194 / 233
第六章 運命の一年間
176 悪夢の始まり リオンside
しおりを挟む
リオンは自由に動かない体で目の前の光景を見つめていた。
以前の繰り返しの生で自分が体を重ねたもの達が暴れている。
何回繰り返したのわからない生の繰り返し。
それはいろいろあった。
リオンも途中の記憶はない。
覚えていたら、まともでいることができない。
だから、リオンは細かいことは忘れている。
忘れるようになっている。
だから、覚えてはいないが、今狂った人たちは自分に関わった人だ。
深く交わった人ばかりではない。
おそらくは、直接祝福を与えた人も含まれていると思う。
平和な国だったのに。
吐きそうな嫌悪感が体の中を渦巻いていた。
なんでこんなことになったのか。
リオンの隣には、エスターを座らせてその膝の上に座ったノーマがいる。
操られているエスターの膝の上で彼に甘えながらノーマは笑う。
「他の国も同じようなものだよ。君はいろいろな国でやらかしてくれているからね。どこもかしこも…地上は暴走している。この国はいいさ。まだ、魔族が暴走していないからね。外は魔族も暴走している。君が過去に滅ぼした魔族たちが狂っているから。まぁ…この世界で暴走していないのは、地下の五番目の…陰の欠片の管轄のもの達と三番目の名無しの欠片の周り…も暴走しているか?王国がこの隙に責められることはないかな。しかし…王宮の中のラスティがいる離宮は守りが固いな。ジークハルトとロイスの意識が途切れているから意外とやるねぇ、あの二人がとっておきだったのだけど…。悪運強いな、今回のラスティは。陰はまだ起きてないみたいだし…陰の駒の大物が一匹残っていたと思うけどそいつが頑張っているなぁ。まぁ陛下は師匠さんに苦戦して騎士団長と魔術長もほぼ脱落。うふふ~地下に逃げたら、その間に地上は火の海。ぜーんぶなくなるけど、どうするかなぁ。まぁ…何もなくなったら僕はしばらく寝てて、陰が頑張って復活させたら出て行って滅ぼすというのも楽しいかな~繁栄したらそのまま僕の手柄にすり替えて天にかえるけども。」
リオンが聞いても居ないことをノーマの姿をした者は楽し気に話している。
そもそも帰る資格というものは何なのか。
「しかし…数が多いねぇ。全部か全部と言う事ではないだろうけど…君をただ慕っていたものとかも狂ったみたいだし。可哀そうに~聖者なんて名前ばっかり、ひどい奴だね君は。」
炎がいたるところで上がっている。
「君なんか愛しちゃったばっかりにねぇ?」
くすくすとノーマは笑う。
「愛かぁ…僕は愛がわからないんだ。」
ふっとノーマはエスターを見る。
「エスターを可愛いと思うのは愛ではないのだよねぇ。」
ノーマは、エスターはこの世界ではお気に入りなんだと笑う。
「僕は星が大好きだ。でも陰と名無しは苦手、天は嫌い。星の傍に居れたらいいと思ってここに一緒に来たんだけど星はね~ここで愛を見つけたのだという。名無しも見つけたみたいだし…天のやつにもいるんだよな…パートナーってやつが。星の愛はまだ天に昇っていないらしいけどね。なんか陰の所の子らしいから陰が天に帰らないと星のところにはいかない。星は僕を捨てて天に帰ったからね。陰にこの世界を押し付けたら星の愛は天に行かない。このくらいの意地悪はしてもいいと思うんだ。」
街にいくつかの煙が上がっている。
まともな人たちが必死に消火しているのだろう。
炎が広がるという事は今のところ抑えられている。
けれども、頼りの騎士団が出てきていない。
たぶん…騎士団の中で暴動が起きているのだろう。
「いい気味だと思わない?君のことをひどい目に合わせてたやつらがあんな感じになってさぁ」
もちろんリオンだっていい気味だと思う部分は心の中にある。
けれど、全部が全部リオンにひどいことをした者ではない。
今暴走させられている人たちの一部であってほとんどが巻き込まれているだけだ。
巻き込んで申し訳ないという気持ちの方が大きかった。
リオンの表情を見てノーマはつまらないとつぶやく。
「はは~だ…はやく出てこないかなぁ~陰のやつ。何、のんびりしてるんだか。」
ノーマはつまらないなと再度つぶやく。
「外にある壁をぶっ壊してやろうかな。そうしたらもっと流れ込んでくるよなぁ…」
あ~でも、力は温存しておくか。とノーマは言う。
「教会に君の手足を集めている…上手くやってね聖者様。」
うふふとノーマは笑う。
「たまには君がラスボスしてみるといい。」
ラスティ達がここに来るしかないようにするつもりらしいノーマは、操れる人たちの中で力のあるものを教会に呼びよせるかとつぶやく。
「あ~ジークハルトとロイスは向こうの手に早々に落ちたか…あと門番なのに妙に強い人も拘束されたみたいだな。残念だなぁ。まぁ騎士とか冒険者とかを配置は出来るし…トリスティはこっちに向かっているな。向こうの手に落ちた~と言っても、ジークハルトとロイスはもう戦えないだろうけど…陛下が居るからねぇ…ふふ~…でも手駒は陛下だけだよね。陰の欠片は陛下を戦わせる気は無いだろうけど、自分は復活したばっかりだと動けないだろうし…陛下に頼るしかないよなぇ。そうしたら確実に名無しもこの世界に縛られる。」
ノーマは首をかしげる。
「こっちの戦力的には、トリスティとエスターか…レスリルとウェルタもいるけど…」
ノーマはどうしようかな~と笑っている。
リオンは、ジークハルトとロイスは暴走している人間の原因をしったら気まずいだろうなと思いながら少しばかりざまぁみろとも思ってしまう。
「ふふ~だよねぇ~ざまぁっみろだよねぇ。」
ノーマはリオンの感情を読み取ったのか上機嫌になった。
「さってと…暇つぶしに君の能力を上げようか~ラスボスにふさわしく…」
にやりと笑うノーマに、リオンは睨むしか出来ない自分の無力を呪っていた。
以前の繰り返しの生で自分が体を重ねたもの達が暴れている。
何回繰り返したのわからない生の繰り返し。
それはいろいろあった。
リオンも途中の記憶はない。
覚えていたら、まともでいることができない。
だから、リオンは細かいことは忘れている。
忘れるようになっている。
だから、覚えてはいないが、今狂った人たちは自分に関わった人だ。
深く交わった人ばかりではない。
おそらくは、直接祝福を与えた人も含まれていると思う。
平和な国だったのに。
吐きそうな嫌悪感が体の中を渦巻いていた。
なんでこんなことになったのか。
リオンの隣には、エスターを座らせてその膝の上に座ったノーマがいる。
操られているエスターの膝の上で彼に甘えながらノーマは笑う。
「他の国も同じようなものだよ。君はいろいろな国でやらかしてくれているからね。どこもかしこも…地上は暴走している。この国はいいさ。まだ、魔族が暴走していないからね。外は魔族も暴走している。君が過去に滅ぼした魔族たちが狂っているから。まぁ…この世界で暴走していないのは、地下の五番目の…陰の欠片の管轄のもの達と三番目の名無しの欠片の周り…も暴走しているか?王国がこの隙に責められることはないかな。しかし…王宮の中のラスティがいる離宮は守りが固いな。ジークハルトとロイスの意識が途切れているから意外とやるねぇ、あの二人がとっておきだったのだけど…。悪運強いな、今回のラスティは。陰はまだ起きてないみたいだし…陰の駒の大物が一匹残っていたと思うけどそいつが頑張っているなぁ。まぁ陛下は師匠さんに苦戦して騎士団長と魔術長もほぼ脱落。うふふ~地下に逃げたら、その間に地上は火の海。ぜーんぶなくなるけど、どうするかなぁ。まぁ…何もなくなったら僕はしばらく寝てて、陰が頑張って復活させたら出て行って滅ぼすというのも楽しいかな~繁栄したらそのまま僕の手柄にすり替えて天にかえるけども。」
リオンが聞いても居ないことをノーマの姿をした者は楽し気に話している。
そもそも帰る資格というものは何なのか。
「しかし…数が多いねぇ。全部か全部と言う事ではないだろうけど…君をただ慕っていたものとかも狂ったみたいだし。可哀そうに~聖者なんて名前ばっかり、ひどい奴だね君は。」
炎がいたるところで上がっている。
「君なんか愛しちゃったばっかりにねぇ?」
くすくすとノーマは笑う。
「愛かぁ…僕は愛がわからないんだ。」
ふっとノーマはエスターを見る。
「エスターを可愛いと思うのは愛ではないのだよねぇ。」
ノーマは、エスターはこの世界ではお気に入りなんだと笑う。
「僕は星が大好きだ。でも陰と名無しは苦手、天は嫌い。星の傍に居れたらいいと思ってここに一緒に来たんだけど星はね~ここで愛を見つけたのだという。名無しも見つけたみたいだし…天のやつにもいるんだよな…パートナーってやつが。星の愛はまだ天に昇っていないらしいけどね。なんか陰の所の子らしいから陰が天に帰らないと星のところにはいかない。星は僕を捨てて天に帰ったからね。陰にこの世界を押し付けたら星の愛は天に行かない。このくらいの意地悪はしてもいいと思うんだ。」
街にいくつかの煙が上がっている。
まともな人たちが必死に消火しているのだろう。
炎が広がるという事は今のところ抑えられている。
けれども、頼りの騎士団が出てきていない。
たぶん…騎士団の中で暴動が起きているのだろう。
「いい気味だと思わない?君のことをひどい目に合わせてたやつらがあんな感じになってさぁ」
もちろんリオンだっていい気味だと思う部分は心の中にある。
けれど、全部が全部リオンにひどいことをした者ではない。
今暴走させられている人たちの一部であってほとんどが巻き込まれているだけだ。
巻き込んで申し訳ないという気持ちの方が大きかった。
リオンの表情を見てノーマはつまらないとつぶやく。
「はは~だ…はやく出てこないかなぁ~陰のやつ。何、のんびりしてるんだか。」
ノーマはつまらないなと再度つぶやく。
「外にある壁をぶっ壊してやろうかな。そうしたらもっと流れ込んでくるよなぁ…」
あ~でも、力は温存しておくか。とノーマは言う。
「教会に君の手足を集めている…上手くやってね聖者様。」
うふふとノーマは笑う。
「たまには君がラスボスしてみるといい。」
ラスティ達がここに来るしかないようにするつもりらしいノーマは、操れる人たちの中で力のあるものを教会に呼びよせるかとつぶやく。
「あ~ジークハルトとロイスは向こうの手に早々に落ちたか…あと門番なのに妙に強い人も拘束されたみたいだな。残念だなぁ。まぁ騎士とか冒険者とかを配置は出来るし…トリスティはこっちに向かっているな。向こうの手に落ちた~と言っても、ジークハルトとロイスはもう戦えないだろうけど…陛下が居るからねぇ…ふふ~…でも手駒は陛下だけだよね。陰の欠片は陛下を戦わせる気は無いだろうけど、自分は復活したばっかりだと動けないだろうし…陛下に頼るしかないよなぇ。そうしたら確実に名無しもこの世界に縛られる。」
ノーマは首をかしげる。
「こっちの戦力的には、トリスティとエスターか…レスリルとウェルタもいるけど…」
ノーマはどうしようかな~と笑っている。
リオンは、ジークハルトとロイスは暴走している人間の原因をしったら気まずいだろうなと思いながら少しばかりざまぁみろとも思ってしまう。
「ふふ~だよねぇ~ざまぁっみろだよねぇ。」
ノーマはリオンの感情を読み取ったのか上機嫌になった。
「さってと…暇つぶしに君の能力を上げようか~ラスボスにふさわしく…」
にやりと笑うノーマに、リオンは睨むしか出来ない自分の無力を呪っていた。
0
あなたにおすすめの小説
俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード
中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。
目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。
しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。
転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。
だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。
そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。
弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。
そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。
颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。
「お前といると、楽だ」
次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。
「お前、俺から逃げるな」
颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。
転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。
これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。
続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』
かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、
転生した高校時代を経て、無事に大学生になった――
恋人である藤崎颯斗と共に。
だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。
「付き合ってるけど、誰にも言っていない」
その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。
モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、
そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。
甘えたくても甘えられない――
そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。
過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの
じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。
今度こそ、言葉にする。
「好きだよ」って、ちゃんと。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。
落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
* ゆるゆ
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが、びっくりして憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
ノィユとヴィルの動画を作ってみました!(笑)
インスタ @yuruyu0
Youtube @BL小説動画 です!
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったらお話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです!
ヴィル×ノィユのお話です。
本編完結しました!
『もふもふ獣人転生』に遊びにゆく舞踏会編、完結しました!
時々おまけのお話を更新するかもです。
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
ユィリと皆の動画つくりました! お話にあわせて、ちょこちょこあがる予定です。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
この世界は僕に甘すぎる 〜ちんまい僕(もふもふぬいぐるみ付き)が溺愛される物語〜
COCO
BL
「ミミルがいないの……?」
涙目でそうつぶやいた僕を見て、
騎士団も、魔法団も、王宮も──全員が本気を出した。
前世は政治家の家に生まれたけど、
愛されるどころか、身体目当ての大人ばかり。
最後はストーカーの担任に殺された。
でも今世では……
「ルカは、僕らの宝物だよ」
目を覚ました僕は、
最強の父と美しい母に全力で愛されていた。
全員190cm超えの“男しかいない世界”で、
小柄で可愛い僕(とウサギのぬいぐるみ)は、今日も溺愛されてます。
魔法全属性持ち? 知識チート? でも一番すごいのは──
「ルカ様、可愛すぎて息ができません……!!」
これは、世界一ちんまい天使が、世界一愛されるお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる