97 / 233
閑章 リオンside 風
閑話 09 騎士団長と聖者
しおりを挟む
ラスティの墓で祈りリオンは、顔をあげる。
「………。」
ジークハルトは、じっとラスティの墓の方に向かい目を閉じていた。
真摯に祈る姿に、リオンは悲し気に眉を寄せることしかできなかった。
「……ふぅ……」
しばらくするとジークハルトは、小さく息を吐いて目を開き愛し気にラスティの墓を見つめた。
リオンがジークハルトを見ていることなど気が付いてもいない。
ジークハルトが、満足するまで付き合うかとリオンはじっと待っていた。
ー お前は…つまならないな… ー
ふと思い出した声に、リオンはそうだなと思う。
ジークハルトに言われたことだ。
今のジークハルトではない。
以前のジークハルトにいわれたこと。
繰り返しの生の中で、ジークハルトの元に売られた時のことをリオンは思い出していた。
そのときの、ジークハルトは憎しみの塊だった。
売られた自分を地下に閉じ込めて、身動きすらままならない状態に拘束された。
ジークハルトに、弄ばれた記憶。
卑猥な道具で、快楽に落とされた記憶。
嫌な記憶だ。
けれど…ジークハルト自身で犯されたことは無かった。
冷めた目で、自分を道具で弄び冷たい目で僕の痴態を眺めていた。
ジークハルトには、道具で快楽を痛い程与えられ続けた。
そしてリオンは言われたのだ。
つまらないと。
そして…拘束を解かれ…自分を売ったはずのエスターが迎えに来た。
そのまま世界は終わったけれど…あの時のジークハルトはどこにいっていたのだろうとリオンは思う。
あの時のジークハルトに、自分はもっと何か出来たのではないかとリオンは今更になって思う。
いや、何もできなかっただろうともリオンは思う。
あの時のジークハルトの心は壊れていた。
あの時のなんの感情も浮かべないジークハルトにリオンは、恐怖と悲しみを感じていた。
今のジークハルトにリオンは寂しさと悲しみを感じていた。
どちらも、ラスティを思い悲しみに沈んでいる。
けれど、今のジークハルトからは、ほんの少しだけれども、ラスティが生きていたころの明るい彼を感じることができるとリオンは思っていた。
「…愛していますか…ラスティ様を…」
ジークハルトは、ああとつぶやく。
「ラスティの笑顔が好きだ。あの笑顔を愛している。まぁ…怒っていても泣いていても好きだけれど…笑顔が一番好きだし、愛している。隣で生きたいと思っていた。だが…ラスティが生きていても……俺はラスティの隣に立つことは無かっただろう。」
リオンは首をかしげた。
「ジークハルト?」
ジークハルトは、悲し気に微笑む。
「陛下の…ラスティへの愛情に負けたと思った時に…そう思った。」
リオンは目を丸くする。
少し考えてから、リオンは微笑んだ。
「愛に優劣はないでしょう。」
リオンの言葉にジークハルトは首を横に振る。
「ある。俺は…お前を迎えになど行けない。」
リオンは首を傾げた。
ジークハルトは、憎々しげにリオンをにらむ。
「許せるものか…例え…ラスティがお前を許すと言っても…俺は自分の心の望むままにお前を憎む。」
ジークハルトは、小さくきっと陛下も同じだろうと思っていたとつぶやいた。
「だが…陛下はお前を迎えに行った。俺が何故と陛下に理由を聞いたときに陛下は言った。きっとラスティもそう望むだろうと。ああ…そうだろう。あの子なら…お前を許すさ。そもそも…憎むことも無いかもしれない。」
リオンは、流石にラスティでも自分を憎まないという事な無いと思うがと思う。
けれど…ふとそうかもしれないとリオンは思った。
ー しかたないなぁ…リオンは… ー
そういって少し困った顔をして苦笑するラスティの顔が浮かんだ。
きっと呆れかえるだろうなとリオンは思う。
きっと説教もされるだろうとリオンは思う。
けれど…ラスティがリオンを憎むということが想像できなかった。
「自分のために…お前を憎む俺をラスティは悲しむだろう…。」
リオンは、そうですねと言いながらうつむいた。
目の前の墓を見る。
ラスティのあきれ返った声が聞こえたような気がした。
ー いつまで甘えているんだ?僕のことを気にする前に…自分が生きていくことを考えないのか? ー
リオンは、光を浴びるラスティの墓を見つめる。
「ラスティは…光が似合います…負の感情は似合わない子だと思います。」
リオンの言葉にジークハルトは頷く。
ラスティだって人だ。
憎しみもあるだろう。
普通に負の感情を持っているはずだ。
けれども、ラスティはそれをきちんと消化できる人だった。
リオンはそう思い目に涙をにじませる。
「は…馬鹿だなぁ…僕…も…ラスティを…わかってなかった…かも。そうだね。ラスティは、怒ってから…呆れて…お説教して…それから…それから…きっと仕方ないなって笑ってくれたでしょうね。」
ジークハルトは、そうだなとつぶやく。
「なぜ…陛下が狂王と呼ばれても…国を一つにしようとしていたのか…お前を迎えに行く折に話してくれた…。次が本当にあるならば…ラスティを死なせない方法がどこかにないか探すためだと。」
だから、ジークハルトは、ディオス陛下に負けたと思ったのだと苦笑する。
「確かに…陛下は狂王と言われてしまうだろうな…。愛する者のために多くを犠牲にすることを選んだ。いままでずっと見つかっていないのに…探し続けていた。そんなことラスティに知られたら怒られるか…流石に嫌われるだろうかと陛下は言いながら…止めることができないと苦悩していた。悲しい人だ。」
リオンは、そうですねとジークハルトに苦笑する。
「ふふ…陛下は…不器用な方ですね。でも…ラスティが知ったら…悲しむことです。きっと怒るでしょうね。」
そうだなとジークハルトは目を閉じる。
「次があるなら…俺は陛下とラスティに幸せになってほしい。俺にとっては二人とも大切で…愛している存在だからな。だから…二人を幸せにしたい。俺の手で二人を守って…二人の幸せそうな笑顔を…幸せな笑顔を傍で見ていたい。そう…思っている。そう願う。」
リオンは、そうですねと微笑む。
ラスティを失ってから、こんなに心が穏やかになるなんてなかったなと思いながらリオンは微笑む。
ジークハルトはそんなリオンを見て目を細めた。
「…お前は、神力がなくとも…聖者だ。陛下も言っていたし…俺もそう思う。だから…聖者として足掻けばいい。」
リオンは目を見開く。
「勘違いするな。聖者としての役目を押し付けようとしているわけではない。こんな状況下でも、そうやって微笑むことができるお前は、しっかりと聖者の資格があると思っただけだ。」
ジークハルトの言葉にリオンは、そうかなと首をかしげる。
「もし…次の生で陛下に会えたら…聞いてみようかな。僕は聖者ですかって。」
ジークハルトは首をかしげる。
リオンはそんなジークハルトに明るい笑顔を向けた。
「それで陛下が、なんでもいい。偶然でもいいんです。覚えてなくてもいい。それでも僕のことを聖者だって言ってくれたら…僕はきっと一人でないと思える。ずっと繰り返しの生を知っているのは僕だけだって思っていたから。一人ではないって思えると思うから。僕も…陛下とラスティが幸せになれるように頑張ってみます。」
でも…とリオンはジークハルトをにらむ。
「僕が一番ラスティを愛しているんです。それは陛下にも貴方にも負けません。」
ジークハルトは目を丸くしてから、ははと声を出して笑う。
「なんだ…それは…は…ははっ…そんなの俺だって…お前には負ける気はないさ。」
笑いあうリオンとジークハルトを、静かにラスティの墓と門番の男が優しく見つめていた。
「………。」
ジークハルトは、じっとラスティの墓の方に向かい目を閉じていた。
真摯に祈る姿に、リオンは悲し気に眉を寄せることしかできなかった。
「……ふぅ……」
しばらくするとジークハルトは、小さく息を吐いて目を開き愛し気にラスティの墓を見つめた。
リオンがジークハルトを見ていることなど気が付いてもいない。
ジークハルトが、満足するまで付き合うかとリオンはじっと待っていた。
ー お前は…つまならないな… ー
ふと思い出した声に、リオンはそうだなと思う。
ジークハルトに言われたことだ。
今のジークハルトではない。
以前のジークハルトにいわれたこと。
繰り返しの生の中で、ジークハルトの元に売られた時のことをリオンは思い出していた。
そのときの、ジークハルトは憎しみの塊だった。
売られた自分を地下に閉じ込めて、身動きすらままならない状態に拘束された。
ジークハルトに、弄ばれた記憶。
卑猥な道具で、快楽に落とされた記憶。
嫌な記憶だ。
けれど…ジークハルト自身で犯されたことは無かった。
冷めた目で、自分を道具で弄び冷たい目で僕の痴態を眺めていた。
ジークハルトには、道具で快楽を痛い程与えられ続けた。
そしてリオンは言われたのだ。
つまらないと。
そして…拘束を解かれ…自分を売ったはずのエスターが迎えに来た。
そのまま世界は終わったけれど…あの時のジークハルトはどこにいっていたのだろうとリオンは思う。
あの時のジークハルトに、自分はもっと何か出来たのではないかとリオンは今更になって思う。
いや、何もできなかっただろうともリオンは思う。
あの時のジークハルトの心は壊れていた。
あの時のなんの感情も浮かべないジークハルトにリオンは、恐怖と悲しみを感じていた。
今のジークハルトにリオンは寂しさと悲しみを感じていた。
どちらも、ラスティを思い悲しみに沈んでいる。
けれど、今のジークハルトからは、ほんの少しだけれども、ラスティが生きていたころの明るい彼を感じることができるとリオンは思っていた。
「…愛していますか…ラスティ様を…」
ジークハルトは、ああとつぶやく。
「ラスティの笑顔が好きだ。あの笑顔を愛している。まぁ…怒っていても泣いていても好きだけれど…笑顔が一番好きだし、愛している。隣で生きたいと思っていた。だが…ラスティが生きていても……俺はラスティの隣に立つことは無かっただろう。」
リオンは首をかしげた。
「ジークハルト?」
ジークハルトは、悲し気に微笑む。
「陛下の…ラスティへの愛情に負けたと思った時に…そう思った。」
リオンは目を丸くする。
少し考えてから、リオンは微笑んだ。
「愛に優劣はないでしょう。」
リオンの言葉にジークハルトは首を横に振る。
「ある。俺は…お前を迎えになど行けない。」
リオンは首を傾げた。
ジークハルトは、憎々しげにリオンをにらむ。
「許せるものか…例え…ラスティがお前を許すと言っても…俺は自分の心の望むままにお前を憎む。」
ジークハルトは、小さくきっと陛下も同じだろうと思っていたとつぶやいた。
「だが…陛下はお前を迎えに行った。俺が何故と陛下に理由を聞いたときに陛下は言った。きっとラスティもそう望むだろうと。ああ…そうだろう。あの子なら…お前を許すさ。そもそも…憎むことも無いかもしれない。」
リオンは、流石にラスティでも自分を憎まないという事な無いと思うがと思う。
けれど…ふとそうかもしれないとリオンは思った。
ー しかたないなぁ…リオンは… ー
そういって少し困った顔をして苦笑するラスティの顔が浮かんだ。
きっと呆れかえるだろうなとリオンは思う。
きっと説教もされるだろうとリオンは思う。
けれど…ラスティがリオンを憎むということが想像できなかった。
「自分のために…お前を憎む俺をラスティは悲しむだろう…。」
リオンは、そうですねと言いながらうつむいた。
目の前の墓を見る。
ラスティのあきれ返った声が聞こえたような気がした。
ー いつまで甘えているんだ?僕のことを気にする前に…自分が生きていくことを考えないのか? ー
リオンは、光を浴びるラスティの墓を見つめる。
「ラスティは…光が似合います…負の感情は似合わない子だと思います。」
リオンの言葉にジークハルトは頷く。
ラスティだって人だ。
憎しみもあるだろう。
普通に負の感情を持っているはずだ。
けれども、ラスティはそれをきちんと消化できる人だった。
リオンはそう思い目に涙をにじませる。
「は…馬鹿だなぁ…僕…も…ラスティを…わかってなかった…かも。そうだね。ラスティは、怒ってから…呆れて…お説教して…それから…それから…きっと仕方ないなって笑ってくれたでしょうね。」
ジークハルトは、そうだなとつぶやく。
「なぜ…陛下が狂王と呼ばれても…国を一つにしようとしていたのか…お前を迎えに行く折に話してくれた…。次が本当にあるならば…ラスティを死なせない方法がどこかにないか探すためだと。」
だから、ジークハルトは、ディオス陛下に負けたと思ったのだと苦笑する。
「確かに…陛下は狂王と言われてしまうだろうな…。愛する者のために多くを犠牲にすることを選んだ。いままでずっと見つかっていないのに…探し続けていた。そんなことラスティに知られたら怒られるか…流石に嫌われるだろうかと陛下は言いながら…止めることができないと苦悩していた。悲しい人だ。」
リオンは、そうですねとジークハルトに苦笑する。
「ふふ…陛下は…不器用な方ですね。でも…ラスティが知ったら…悲しむことです。きっと怒るでしょうね。」
そうだなとジークハルトは目を閉じる。
「次があるなら…俺は陛下とラスティに幸せになってほしい。俺にとっては二人とも大切で…愛している存在だからな。だから…二人を幸せにしたい。俺の手で二人を守って…二人の幸せそうな笑顔を…幸せな笑顔を傍で見ていたい。そう…思っている。そう願う。」
リオンは、そうですねと微笑む。
ラスティを失ってから、こんなに心が穏やかになるなんてなかったなと思いながらリオンは微笑む。
ジークハルトはそんなリオンを見て目を細めた。
「…お前は、神力がなくとも…聖者だ。陛下も言っていたし…俺もそう思う。だから…聖者として足掻けばいい。」
リオンは目を見開く。
「勘違いするな。聖者としての役目を押し付けようとしているわけではない。こんな状況下でも、そうやって微笑むことができるお前は、しっかりと聖者の資格があると思っただけだ。」
ジークハルトの言葉にリオンは、そうかなと首をかしげる。
「もし…次の生で陛下に会えたら…聞いてみようかな。僕は聖者ですかって。」
ジークハルトは首をかしげる。
リオンはそんなジークハルトに明るい笑顔を向けた。
「それで陛下が、なんでもいい。偶然でもいいんです。覚えてなくてもいい。それでも僕のことを聖者だって言ってくれたら…僕はきっと一人でないと思える。ずっと繰り返しの生を知っているのは僕だけだって思っていたから。一人ではないって思えると思うから。僕も…陛下とラスティが幸せになれるように頑張ってみます。」
でも…とリオンはジークハルトをにらむ。
「僕が一番ラスティを愛しているんです。それは陛下にも貴方にも負けません。」
ジークハルトは目を丸くしてから、ははと声を出して笑う。
「なんだ…それは…は…ははっ…そんなの俺だって…お前には負ける気はないさ。」
笑いあうリオンとジークハルトを、静かにラスティの墓と門番の男が優しく見つめていた。
0
あなたにおすすめの小説
俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード
中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。
目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。
しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。
転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。
だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。
そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。
弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。
そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。
颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。
「お前といると、楽だ」
次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。
「お前、俺から逃げるな」
颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。
転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。
これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。
続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』
かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、
転生した高校時代を経て、無事に大学生になった――
恋人である藤崎颯斗と共に。
だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。
「付き合ってるけど、誰にも言っていない」
その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。
モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、
そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。
甘えたくても甘えられない――
そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。
過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの
じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。
今度こそ、言葉にする。
「好きだよ」って、ちゃんと。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。
落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
* ゆるゆ
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが、びっくりして憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
ノィユとヴィルの動画を作ってみました!(笑)
インスタ @yuruyu0
Youtube @BL小説動画 です!
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったらお話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです!
ヴィル×ノィユのお話です。
本編完結しました!
『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました!
時々おまけのお話を更新するかもです。
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
ユィリと皆の動画つくりました! お話にあわせて、ちょこちょこあがる予定です。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
この世界は僕に甘すぎる 〜ちんまい僕(もふもふぬいぐるみ付き)が溺愛される物語〜
COCO
BL
「ミミルがいないの……?」
涙目でそうつぶやいた僕を見て、
騎士団も、魔法団も、王宮も──全員が本気を出した。
前世は政治家の家に生まれたけど、
愛されるどころか、身体目当ての大人ばかり。
最後はストーカーの担任に殺された。
でも今世では……
「ルカは、僕らの宝物だよ」
目を覚ました僕は、
最強の父と美しい母に全力で愛されていた。
全員190cm超えの“男しかいない世界”で、
小柄で可愛い僕(とウサギのぬいぐるみ)は、今日も溺愛されてます。
魔法全属性持ち? 知識チート? でも一番すごいのは──
「ルカ様、可愛すぎて息ができません……!!」
これは、世界一ちんまい天使が、世界一愛されるお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる