゃねぇかレミア。いい感じにあったまってきてるぜぇ」
「レミア、大丈夫!?」
「はい、それよりナヴィさん」
「ん、なに?」
「作戦があります」
「え、さ、作戦って」
「はい。姉さまを倒せる一回こっきりの作戦です」
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