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第三章 学園生活の始まり
43 新たな婿候補
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馬車で途中まで来ていたが、僕が少し歩きたいとわがままを言ったのでこうなったのだが…。
「ラスティ様、お疲れではないですか?お手をどうぞ。」
あの毒の騒動の後、トリスティは、心を入れ替えたとかなんとかで妙に僕に優しくなった。
メガネの向こうのやわらかなまなざしに、こいつこんな顔できるんだと思いながら笑顔を向ける。
「ありがとうございます。トリスティ様…でもよいのですか?」
確か、トリスティは潔癖症だ。
攫われたくない系ではなかっただろうか。
そう思いながら僕は首をかしげる。
後頭部の方から不穏な気配がするけど、それはいつものこと。
「はい。どうぞラスティ様のお手を取る栄誉を私に。」
上機嫌でトリスティは僕の手を取る。
優しいエスコートに、僕は少しうれしくなった。
これって僕が頑張った成果だよね?
トリスティ関係の死のルートはなくなったって思っていいのかな??
そんなことを思う。
油断はしないと引き締めつつも、ついうれしくなってえへへと笑う。
が…どうやらそれはダメだったらしい。
後ろの後頭部の不穏な空気が爆発した。
「トリスティ…どういうつもりだ…ラスティは、俺と陛下のものだ。」
僕は君のものには、まだなってないぞ、ジークハルト。
陛下のものではあるけど。
「いやいや…何を言っているんだい?陛下だって約束してくれただろう?私だってチャンスはあるんだ。」
そうなのだ。
宰相があの毒のことのあと、陛下に土下座して頼んだという珍事件が起こったのだ。
曰く…、トリスティにチャンスを!!!という…。
彼、トリスティの場合は、僕に恋愛感情はない。
僕に償いたいので生涯を通して守りたいという感じらしい。
陛下は頭を抱えていたが、僕の可能性をつぶすわけにいかないかと承諾した。
現在トリスティはジークハルトに並んで僕の婿候補らしい。
…僕は、嫁決定ですか???
あの…僕陛下の嫁では???
思わず陛下に言ってしまいましたよ。
陛下の返事は、だって私はおじさんだしでした。
そこまで、気にしてたんですね。
年齢差。
なら、勝手に紋章入れるなよ。
とは言っても、トリスティは僕に恋愛感情がない。
たぶん、僕のことは、面白いおもちゃか、弟感覚なのだと思う。
トリスティの狙いは別の子。
僕の婿候補にならないと、奥の間にいる彼に会えないものね。
こっそり陛下には教えたけども。
陛下は、それを聞いてそれならそれで何とかするのにと、困ったように眉を下げていた。
トリスティ自身は、相手の子に嫌われてると思っている。
上手く行かないと思っているけど、好きになってもらえるように頑張りたいと教えてくれた。
トリスティに、実は相談されたんだ。
一応本当かどうか、こっそり使った鑑定スキル。
トリスティの数値は劇的に変わってた。
僕に対してのMaxだった嫌悪度がなんと一気に0に。
好感度も100まで上がっていた。
仲良くはしてたけども、ここまで一気に変わるのかと少し感心した。
ジークハルトは、気に入られましたねぇ?と嫌な顔をするけれど。
トリスティとジークハルト。
この二人は、意外と仲が良い。
お互い同じ数値で、嫌悪度20で好感度150。
ねぇ、君ら表面ではバチバチやってるのに仲いいよね!!!
ちなみにトリスティの賢者リオンに対しては、好感度20で嫌悪度Max…。
なんだろうこの嫌悪度。
というか、聖者を推してるわりにこの数値…。
ニンゲンの裏表を見た感じがするよ。
リオンからトリスティは、好感度10で嫌悪度Max…。
いや…君らほんとに何があったの???
そして…ここです!
トリスティの好感度が一番高いのは、なんとマールです。
嫌悪度0で好感度200。
「俺」の記憶が確かだったら、好感度200は恋愛感情。
マールは、トリスティへの好感度は130で嫌悪度80。
出会ってしばらくは、好感度0で嫌悪度200だったので…トリスティは、かなり頑張ったよね。
今も、ノルンとマールも後ろからついてきている。
トリスティがちらりとマールを見た。
マールは僕に優しくする人の好感度は上がるのだ。
トリスティは、鑑定スキルとか持ってないから、感覚でそれを感じているのだろう。
マールには普通、僕に優しめな態度を取る。
でも、そろそろマールに直接いった方がいいよ。
トリスティ。
マールはマッチョが好きだから。
意外に体を鍛えているトリスティだけど、マールの好みから少し外れてる。
マールは、お目当ての騎士がいるってことだけど、その騎士はすでにパートナーがいるってノルンが言っていた。
僕の感だけど、ノルンとマールは僕に心配させないようにマッチョが好みと公言しているようにも思う。
陛下は恋愛対象ではないと二人は僕に安心させたいから言ってるのだと思う。
見た目はマッチョじゃないからな、陛下は。
でも、僕の感が外れてたら本当にマッチョが好みだけどね。
そうなると、トリスティは、細いんだよなぁ…。
攻略対象だから、キラキラ美形の外見は崩れないのかな?
けど、マールと趣味はあっているようで、共通の話題で盛り上がったり結構いい雰囲気なんだ。
今のうちに、きちんと恋愛感情を向けてもらえるように、はっきりしよう。
チャンスあると思うんだよね。
この変化がいいことか悪いことか僕はわからない。
けど…いいことだと信じたい。
僕は別に攻略対象達やリオンに不幸になってほしいわけではないから。
皆で幸せになれる道があるなら探したい。
皆でじーさんになって、笑いながら縁側…はないからテラスとかでお茶飲みたいなぁ。
「ラスティ様、お疲れではないですか?お手をどうぞ。」
あの毒の騒動の後、トリスティは、心を入れ替えたとかなんとかで妙に僕に優しくなった。
メガネの向こうのやわらかなまなざしに、こいつこんな顔できるんだと思いながら笑顔を向ける。
「ありがとうございます。トリスティ様…でもよいのですか?」
確か、トリスティは潔癖症だ。
攫われたくない系ではなかっただろうか。
そう思いながら僕は首をかしげる。
後頭部の方から不穏な気配がするけど、それはいつものこと。
「はい。どうぞラスティ様のお手を取る栄誉を私に。」
上機嫌でトリスティは僕の手を取る。
優しいエスコートに、僕は少しうれしくなった。
これって僕が頑張った成果だよね?
トリスティ関係の死のルートはなくなったって思っていいのかな??
そんなことを思う。
油断はしないと引き締めつつも、ついうれしくなってえへへと笑う。
が…どうやらそれはダメだったらしい。
後ろの後頭部の不穏な空気が爆発した。
「トリスティ…どういうつもりだ…ラスティは、俺と陛下のものだ。」
僕は君のものには、まだなってないぞ、ジークハルト。
陛下のものではあるけど。
「いやいや…何を言っているんだい?陛下だって約束してくれただろう?私だってチャンスはあるんだ。」
そうなのだ。
宰相があの毒のことのあと、陛下に土下座して頼んだという珍事件が起こったのだ。
曰く…、トリスティにチャンスを!!!という…。
彼、トリスティの場合は、僕に恋愛感情はない。
僕に償いたいので生涯を通して守りたいという感じらしい。
陛下は頭を抱えていたが、僕の可能性をつぶすわけにいかないかと承諾した。
現在トリスティはジークハルトに並んで僕の婿候補らしい。
…僕は、嫁決定ですか???
あの…僕陛下の嫁では???
思わず陛下に言ってしまいましたよ。
陛下の返事は、だって私はおじさんだしでした。
そこまで、気にしてたんですね。
年齢差。
なら、勝手に紋章入れるなよ。
とは言っても、トリスティは僕に恋愛感情がない。
たぶん、僕のことは、面白いおもちゃか、弟感覚なのだと思う。
トリスティの狙いは別の子。
僕の婿候補にならないと、奥の間にいる彼に会えないものね。
こっそり陛下には教えたけども。
陛下は、それを聞いてそれならそれで何とかするのにと、困ったように眉を下げていた。
トリスティ自身は、相手の子に嫌われてると思っている。
上手く行かないと思っているけど、好きになってもらえるように頑張りたいと教えてくれた。
トリスティに、実は相談されたんだ。
一応本当かどうか、こっそり使った鑑定スキル。
トリスティの数値は劇的に変わってた。
僕に対してのMaxだった嫌悪度がなんと一気に0に。
好感度も100まで上がっていた。
仲良くはしてたけども、ここまで一気に変わるのかと少し感心した。
ジークハルトは、気に入られましたねぇ?と嫌な顔をするけれど。
トリスティとジークハルト。
この二人は、意外と仲が良い。
お互い同じ数値で、嫌悪度20で好感度150。
ねぇ、君ら表面ではバチバチやってるのに仲いいよね!!!
ちなみにトリスティの賢者リオンに対しては、好感度20で嫌悪度Max…。
なんだろうこの嫌悪度。
というか、聖者を推してるわりにこの数値…。
ニンゲンの裏表を見た感じがするよ。
リオンからトリスティは、好感度10で嫌悪度Max…。
いや…君らほんとに何があったの???
そして…ここです!
トリスティの好感度が一番高いのは、なんとマールです。
嫌悪度0で好感度200。
「俺」の記憶が確かだったら、好感度200は恋愛感情。
マールは、トリスティへの好感度は130で嫌悪度80。
出会ってしばらくは、好感度0で嫌悪度200だったので…トリスティは、かなり頑張ったよね。
今も、ノルンとマールも後ろからついてきている。
トリスティがちらりとマールを見た。
マールは僕に優しくする人の好感度は上がるのだ。
トリスティは、鑑定スキルとか持ってないから、感覚でそれを感じているのだろう。
マールには普通、僕に優しめな態度を取る。
でも、そろそろマールに直接いった方がいいよ。
トリスティ。
マールはマッチョが好きだから。
意外に体を鍛えているトリスティだけど、マールの好みから少し外れてる。
マールは、お目当ての騎士がいるってことだけど、その騎士はすでにパートナーがいるってノルンが言っていた。
僕の感だけど、ノルンとマールは僕に心配させないようにマッチョが好みと公言しているようにも思う。
陛下は恋愛対象ではないと二人は僕に安心させたいから言ってるのだと思う。
見た目はマッチョじゃないからな、陛下は。
でも、僕の感が外れてたら本当にマッチョが好みだけどね。
そうなると、トリスティは、細いんだよなぁ…。
攻略対象だから、キラキラ美形の外見は崩れないのかな?
けど、マールと趣味はあっているようで、共通の話題で盛り上がったり結構いい雰囲気なんだ。
今のうちに、きちんと恋愛感情を向けてもらえるように、はっきりしよう。
チャンスあると思うんだよね。
この変化がいいことか悪いことか僕はわからない。
けど…いいことだと信じたい。
僕は別に攻略対象達やリオンに不幸になってほしいわけではないから。
皆で幸せになれる道があるなら探したい。
皆でじーさんになって、笑いながら縁側…はないからテラスとかでお茶飲みたいなぁ。
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