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第三章 学園生活の始まり
52 帰宅
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リオンにもっと詳しく話を聞きたかったけど、今日はここまで。
僕は、おとなしくロイスとマールに連れられてお城に帰った。
お店も、もう少し通学路に慣れてから。
方向音痴だから、慣れてからでないと裏路地とかにうっかり入ったら大変だから。
「今日はありがとうございました。」
ロイスは護衛騎士だけど、奥の間には入れないので入り口までとのこと。
「はい。では、また明日。これからはジークハルトがいなくとも俺がいるからいつでも呼んでくれ…ください。」
ロイスの口調にくすくすとマールと笑う。
道中で砕けた話し方になっていたからすぐに戻せないらしい。
「王宮は…公的な場だからな…がんばる…ます。」
頑張って…と、彼と別れて奥の間に入る。
奥の間には、誰もいないと思っていたけど居間で陛下が執務中だった。
三人掛けのソファに陛下は座っている。
「おかえり~学校はどうだった?」
にこにこと楽し気に陛下は声をかけてきた。
ただ…目が笑ってない。
「ただいま帰りました…陛下、何か怒っていませんか?」
陛下は少し驚いたような顔をしてから苦笑した。
「ああ、うん。ちょっとね。情けないなぁって思ってた。だから怒ってたのは自分にかな?」
おいでと言われたので素直に陛下の膝の上に行くことにする。
こういう時は、逆らわない方がいい。
マールに持っていた荷物を預けて膝の上に収まった。
こういう時に逆らったら、何故か夜にくすぐりの刑にされる。
従っても撫でまわされるけどもな。
「どうかしましたか?陛下」
なんでもないよと、陛下は僕を抱えたまま書類を手に取った。
「陛下?」
なんでもなくないですよね?
僕の問いかけに陛下はやれやれと肩をすくめる。
「思う通りにいかないなと思ってね。」
陛下は書類を再び机に置くと丁度のタイミングで持ってきたマールのお茶を受け取る。
僕は机の上に置いておいてもらう。
マールは、ぺこりとお辞儀すると外に出て行った。
温室の世話をするつもりなのだろう。
陛下は、ぼんやりとマールの背中を眺めていたが彼が見えなくなるとお茶を机の上に置いて少し考えていた。
ふと、陛下の顔が近づいてくる。
「陛下?なにか……」
と、僕の唇何か暖かいものが触れていた。
陛下の唇だと理解したとき、少し空いていた口から湿った厚みのあるものの感触が入ってくる。
口内をペロンと舐められる。
背中にぞくりと何かが走る。
「ふぁあ。」
陛下は僕の反応に満足そうに、にやりと意地悪く笑う。
ペロリと自分の唇を舐めたあと何事も無かったかのようにお茶を手に取った。
今、何が起ったの??
半分パニックの僕は陛下をぽかんと見つめるばかりだ。
「おかえりのキスをしてなかっただろう?」
いつもほっぺたでしょ。
なんで口だし、なんで口の中なめたし。
僕は、ぱくぱくと口を開け閉めした。
「へ…へいか…あ…あ…赤ちゃんできたらどうするつもりですか!!!」
陛下が、お茶を吹き出しそうになったのを何とか飲み込んで僕をみた。
目が、丸くなっている。
いや…すいません。
言ってから僕も何言ってるんだと思いました。
恥ずかしすぎて、パニック起こして変なこと口走ったぁぁ。
陛下は、あー…と頭をかいた。
「あ~そっか…ラスティのそっち系の教育…私かぁ…忘れてた。あれ??ジーク大丈夫かな…。」
陛下は、しまったなぁと頭をかきつつも、僕を見て少し安心したように微笑んだ。
「は…何を焦ってたのかな…ラスティはまだ…子供だ…みんなと仲良しでいい時期だ…。」
みんなが、仲良くしたいって思うのは当然だよなぁとつぶやく。
トリスティの件から、どうやら僕を譲ってくれという話がいくつかあったらしい。
ジークハルトは、王族だし王子称号あり後継者という言い訳があるけど、トリスティは宰相の息子で臣下だ。
僕を嫁にできる権利=陛下の後継者説
なども噂で上がっているらしい。
トリスティは、僕の教育係。
そのため、奥の間に入る条件付けが必要になる。
一時的な処置として権利を与えているだけという説明で黙らせたという。
「苦しい言い訳だけど、納得はしてもらっているよ、」
別の問題が出来たけどもと陛下は頭をかいている。
「まぁ…ラスティはいいけど…問題はジークだよなぁ…閨教育…私に任せるとか言ってたけど、バル、あっちの教育してるかなぁ…ジークが…14であかちゃん、コカドーリィが運んでくるとか思ってたら…流石に問題があるよなぁ。」
コカドーリィっていうのは、上半身ペリカンで下半身ドラゴンな幻獣で性格はおとなしい。
教会では、伝書鳩的に飼育したりしている。
前世で言えば、コウノトリが赤ちゃん運んでくる系で、こちらの世界は、子供にあかちゃんはどこから来るの的なことを聞かれた時に答える時は、コカドーリィがあかちゃんを運んでくるというのだ。
教会で多く飼われているからそういう伝説になりやすい。
そんなことを考えていると陛下にソファに押し倒された。
そのまま上着をめくられてお腹が空気にさらされる。
陛下が、胸にあるであろう紋章を触っている。
「陛下?」
陛下の指が胸から下腹のあたりをなぞる。
「くすぐったいです。」
陛下はうんと頷いた。
「どうしようか?」
にっこりと笑った陛下は少し…いやかなり楽しそうだった。
僕は、おとなしくロイスとマールに連れられてお城に帰った。
お店も、もう少し通学路に慣れてから。
方向音痴だから、慣れてからでないと裏路地とかにうっかり入ったら大変だから。
「今日はありがとうございました。」
ロイスは護衛騎士だけど、奥の間には入れないので入り口までとのこと。
「はい。では、また明日。これからはジークハルトがいなくとも俺がいるからいつでも呼んでくれ…ください。」
ロイスの口調にくすくすとマールと笑う。
道中で砕けた話し方になっていたからすぐに戻せないらしい。
「王宮は…公的な場だからな…がんばる…ます。」
頑張って…と、彼と別れて奥の間に入る。
奥の間には、誰もいないと思っていたけど居間で陛下が執務中だった。
三人掛けのソファに陛下は座っている。
「おかえり~学校はどうだった?」
にこにこと楽し気に陛下は声をかけてきた。
ただ…目が笑ってない。
「ただいま帰りました…陛下、何か怒っていませんか?」
陛下は少し驚いたような顔をしてから苦笑した。
「ああ、うん。ちょっとね。情けないなぁって思ってた。だから怒ってたのは自分にかな?」
おいでと言われたので素直に陛下の膝の上に行くことにする。
こういう時は、逆らわない方がいい。
マールに持っていた荷物を預けて膝の上に収まった。
こういう時に逆らったら、何故か夜にくすぐりの刑にされる。
従っても撫でまわされるけどもな。
「どうかしましたか?陛下」
なんでもないよと、陛下は僕を抱えたまま書類を手に取った。
「陛下?」
なんでもなくないですよね?
僕の問いかけに陛下はやれやれと肩をすくめる。
「思う通りにいかないなと思ってね。」
陛下は書類を再び机に置くと丁度のタイミングで持ってきたマールのお茶を受け取る。
僕は机の上に置いておいてもらう。
マールは、ぺこりとお辞儀すると外に出て行った。
温室の世話をするつもりなのだろう。
陛下は、ぼんやりとマールの背中を眺めていたが彼が見えなくなるとお茶を机の上に置いて少し考えていた。
ふと、陛下の顔が近づいてくる。
「陛下?なにか……」
と、僕の唇何か暖かいものが触れていた。
陛下の唇だと理解したとき、少し空いていた口から湿った厚みのあるものの感触が入ってくる。
口内をペロンと舐められる。
背中にぞくりと何かが走る。
「ふぁあ。」
陛下は僕の反応に満足そうに、にやりと意地悪く笑う。
ペロリと自分の唇を舐めたあと何事も無かったかのようにお茶を手に取った。
今、何が起ったの??
半分パニックの僕は陛下をぽかんと見つめるばかりだ。
「おかえりのキスをしてなかっただろう?」
いつもほっぺたでしょ。
なんで口だし、なんで口の中なめたし。
僕は、ぱくぱくと口を開け閉めした。
「へ…へいか…あ…あ…赤ちゃんできたらどうするつもりですか!!!」
陛下が、お茶を吹き出しそうになったのを何とか飲み込んで僕をみた。
目が、丸くなっている。
いや…すいません。
言ってから僕も何言ってるんだと思いました。
恥ずかしすぎて、パニック起こして変なこと口走ったぁぁ。
陛下は、あー…と頭をかいた。
「あ~そっか…ラスティのそっち系の教育…私かぁ…忘れてた。あれ??ジーク大丈夫かな…。」
陛下は、しまったなぁと頭をかきつつも、僕を見て少し安心したように微笑んだ。
「は…何を焦ってたのかな…ラスティはまだ…子供だ…みんなと仲良しでいい時期だ…。」
みんなが、仲良くしたいって思うのは当然だよなぁとつぶやく。
トリスティの件から、どうやら僕を譲ってくれという話がいくつかあったらしい。
ジークハルトは、王族だし王子称号あり後継者という言い訳があるけど、トリスティは宰相の息子で臣下だ。
僕を嫁にできる権利=陛下の後継者説
なども噂で上がっているらしい。
トリスティは、僕の教育係。
そのため、奥の間に入る条件付けが必要になる。
一時的な処置として権利を与えているだけという説明で黙らせたという。
「苦しい言い訳だけど、納得はしてもらっているよ、」
別の問題が出来たけどもと陛下は頭をかいている。
「まぁ…ラスティはいいけど…問題はジークだよなぁ…閨教育…私に任せるとか言ってたけど、バル、あっちの教育してるかなぁ…ジークが…14であかちゃん、コカドーリィが運んでくるとか思ってたら…流石に問題があるよなぁ。」
コカドーリィっていうのは、上半身ペリカンで下半身ドラゴンな幻獣で性格はおとなしい。
教会では、伝書鳩的に飼育したりしている。
前世で言えば、コウノトリが赤ちゃん運んでくる系で、こちらの世界は、子供にあかちゃんはどこから来るの的なことを聞かれた時に答える時は、コカドーリィがあかちゃんを運んでくるというのだ。
教会で多く飼われているからそういう伝説になりやすい。
そんなことを考えていると陛下にソファに押し倒された。
そのまま上着をめくられてお腹が空気にさらされる。
陛下が、胸にあるであろう紋章を触っている。
「陛下?」
陛下の指が胸から下腹のあたりをなぞる。
「くすぐったいです。」
陛下はうんと頷いた。
「どうしようか?」
にっこりと笑った陛下は少し…いやかなり楽しそうだった。
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