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第47話・王女様とのデート?2
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・・・まじか~。
お転婆娘だったか~。
このダンジョンに入ったことないし、悪魔の森より強いモンスターが出てくることを思うと、アシュレイを守りきる自信がないんだけど。
それに、王女様を危険に晒したら打ち首ものだろうし・・・
どうしたものか。
とゼロは深刻そうな顔で、ぶつぶつと独り言を言う。
「ゼロ、私は最近パラディンになりましたのよ!」
・・・?
「・・・アシュレイ様、パラディンとおっしゃいましたか?」
「そうですわ、私はパラディンですわ!」
「ちなみに前職は、剣士でしたか?」
「パラディンの前職は、剣士以外にありえませんわ!」
俺は目をくわっと見開き、アシュレイの肩を強く握る。
「え、え?ゼ、ゼロどうしたんですの?」
「パラディンへ、なんLVで転職したのですか!?」
気迫に満ちた声でアシュレイに聞く。
「よ、40LVですわ。ゼロ、顔が近い・・・ですわ」
アシュレイは目線を逸らしながら、照れたような声で答える。
「はっ!申し訳ございませんでした!」
お、俺は、いきなりどうしてしまったんだ!
転職情報が手に入ると思ったら、アシュレイの肩を掴んでしまっていた。
行動だけみれば、犯罪者予備軍だな・・・気を付けよう。
だが!!!
予備軍だろうと関係ないよな!
上位職に転職できるLVは40というじゃないか。
俺は34LVだからもうすぐだ。
テンション上がりまくりだろ!
次はハイウィザードがいいかな?他にも選択肢があるんだろうな~。
「ゼロ、ゼロ?
どうかしましたの?」
不思議そうな顔で伺ってくる。
なんか俺、この世界の仕様に触れるとおかしくなってしまうかもしれない。
「すみません、上位職に転職できると思ったらおかしくなってしまいました」
「ゼロは、面白い方ですのね」
アシュレイに笑われる。
俺、この展開多いな。
「じゃあデートというのは、ペア狩りということですね」
「そうですわ!私とデートしてもらいますわ!」
デートがペア狩りって、俺とアシュレイは同じ思考をしているな。
アシュレイはポーチからカプセル的なものを取り出す。
そのカプセルが光り輝きアシュレイを包み込む。
片手剣と大型の盾を持ち、鎧を着こんだアシュレイが現れる。
片手剣はシンプルな装飾だが高級感が漂い、大型の盾には獅子が描かれている。
鎧は金色でピカピカ、王族が装備してそうなやつ。
アシュレイが使ったであろうカプセルは装備をしまっておけるのか。
欲しいな。
「さあ、茜色の砂浜にいきますわよ!」
「はい」
一緒に、茜色の砂浜ダンジョンに入る。
ダンジョン名通り、茜色に染まる砂浜だ。
夕焼けの砂浜が舞台のダンジョンってとこか?
ディレイスペルはキラーウインド3つ用意済み。
エネミーサーチに3体の敵影がでる。
「アシュレイ様、前方より3体敵がきます」
「ゼロはそんなことも分かるんですのね」
1体は倒しておいてもいいか。
爆風の杖が風を纏いだす。
「ダブルキラーウインド!」
ギチ!っという音が聞こえる。
エネミーサーチに映る敵影1体が消える。
「来ましたわね、レッドクラブ!
ゼロは見ていなさい」
そのまんま赤い蟹。
大きさは、1m50cmぐらいあるんじゃないか?
アシュレイが俺の前に立つ。
レッドクラブ2体は水を弾丸のようにしてアシュレイへ飛ばしてくる。
「その程度効きませんわ、折れない心!」
アシュレイの大盾がぼんやりと光だす。
水の弾丸が飛んでくるが、大盾で受け止めている。
アシュレイは、びくともしていない。
あのスキル、使用すると一定時間有効のバフ系か。
結果、防御スキルを使用せずに水の弾丸を防いだのだ。
レッドクラブは水の弾丸が効かなかったことを見ると、真っすぐにアシュレイ目掛けて走ってくる。
この世界の蟹は真っすぐに走ってくるわけね。
レッドクラブは爪を連続で突き出し、アシュレイの大盾を殴り続ける。
「罪の重さを分からせてあげますわ!
ジャッジメント!」
ズッガァーン!
アシュレイが剣を上に持ち上げると、レッドクラブ2体に雷が降ってきて黒焦げになり光の泡となる。
アシュレイは満足気な顔で振り向く。
「私の勇姿を目に焼き付けました?」
「はい、圧倒的でしたね」
「そうです。私と戦う敵は皆こうなりますの」
やべえ、こうはなりたくない。
そして、こうなる理由をさらっと聞いておこう。
今後、パラディン戦も考えられるわけだしな。
「アシュレイ様、あのかっこいいジャッジメントはどういうスキルなのですか?」
「ジャッジメントは盾への蓄積ダメージによって、相手に与えるダメージが大きくなるのですわ。
まあ、近距離の敵にしか使用できないので、遠距離の敵に対しては使えないのですけど」
近接職だと、ジャッジメントで即死というパターンもありうるわけだ。
パラディンや盾を持ったモンスターは要注意だな。
「ゼロ、次はあなたが戦いなさい。
どんな戦い方をするか楽しみですわ。」
エネミーサーチに敵影4体がうつる。
アシュレイもさっき、ジャッジメントという派手なスキルを見せてくれたわけだし、
俺も全力を見せてあげようかな。
爆風の杖が風を纏いだす。
「アシュレイ様、今から俺が使える魔法の中で、一番好きな魔法を最大火力でお見せします」
「見せてみなさい」
アシュレイは腕を組んで見守る。
見えてきたモンスターは赤い亀だ。
名前はレッドタートル。
赤い体に、甲羅部分は小型の山になっていて、体長は1m50cmぐらい。
足は、そこそこ早い。レッドクラブより早いぞ。
亀だと防御力が高そうだが、1確じゃないとアシュレイにカッコいいとこ見せられないんだが!
「ダブルキラーウインド!
ディレイスペル解放、キラーウインドsix!」
ゴォーッ!
突如現れた爆風の斬撃が、4体の赤い亀を甲羅ごと真っ二つにぶった切る。
お転婆娘だったか~。
このダンジョンに入ったことないし、悪魔の森より強いモンスターが出てくることを思うと、アシュレイを守りきる自信がないんだけど。
それに、王女様を危険に晒したら打ち首ものだろうし・・・
どうしたものか。
とゼロは深刻そうな顔で、ぶつぶつと独り言を言う。
「ゼロ、私は最近パラディンになりましたのよ!」
・・・?
「・・・アシュレイ様、パラディンとおっしゃいましたか?」
「そうですわ、私はパラディンですわ!」
「ちなみに前職は、剣士でしたか?」
「パラディンの前職は、剣士以外にありえませんわ!」
俺は目をくわっと見開き、アシュレイの肩を強く握る。
「え、え?ゼ、ゼロどうしたんですの?」
「パラディンへ、なんLVで転職したのですか!?」
気迫に満ちた声でアシュレイに聞く。
「よ、40LVですわ。ゼロ、顔が近い・・・ですわ」
アシュレイは目線を逸らしながら、照れたような声で答える。
「はっ!申し訳ございませんでした!」
お、俺は、いきなりどうしてしまったんだ!
転職情報が手に入ると思ったら、アシュレイの肩を掴んでしまっていた。
行動だけみれば、犯罪者予備軍だな・・・気を付けよう。
だが!!!
予備軍だろうと関係ないよな!
上位職に転職できるLVは40というじゃないか。
俺は34LVだからもうすぐだ。
テンション上がりまくりだろ!
次はハイウィザードがいいかな?他にも選択肢があるんだろうな~。
「ゼロ、ゼロ?
どうかしましたの?」
不思議そうな顔で伺ってくる。
なんか俺、この世界の仕様に触れるとおかしくなってしまうかもしれない。
「すみません、上位職に転職できると思ったらおかしくなってしまいました」
「ゼロは、面白い方ですのね」
アシュレイに笑われる。
俺、この展開多いな。
「じゃあデートというのは、ペア狩りということですね」
「そうですわ!私とデートしてもらいますわ!」
デートがペア狩りって、俺とアシュレイは同じ思考をしているな。
アシュレイはポーチからカプセル的なものを取り出す。
そのカプセルが光り輝きアシュレイを包み込む。
片手剣と大型の盾を持ち、鎧を着こんだアシュレイが現れる。
片手剣はシンプルな装飾だが高級感が漂い、大型の盾には獅子が描かれている。
鎧は金色でピカピカ、王族が装備してそうなやつ。
アシュレイが使ったであろうカプセルは装備をしまっておけるのか。
欲しいな。
「さあ、茜色の砂浜にいきますわよ!」
「はい」
一緒に、茜色の砂浜ダンジョンに入る。
ダンジョン名通り、茜色に染まる砂浜だ。
夕焼けの砂浜が舞台のダンジョンってとこか?
ディレイスペルはキラーウインド3つ用意済み。
エネミーサーチに3体の敵影がでる。
「アシュレイ様、前方より3体敵がきます」
「ゼロはそんなことも分かるんですのね」
1体は倒しておいてもいいか。
爆風の杖が風を纏いだす。
「ダブルキラーウインド!」
ギチ!っという音が聞こえる。
エネミーサーチに映る敵影1体が消える。
「来ましたわね、レッドクラブ!
ゼロは見ていなさい」
そのまんま赤い蟹。
大きさは、1m50cmぐらいあるんじゃないか?
アシュレイが俺の前に立つ。
レッドクラブ2体は水を弾丸のようにしてアシュレイへ飛ばしてくる。
「その程度効きませんわ、折れない心!」
アシュレイの大盾がぼんやりと光だす。
水の弾丸が飛んでくるが、大盾で受け止めている。
アシュレイは、びくともしていない。
あのスキル、使用すると一定時間有効のバフ系か。
結果、防御スキルを使用せずに水の弾丸を防いだのだ。
レッドクラブは水の弾丸が効かなかったことを見ると、真っすぐにアシュレイ目掛けて走ってくる。
この世界の蟹は真っすぐに走ってくるわけね。
レッドクラブは爪を連続で突き出し、アシュレイの大盾を殴り続ける。
「罪の重さを分からせてあげますわ!
ジャッジメント!」
ズッガァーン!
アシュレイが剣を上に持ち上げると、レッドクラブ2体に雷が降ってきて黒焦げになり光の泡となる。
アシュレイは満足気な顔で振り向く。
「私の勇姿を目に焼き付けました?」
「はい、圧倒的でしたね」
「そうです。私と戦う敵は皆こうなりますの」
やべえ、こうはなりたくない。
そして、こうなる理由をさらっと聞いておこう。
今後、パラディン戦も考えられるわけだしな。
「アシュレイ様、あのかっこいいジャッジメントはどういうスキルなのですか?」
「ジャッジメントは盾への蓄積ダメージによって、相手に与えるダメージが大きくなるのですわ。
まあ、近距離の敵にしか使用できないので、遠距離の敵に対しては使えないのですけど」
近接職だと、ジャッジメントで即死というパターンもありうるわけだ。
パラディンや盾を持ったモンスターは要注意だな。
「ゼロ、次はあなたが戦いなさい。
どんな戦い方をするか楽しみですわ。」
エネミーサーチに敵影4体がうつる。
アシュレイもさっき、ジャッジメントという派手なスキルを見せてくれたわけだし、
俺も全力を見せてあげようかな。
爆風の杖が風を纏いだす。
「アシュレイ様、今から俺が使える魔法の中で、一番好きな魔法を最大火力でお見せします」
「見せてみなさい」
アシュレイは腕を組んで見守る。
見えてきたモンスターは赤い亀だ。
名前はレッドタートル。
赤い体に、甲羅部分は小型の山になっていて、体長は1m50cmぐらい。
足は、そこそこ早い。レッドクラブより早いぞ。
亀だと防御力が高そうだが、1確じゃないとアシュレイにカッコいいとこ見せられないんだが!
「ダブルキラーウインド!
ディレイスペル解放、キラーウインドsix!」
ゴォーッ!
突如現れた爆風の斬撃が、4体の赤い亀を甲羅ごと真っ二つにぶった切る。
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