灰色の人生は異世界(MMORPG仕様)への転移で、虹色の人生に

ぎたー

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第7話・優しいおばあちゃんと、軽い姉ちゃん

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----6日目裏世界----

チュンチュン。

布団の中で目が覚める。
さてさて、やっと見習い魔法使いを卒業し魔法使いになったわけだが・・・まさかの上位職ハイウィザードがあることが判明した。まだまだ先が長いことにウキウキしちゃうな、がんばるぞ!
右腕を上に突き上げ、オーッと気合を入れる。

初心者の森のワイルドッグ4体とコボルトがいる狩場へ行く、狩りの時間だ!
ワイルドドッグ4体の倒し方は完成しているし、コボルトは今のところ3体以上で襲ってこないから魔法を打ちまくれば余裕だ。

順調だ~。
と気分良く倒し続けていると、体から力が抜けていくような脱力感がくる。
・・・こ、これは、MP切れというやつでは!
自分ではHPもMPも確認できないけど、MP切れだよ!って体が教えてくれた気がする。

うーん、今までの狩りでMP切れにならなかった事を考えると、サドゥンウインドのMP消費が大きいのかな?
もう夕方だからこのまま狩りをしてもよさそうだけど、MP切れで動けずに死ぬかもしれない。ここは安全をとって初心者の森の入口付近まで戻り、薬草採取しつつ片手間に狩りをしようかな。
今後の事を考えると、サドゥンウインドより強い魔法も増えてくるだろうし、MPポーションは買い溜めしておくべきだな。

日没間際にミニコボルトをウインドカッターで倒し、LV12に上がった。その時、脱力感が嘘のように消えた。ということは、LVが上がるとMPも全回復するのだろう。新しい風魔法は出現しなかった。
日没だ。

MPポーションを使用しながら狩りとか、出来るやつがすることやんと思いながら協会宿舎に帰る。
今日の成果は薬草2本、ワイルドドッグの牙18本、ぼろ切れ5枚、銅貨22枚。



----7日目表世界----

チュンチュン。

朝かー。
出かける前に、イーナさんに宿舎代4日分の銅貨20枚を支払っておく。
とりあえず今日はMPポーションを買うのと、防具の店も見てみようか。

現状、防具は必要なさそうだったから買わなかったけど、初心者の森最奥にはボスであるコボルトリーダーとコボルト3体の取り巻きがいるらしい。ウインドカッターでコボルトを一確できない状況を考えれば、ボスとコボルト3体は不安が残る。そのため被弾を免れるか火力の上がる防具を用意しておきたい。
もうひとつの手としてはパーティーでボス戦ということも視野に入るが、裏世界ではソロ一択なため防具だろうが装飾品だろうがなんでも用意しておかないと。
まずは、冒険者協会でMPポーションが売っている雑貨屋と防具屋の場所を教えてもらおう。


冒険者協会へ行くと、マリさんが忙しそうに冒険者の対応をしていた。
暇なので他の冒険者を眺めていると、多種多様な装備をしている。見ていて飽きない。
そんな感じでのんびりと待っていると、受付が空いてきたためマリさんのところへ向かう。

「あ、ゼロさんおはようございます。この時間は珍しいですね」

「おはようございます、実はMPポーションが売っている店と防具の店を教えてほしいのですが」

「MPポーションなら雑貨屋ですね。防具の店はダンさんからゼロが聞いてきたら教えてやってくれと、言われていた場所をご紹介いたします」

マリさんは、紙に雑貨屋と防具屋の地図を書いてくれた。

「ありがとうございます。今日も夕方頃には精算にきますのでよろしくお願いします」

「気を付けて行ってきてください」

マリさんは精算時以外はいい人なんだけどな~と、失礼なことを考えつつ協会を出る。
地図を見ながら雑貨屋に歩いて行き、店内へと入る。
雑貨屋の中には優しそうな顔をしたおばあちゃんがカウンターに座っている。

「いらっしゃい、なにをお求めかね?」

「実はLV10~20程度で魔法使いが使うMPポーションが欲しいのですが、あとHPポーションも」

「ちょっと待ってね」

店内を見渡してみると棚には様々な色と形をした瓶がたくさん並んでいて、他にもロープや罠など冒険者が使う道具という道具が揃っている感じだ。

「あったよ。低級MPポーションと低級HPポーション、どちらも1本銅貨4枚だけど何本いるかい?」

「とりあえず低級MPポーション20本、低級HPポーション5本いただきます」

「あいよ、銅貨100枚ね」

「ありがとうございました」

銅貨を支払って店の外へでる。
おばあちゃんが出してきたHPポーションは赤色、MPポーションは青色の細い瓶に入っている。それにしても低級ポーションで銅貨4枚か・・・レイナがワイルドドッグとの戦いですごい飲んだと言ってたけど、金額的に赤字もありえるってことだな。俺は遠距離職で強武器を手にいれたからいいけど、レイナのような近接職でソロ狩りなら武器と防具を揃えないと金銭面でジリ貧になりそうだ。

次に防具屋へ行く。
店内は様々な防具が棚に並べられている。鎧やローブ、鎖帷子にタイツなどなんでもござれ状態だ。店内のカウンターに立っているのは、綺麗なクリーム色のロングヘアーにタンクトップを着た、スレンダーな軽そうな感じの姉ちゃんだ。

「いらっしゃーい、なにかお探し?」

「ダンさんからこの防具屋を紹介されてきました、ゼロと申します」

軽そうな感じの姉ちゃんは、ああ!と的を得たと言わんばかりの顔をして色々な話しをしてくれた。
この姉ちゃんはサティと言うらしい。ダンさんと昔に冒険者パーティーを組んでいたようだが、この姉ちゃん何歳なんだ?と思った瞬間には恐ろしいほどの殺気が飛んできた。俺の人生ここで終わったか、と思うほどのものだ。
俺は金輪際サティさんの年齢を考えないと心に誓う。

「さーって!ゼロはなにが欲しいのかな?ダンからはゼロは伝説になりそうな男だから、媚を売っておいて損はないって言われててさ」

「そこまで言われて、悪い気はしませんね」

少し照れながら、言葉を返す。
ダンさん、ハードル上げすぎですよ!
でもナイスアシスト、この展開は良品の防具が出てくる予感!

「ふふふ、まあダンが言うんだから間違いないと思うけど。ゼロ、今の目標は?」

「初心者の森最奥のコボルトリーダーをソロで倒したいです」

「あははははははは!あれを仮登録冒険者のあなたがソロで倒すの?やっぱり伝説になる人間は言うことが違うねぇ!」

サティさんは高笑いし、上機嫌に話す。
確かに魔法使いのソロは無理と言われてる世界で、ソロでボスを狩ろうというのだから笑われても仕方ないけどと思いながら苦笑いする。

「あはは。じゃあダンが売った武器より、いい防具を売ってあげる!」

ごそごそとカウンターの奥からあるものを引っ張り出してきた。
それは上品な光沢感が美しい紺色のローブだった。そのローブには金色の刺繍で見たことのない模様が施されており、明らかに高級品感が漂う。

「ここに取り出したのはレアのダブルマジックよ。ダンが売った風の杖はアンコモンだから、希少度でいったらこっちのほうが上なのよ!」

胸を張って宣言する。
風の杖はアンコモンだったかのか、確かに性能が尖ってたな。
ここでサティにアイテム毎のレア度の呼び名を確認しておいた。
レア度はコモン < アンコモン < レア < ユニーク < ゴッズとの事。
中級者の装備はアンコモン以上がないとキツイとの事。
ちなみにユニークは上級者の上位が所持しているくらい、ゴッズは見たことがないと言っていた。

「まだダブルマジックの性能を伝えていなかったわね。ダブルマジックは名前のとおり1回の魔法で2発分放てるようになるのよ!それも、MPの消費は1回分!」

「・・・?ということはウインドカッターを放つと2つの風の刃を飛ばせるってことです?」

「そういうことよ!魔法使いのあなたなら、このローブの異常さが分かるんじゃない?」

そ、そこまでの凶悪な性能を持ったローブなのか。
正直性能だけみれば即買いと言いたいところだけど、欠点も聞いておかねば。

「このローブの欠点を上げるとしたらどこですか?」

「そうよね~、欠点としたら物理防御力は紙よ!ペラッペラ。ただし、魔法防御力はそこそこあるわ。魔法使いのあなたなら喉から手が出るぐらい欲しい装備だと思うけど♪」

ウインクをされた訳だが、ダンさんと同じ年・・・と考えたら和やかな空気が一気に暗く冷たいものとなり、サティさんから殺気が滲みでる。圧倒的な殺気が俺にまとわりついて殺されてしまうと錯覚を覚える。
必死に頭を振って深呼吸をし、なにも考えないようにする。

「・・・サ、サティさん、これほどのローブをいくらで買わせていただけるんでしょうか。どう見繕っても払えるようなお金は持ち合わせておりませんが」

「ええ、分かってるわよ。ダンと取引した際に分割払いなんて粋なことしたのでしょう?なら今回も分割払いとしましょう。ゼロ、前回の報酬はどれぐらいもらえたの?」

「前日に協会で報酬としてもらえたのは銅貨90枚ほどですね」

「そのLvにしては稼ぎすぎね、お姉さん流石に引いちゃう。まあいいわ、ダブルマジックは大金貨10枚で売ってあげる。ああ~大金貨ってなに?って顔ね、大金貨1枚は金貨10枚よ。金貨1枚が銀貨10枚だから、銀貨なら1000枚、銅貨なら10000枚よ!びびった?」

日本円だと、大金貨1枚10万円、金貨1枚1万円、銀貨1枚1,000円、銅貨1枚100円ってとこだろう。ダンさんへの支払いを抜いても稼ぎが1日で金貨1枚近くまできていることをを考えれば、1,000枚も夢ではないように見えるのだが、何日で返済になるかによるな。

「もーう、まったくびびってないわね。流石としか言いようがないわ。じゃあ、分割支払いの代金は100日間、毎日金貨1枚としてあげるけどどうする?買わないでおく?」

挑発的な顔をして伺ってくるが、当然ここは買いだ。
遠距離職がソロで狩りをする場合、戦闘が長引けばスキルのクールタイムによって敵に追い詰められ被害を受ける。敵を倒す速度が遅いとドロップ品が減り、ポーション代がかさんでくるため稼ぎがどんどん減るという悪循環の最悪パターン。
ソロ狩りの遠距離職が目指すところは高火力で安全に敵を倒すこと。防御力を捨てようが一方的に狩れるなら、最高効率を目指せる。

「ふふ、神妙な顔しちゃって。どうする?」
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