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第23話・チャラ男が連れてきたデンジャラスドッグ2
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名前は・・・デンジャラスドッグ。危険すぎでしょ。
「ガァヴァヴァ!!!!」
「「ひぃぃぃ!」」
レンとアヤトは食べられる寸前だ。
爆風の杖が風を纏い出し魔力を伴う。
「ダブルキラーウインド!」
突如、デンジャラスドッグの右胴体横を爆風が斬る。大型の刃で切ったような切り口を残す。
「ギャアアン!」
デンジャラスドッグは思いっきり斬られたことで、転がりながら悶える。
「ダブルサドゥンウインド!」
森の木々がすっぽ抜けるんじゃないかと思うほど、爆風が吹き荒れデンジャラスドッグは踏ん張って耐える。
固いな、この犬。
レンやアヤト、ルリは茫然としている。
まあ、今の俺ならコボルトリーダーも余裕だろうし、こいつも敵にはならんだろ。
「ダブルウインドランス!」
すごいエネルギーを貯め込んだ風の槍が出現する。もう槍というより、でかい杭の規模だ。
それを放つ。
「ギャァァァヴァァ・・・・」
風の槍に当たると光の泡となって消える。
まあ、こんなもんか。
ウインドブレイドさえ使用せずに勝ってしまった。
弱すぎて、冷めたような気持ちになっているが俺は知っている。
おかしくなるぐらい強くなってしまった場合は、高揚しすぎて冷静になるのだ。
ふっ最高だ。的な。
「ゼロ!強すぎだろー!こいつ、レアボスのデンジャラスドッグだぞ!」
レアボス?とぼんやりしているとレンが答える。
「そうだよ!初心者の森にはコボルトリーダーがいるだろ?それは通常のボス!そのボスとは別にフィールドを徘徊する死神と呼ばれているのがレアボスなんだ。出現頻度は1年に1回ぐらいしか現れないが、通常ボスより圧倒的に強い!」
「ゼロ、あなたはなにものなの?」
アヤト、俺もお前に言いたい。なぜセーラー服なんだと。
「ゼロさん、あなたの強さは本物です。Eランクのあなたが、こんな簡単にデンジャラスドッグをあしらうなんて信じられない強さです」
・・・ルリさんはデンジャラスドッグを知っていたのか?
「ルリさん、それは武器のおかげですから俺がすごい訳ではないですよ」
「いえ、これまでもソロ狩りをメインにしていることで状況を打開する力を手に入れている。そして稼いだお金で武器や防具をご自身で用意している。この状況下で、あなた以外のなにがすごいことになるのですか?」
さすがにそこまでしっかり言われてしまうと、照れるな。
「ありがとうございます、ルリさん。がんばります」
「ええ、応援してますので」
笑顔で応援される、色々がんばってきてよかったなと思うな。
「ゼロー、銀箱が落ちてるぜ?」
「なに!!銀箱だと!」
バッとドロップ品の方を見る。とうとう俺も銀箱を引いたか!金箱じゃないのが悲しいが。
駆け寄って銀箱を開ける!ドン!
宝箱に入っているアイテムから天へ向かって光が登っていく。
そのアイテムを確認する。
「ディレイスペルのネックレス?」
赤い宝石が入ったシンプルな形状だけど、異様な雰囲気を放つネックレスだ。
これは当たりじゃないか?ディレイスペルって定番でいえば魔法を準備しとける的な。
「本当にディレイスペルなの?・・・」
アヤトが呟く。
「アヤトさんは知っていますか?」
「うん、ディレイスペルは魔法を詠唱状態で待機させられる。それを好きなタイミングで放つことができるんだけど、LVによって待機数が変わるらしいの。魔法使いで最強を目指すなら必須装備と言われているわ。そして、その異常な性能なのは、ユニークだからよ。」
「なに!」
周りも驚愕の顔だ!俺もビックリだ!頭真っ白になりそう。
「でも、ユニークって銀箱にも入ってるものなんですか?」
「今回のデンジャラスドッグは、1年に1回のレアボス。金箱ならゴッズまで可能性はあるわ」
まじっかーーーーーーー!やった!初ユニークゲットだぜ!それも、最強を目指すには必須らしいよ!
速攻装備する。
うわー、ユニークと思うだけでテンション上がるー!
「いいなー、めちゃめちゃうらやましー!」
レンが言う。
「よかったですね、ゼロさん」
「ルリさん、ありがとうございます。トラブルもありましたけどLV上げを再開しますか」
「ちょ!ゼロ!俺らに事情やらなんやらを聞いてくれないの?」
こいつと関わると、ろくなことがないんだよな。
前も、自殺志願者のレンを守りながら必死で狩りをして、アヤトにはレンの本命だと思われるなど本当に疫病神的存在なのだ。
本当に事情を聞きたくないが、聞いてほしそうだもんな。
「レン、なにがあったんだ」
「ああ。俺さ、アヤトと初心者の森にデートに来て、最後まで行こうと思ったんだ」
ん。
こいつ?
いや、俺と同じで狩りのことをデートと呼んで?いや男ってのは知っているはずだ。
男とデートなんていうか?そして最後ってなんだ・・・ボス戦の事を言っているのか?
ここ初心者の森だぞ?モンスターが出る場所だぞ?
死ぬかもしれないところでは盛り上がる的なやつか?
・・・やめよ、あほらし。真剣に何考えてるんだ。
「ゼロ!私だけのレンよ!」
本当にこいつらマジで疫病神だ!好きにやってくれ!
「ガァヴァヴァ!!!!」
「「ひぃぃぃ!」」
レンとアヤトは食べられる寸前だ。
爆風の杖が風を纏い出し魔力を伴う。
「ダブルキラーウインド!」
突如、デンジャラスドッグの右胴体横を爆風が斬る。大型の刃で切ったような切り口を残す。
「ギャアアン!」
デンジャラスドッグは思いっきり斬られたことで、転がりながら悶える。
「ダブルサドゥンウインド!」
森の木々がすっぽ抜けるんじゃないかと思うほど、爆風が吹き荒れデンジャラスドッグは踏ん張って耐える。
固いな、この犬。
レンやアヤト、ルリは茫然としている。
まあ、今の俺ならコボルトリーダーも余裕だろうし、こいつも敵にはならんだろ。
「ダブルウインドランス!」
すごいエネルギーを貯め込んだ風の槍が出現する。もう槍というより、でかい杭の規模だ。
それを放つ。
「ギャァァァヴァァ・・・・」
風の槍に当たると光の泡となって消える。
まあ、こんなもんか。
ウインドブレイドさえ使用せずに勝ってしまった。
弱すぎて、冷めたような気持ちになっているが俺は知っている。
おかしくなるぐらい強くなってしまった場合は、高揚しすぎて冷静になるのだ。
ふっ最高だ。的な。
「ゼロ!強すぎだろー!こいつ、レアボスのデンジャラスドッグだぞ!」
レアボス?とぼんやりしているとレンが答える。
「そうだよ!初心者の森にはコボルトリーダーがいるだろ?それは通常のボス!そのボスとは別にフィールドを徘徊する死神と呼ばれているのがレアボスなんだ。出現頻度は1年に1回ぐらいしか現れないが、通常ボスより圧倒的に強い!」
「ゼロ、あなたはなにものなの?」
アヤト、俺もお前に言いたい。なぜセーラー服なんだと。
「ゼロさん、あなたの強さは本物です。Eランクのあなたが、こんな簡単にデンジャラスドッグをあしらうなんて信じられない強さです」
・・・ルリさんはデンジャラスドッグを知っていたのか?
「ルリさん、それは武器のおかげですから俺がすごい訳ではないですよ」
「いえ、これまでもソロ狩りをメインにしていることで状況を打開する力を手に入れている。そして稼いだお金で武器や防具をご自身で用意している。この状況下で、あなた以外のなにがすごいことになるのですか?」
さすがにそこまでしっかり言われてしまうと、照れるな。
「ありがとうございます、ルリさん。がんばります」
「ええ、応援してますので」
笑顔で応援される、色々がんばってきてよかったなと思うな。
「ゼロー、銀箱が落ちてるぜ?」
「なに!!銀箱だと!」
バッとドロップ品の方を見る。とうとう俺も銀箱を引いたか!金箱じゃないのが悲しいが。
駆け寄って銀箱を開ける!ドン!
宝箱に入っているアイテムから天へ向かって光が登っていく。
そのアイテムを確認する。
「ディレイスペルのネックレス?」
赤い宝石が入ったシンプルな形状だけど、異様な雰囲気を放つネックレスだ。
これは当たりじゃないか?ディレイスペルって定番でいえば魔法を準備しとける的な。
「本当にディレイスペルなの?・・・」
アヤトが呟く。
「アヤトさんは知っていますか?」
「うん、ディレイスペルは魔法を詠唱状態で待機させられる。それを好きなタイミングで放つことができるんだけど、LVによって待機数が変わるらしいの。魔法使いで最強を目指すなら必須装備と言われているわ。そして、その異常な性能なのは、ユニークだからよ。」
「なに!」
周りも驚愕の顔だ!俺もビックリだ!頭真っ白になりそう。
「でも、ユニークって銀箱にも入ってるものなんですか?」
「今回のデンジャラスドッグは、1年に1回のレアボス。金箱ならゴッズまで可能性はあるわ」
まじっかーーーーーーー!やった!初ユニークゲットだぜ!それも、最強を目指すには必須らしいよ!
速攻装備する。
うわー、ユニークと思うだけでテンション上がるー!
「いいなー、めちゃめちゃうらやましー!」
レンが言う。
「よかったですね、ゼロさん」
「ルリさん、ありがとうございます。トラブルもありましたけどLV上げを再開しますか」
「ちょ!ゼロ!俺らに事情やらなんやらを聞いてくれないの?」
こいつと関わると、ろくなことがないんだよな。
前も、自殺志願者のレンを守りながら必死で狩りをして、アヤトにはレンの本命だと思われるなど本当に疫病神的存在なのだ。
本当に事情を聞きたくないが、聞いてほしそうだもんな。
「レン、なにがあったんだ」
「ああ。俺さ、アヤトと初心者の森にデートに来て、最後まで行こうと思ったんだ」
ん。
こいつ?
いや、俺と同じで狩りのことをデートと呼んで?いや男ってのは知っているはずだ。
男とデートなんていうか?そして最後ってなんだ・・・ボス戦の事を言っているのか?
ここ初心者の森だぞ?モンスターが出る場所だぞ?
死ぬかもしれないところでは盛り上がる的なやつか?
・・・やめよ、あほらし。真剣に何考えてるんだ。
「ゼロ!私だけのレンよ!」
本当にこいつらマジで疫病神だ!好きにやってくれ!
応援ありがとうございます!
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