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第十三章 ブラッディフェスト 序章
237.集会
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大陸全土がサーティーンプリンスターの侵攻により混沌としていく中、魔王城ネヴィアランドール城では。
「ウィドルシティも落ちた。ニシガン平野もたった今落ちた。そしてその他周辺の地域のほとんどが我の手中に」
「ディアボリクス様、失礼いたします」
「誰だ」
「ファーストシート、テラクレウス・メンゾーテでございます」
「テラクレウスか、入れ」
「ありがとうございます。では、失礼いたします」
魔王城最深部にあるディアボリクスの部屋へと入るテラクレウス。
「順調なようだな」
「はっ。今回に関しましてはフォースシートのディノールを筆頭に、イレブンスシートのミモザ、ナインスシートのMT2245、そしてセブンスシートのアーミリー・エーミリーの四人で攻めさせております故、問題なくブラッディフェストの序章は行うことができています」
「なるほど、アーミリー・エーミリーも動いていたのか」
「はい、今回の侵攻に関して私はディノールの指揮で任せていましたが、奴本人からこの部隊で行きたいとの申し出がありそのまま採用いたしました」
「ふ、随分と大胆な策だ」
「最後の狙いが王都になるように進めていくこのブラッディフェストですが、アーミリーを使うことにより王都の外側からだけではなく内側からも攻めることができる。とディノールは言っておりました」
「流石四聖神官の一人だ。そしてそれをここに連れてきたお前もまた優秀な私の右腕だ。テラクレウス」
「はっ、有難きお言葉」
「それで、テラクレウス。要件はなんだ」
「現状のご報告をしようかと思っていたのですが、その必要はなさそうですね」
玉座にもたれかかるディアボリクスの右手には、水晶のようなものが握られていた。
「あぁ、ここから大陸全てを見渡していた」
「では、ただいま入った情報だけ、ご報告させていただきます」
「……なんだ」
「今回ブラッディフェストの序章でディノールの侵攻している最終地点はデンバード山脈です」
「ふむ、そのようだな」
「それぞれミモザ、MT2245がようやく最終地点に着き始め侵攻を開始している中、ディノールは一足早くデンバード山脈に着いたそうなのですが」
「……」
「どうやらまだデンバード山脈が落ちきっていないとのことです」
「……なるほど、そうか、デンバード山脈には奴がいたな」
「はい、それに周りにいる冒険者も腕の立つものばかりです。いかがいたしますか」
「……そのままにしておけ。ディノールだけで十分だ」
「はっ、それでは失礼いたします」
テラクレウスはディアボリクスに背中を向けゆっくりと歩き出した。
その後部屋で一人となったディアボリクスが立ち上がった。
「デンバード山脈……か。そういえば奴がまだ生き残っていたな」
「テンスシート。マハを倒した案内人」
『奇龍 ヴィオネット・グローリア』
そして私の側近、四聖神官が一人、フォースシート、ディノール。
「ふふふふ。さて、面白くなりそうだぞ」
ディアボリクスは不敵な笑みを浮かべた。
遡ること数日前。
「ヴィオネットさん、奴らが……」
「あぁそろそろ攻めてくるみたいだな」
「姉さま、ナヴィさん。冒険者様が集まりました」
「よし、それじゃ始めるぞ」
グローリア案内所では常連の冒険者百人ほどを招集し集会を開こうとしていた。
「デンバード山脈に集う猛者たちよ。よくぞこの場に集まってくれた!」
ヴィオネットの低く張り上げた声にざわついていた冒険者たちの視線が一気に集まった。
その様子を見たヴィオネットがにやりと笑う。
「っとどいつもこいつも見たことあるやつらだな。安心したぜ」
「ヴィオネットお前の頼みだ! もちろんやってやるぜ」
「えぇあたしもよ!」
「俺らでぶっ潰してやろうぜ」
「「「おぉー!!」」」
血気盛んな冒険者たちの姿を見て圧倒されるレミアとナヴィ。
「うわっすっごい。みんなやる気満々だね」
「えぇ、姉さまの懐の深さや人望の厚さが手に取るように分かります」
「さて、早速だがまずは現状の確認だ、ここ数週間で魔王城からサーティーンプリンスターを中心とした魔物どもが各地で侵攻を始めてきている」
「やはりサーティーンプリンスターか!」
「俺らのレベルだったら奴らともやり合えるぜ!」
「ふふっ、頼もしいな。だがそう焦ることはない。奴らはあくまで各魔王軍の指揮官としているだけで前線には現れていないそうだ」
「つまり、お前たちにやってもらいたいのはデンバード山脈に攻撃を仕掛ける魔王軍の雑魚どもを蹴散らしてもらうだけっつー話だ」
「何だそれだけかよヴィオネット」
「それなら余裕よ」
「任せろ!」
「だが、その魔物はサーティーンプリンスターの力の恩恵を受けた上位の魔物どもだ。油断はしてほしくない」
「「「……」」」
「冒険者様たちがいきなり黙った?」
「今の言葉でひるんでしまったのでしょうか?」
「二人とも馬鹿か?」
「「え?」」
「あいつらの顔をよく見てみろ」
「「ん?」」
冒険者たちは口角を上げ体をプルプルと震わせていた。
「いいじゃねぇか……つえぇ魔物。願ったり叶ったりだぜ」
「最近ここら辺のレベルでも満足できなくなってきてるのよね」
「レベル上げにも最適だぜ」
「ふふっ。ほんと頭のおかしい奴らだぜ……」
「さぁ、グローリア案内所常連の血気盛んな野郎ども! 魔王軍に教えてやろう!」
「グローリア案内所の冒険者は大陸最強だということを」
「「「おぉぉぉぉぉぉぉ!!!」」」
冒険者たちの雄叫びがデンバード山脈一帯に響き渡った。
「ウィドルシティも落ちた。ニシガン平野もたった今落ちた。そしてその他周辺の地域のほとんどが我の手中に」
「ディアボリクス様、失礼いたします」
「誰だ」
「ファーストシート、テラクレウス・メンゾーテでございます」
「テラクレウスか、入れ」
「ありがとうございます。では、失礼いたします」
魔王城最深部にあるディアボリクスの部屋へと入るテラクレウス。
「順調なようだな」
「はっ。今回に関しましてはフォースシートのディノールを筆頭に、イレブンスシートのミモザ、ナインスシートのMT2245、そしてセブンスシートのアーミリー・エーミリーの四人で攻めさせております故、問題なくブラッディフェストの序章は行うことができています」
「なるほど、アーミリー・エーミリーも動いていたのか」
「はい、今回の侵攻に関して私はディノールの指揮で任せていましたが、奴本人からこの部隊で行きたいとの申し出がありそのまま採用いたしました」
「ふ、随分と大胆な策だ」
「最後の狙いが王都になるように進めていくこのブラッディフェストですが、アーミリーを使うことにより王都の外側からだけではなく内側からも攻めることができる。とディノールは言っておりました」
「流石四聖神官の一人だ。そしてそれをここに連れてきたお前もまた優秀な私の右腕だ。テラクレウス」
「はっ、有難きお言葉」
「それで、テラクレウス。要件はなんだ」
「現状のご報告をしようかと思っていたのですが、その必要はなさそうですね」
玉座にもたれかかるディアボリクスの右手には、水晶のようなものが握られていた。
「あぁ、ここから大陸全てを見渡していた」
「では、ただいま入った情報だけ、ご報告させていただきます」
「……なんだ」
「今回ブラッディフェストの序章でディノールの侵攻している最終地点はデンバード山脈です」
「ふむ、そのようだな」
「それぞれミモザ、MT2245がようやく最終地点に着き始め侵攻を開始している中、ディノールは一足早くデンバード山脈に着いたそうなのですが」
「……」
「どうやらまだデンバード山脈が落ちきっていないとのことです」
「……なるほど、そうか、デンバード山脈には奴がいたな」
「はい、それに周りにいる冒険者も腕の立つものばかりです。いかがいたしますか」
「……そのままにしておけ。ディノールだけで十分だ」
「はっ、それでは失礼いたします」
テラクレウスはディアボリクスに背中を向けゆっくりと歩き出した。
その後部屋で一人となったディアボリクスが立ち上がった。
「デンバード山脈……か。そういえば奴がまだ生き残っていたな」
「テンスシート。マハを倒した案内人」
『奇龍 ヴィオネット・グローリア』
そして私の側近、四聖神官が一人、フォースシート、ディノール。
「ふふふふ。さて、面白くなりそうだぞ」
ディアボリクスは不敵な笑みを浮かべた。
遡ること数日前。
「ヴィオネットさん、奴らが……」
「あぁそろそろ攻めてくるみたいだな」
「姉さま、ナヴィさん。冒険者様が集まりました」
「よし、それじゃ始めるぞ」
グローリア案内所では常連の冒険者百人ほどを招集し集会を開こうとしていた。
「デンバード山脈に集う猛者たちよ。よくぞこの場に集まってくれた!」
ヴィオネットの低く張り上げた声にざわついていた冒険者たちの視線が一気に集まった。
その様子を見たヴィオネットがにやりと笑う。
「っとどいつもこいつも見たことあるやつらだな。安心したぜ」
「ヴィオネットお前の頼みだ! もちろんやってやるぜ」
「えぇあたしもよ!」
「俺らでぶっ潰してやろうぜ」
「「「おぉー!!」」」
血気盛んな冒険者たちの姿を見て圧倒されるレミアとナヴィ。
「うわっすっごい。みんなやる気満々だね」
「えぇ、姉さまの懐の深さや人望の厚さが手に取るように分かります」
「さて、早速だがまずは現状の確認だ、ここ数週間で魔王城からサーティーンプリンスターを中心とした魔物どもが各地で侵攻を始めてきている」
「やはりサーティーンプリンスターか!」
「俺らのレベルだったら奴らともやり合えるぜ!」
「ふふっ、頼もしいな。だがそう焦ることはない。奴らはあくまで各魔王軍の指揮官としているだけで前線には現れていないそうだ」
「つまり、お前たちにやってもらいたいのはデンバード山脈に攻撃を仕掛ける魔王軍の雑魚どもを蹴散らしてもらうだけっつー話だ」
「何だそれだけかよヴィオネット」
「それなら余裕よ」
「任せろ!」
「だが、その魔物はサーティーンプリンスターの力の恩恵を受けた上位の魔物どもだ。油断はしてほしくない」
「「「……」」」
「冒険者様たちがいきなり黙った?」
「今の言葉でひるんでしまったのでしょうか?」
「二人とも馬鹿か?」
「「え?」」
「あいつらの顔をよく見てみろ」
「「ん?」」
冒険者たちは口角を上げ体をプルプルと震わせていた。
「いいじゃねぇか……つえぇ魔物。願ったり叶ったりだぜ」
「最近ここら辺のレベルでも満足できなくなってきてるのよね」
「レベル上げにも最適だぜ」
「ふふっ。ほんと頭のおかしい奴らだぜ……」
「さぁ、グローリア案内所常連の血気盛んな野郎ども! 魔王軍に教えてやろう!」
「グローリア案内所の冒険者は大陸最強だということを」
「「「おぉぉぉぉぉぉぉ!!!」」」
冒険者たちの雄叫びがデンバード山脈一帯に響き渡った。
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