灰色の人生は異世界(MMORPG仕様)への転移で、虹色の人生に

ぎたー

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第99話・新装備とシル2

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茶髪イケメン(体は魚)ボスの戦利品であるシルクハットを装備した。


とりあえず性能を検証しよう。
半魚人さん半魚人さん、ちょっと俺と遊びませんか?
半魚人さんは槍を持って遊びにくる。

「ダブルウインドランス!」

爆風の槍はキュン!っという擬音とともに半魚人へ飛んでいく。
半魚人はいつもどおり緊急回避しようとするが、間に合わず体が抉れる。
半魚人は驚いた様子で自分の体を確認して、光の泡になっていく。
1確だ・・・

・・・ん?
まてまて、前ダブルウインドランスを半魚人に放った時は緊急回避で避けられたはず。今回は避けようとしたが間に合ってなかった。そうだよ、爆風の槍はいつもと違って弾丸のように飛んで行ったんだ!
もちろん弾丸の形状とは程遠い大きな槍ではあるが、めちゃくちゃスピードが上がっていた。
まじかぁ・・・マジックブーストは魔法自体の速度増加装備だったのか!最高じゃないか!
当然速度を増加させたことで、火力もアップとみていいだろう。レア以上の装備に間違いないだろうしな。
ゼロは遅れてこの装備の偉大さに気づいた。

よっしゃーーーーー!!!
これで半魚人もガンガン狩れる!
あの茶髪イケメンなんてブラストカノンで1確だし、地下1階完全制覇だな。

その後、ヘイストをかけなおしてみたがヘイストの効果も少し上がっていそうだ。
このマジックブーストは全体的な魔法強化もあるようだ。
なんていい帽子を手に入れたんだ!見た目が好みではないから、サティさんに装備していても周りの人から見えなくなるアイテムがないか聞かなきゃ!

今日の成果、半魚人の鱗50個、銀貨42枚。



----31日目表世界----
チュンチュン。

目が覚めると廊下だ。

「起こしちゃった?ごめんね」

レイナがちょうど部屋から起きてきて、廊下を通って洗面台に歩いていた。

「俺のほうこそ邪魔だっただろ?ごめん」

「なんで謝るのよ。ゼロが遠慮して廊下で寝てくれたから、快適に寝られたのよ」

お互いに変わったやりとりだなと感じ笑いあう。

ピンポーン。

はて?こんな朝方に誰だ?
レイナに俺がでるよと言ってドアを開ける。

「はーい」

白髪に無表情でクールビューティー感満載な女性がいた。
黒い鎧と槍と盾を背負っているけど身に覚えがない。
誰?

「リリィの補佐に参りました。ランサーのシルと申します」

「リリィの友人ですか?」

「そのようなものと考えていただければ」

普通に訳アリだろ。補佐ってなに?
とりあえず、リリィを呼び出さないと話しにならなそうだ。

「リリィ!シルっていうお客さんがみえてるぞー」

「シルだと!?」

リリィが慌てて玄関まで走ってくる。

「リリィ、もう人間の男性とそんな仲になったのですか?」

「なってない!」

リリィが全力で否定する。
この展開多いよな・・・ありがとうございます!
とりあえずリビングの布団をいそいそと片づけて、ご飯を食べながら全員の紹介と挨拶をし、シルさんの事情を聞く。

「はじめまして、私はリリィの補佐として参りましたシルと申します。どうぞよろしくお願いします」

「シルさんはリリィとどういう関係で?」

「友人だと思っていただければ」

いやいや、友人を補佐するために参りましたっておかしくない?おかしいよねとレイナを見る。
レイナもおかしいと頷いている。

「私のことは友人だと思ってください」

あ、圧がすごい・・・

「わ、分かりました、リリィさんの補佐とはどのような形で補佐をするのでしょうか?」

「リリィ、ゼロ様のギルドfortuneに加入したのですよね?」

「ああ、私はfortuneのメンバーだ」

「では、私もfortuneのメンバーに入れて頂きますようお願い申し上げます」

シルは頭をきちんと床まで下げる。
突然すぎて意図もつかめないが、リリィは認めてそうだし槍使いなら前衛戦力として申し分ない。クールビューティーな女性もfortuneにはいないタイプだ、是非とも欲しい。
ん?リリィの友人という事は悪魔なのでは?

「リリィ、シルは悪魔なのだろうか?」

「そうだ、悪魔だ」

やはり。
じゃあリリィから導入したfortuneギルドの加入テストだな。

「リリィここからは無言で頼む。シル、俺のギルドfortuneに入りたいというなら一つ絶対的条件がある。それは本当の家族になること!この条件が飲めない場合は加入を認められない」

「よろしいですよ?私はゼロ様の子を産むことも辞さない覚悟です」

――ッ!!
ルリとレイナがばっと俺のほうを振り向き、真剣に睨んでくる。
ちっがーう!このやり取りはリリィの時にやったんだ。
とはいえ、シルは俺の子を産んで・・・
ルリの弓が俺のほうを向き矢が引き絞られる。

俺はルリに向かって土下座する。それはもう紳士的に。

「ルリさん、本当に申し訳ありませんでした。すぐにギルドバトルがありますのでどうか許してください」

ルリさんはもうっ。と言った感じで弓を下ろす。
た、助かった・・・

「ゼロ様、私にfortuneメンバーを家族と思えという事ですよね?」

「そうじゃない、シルがfortuneメンバー全員と本当の家族になるというのが条件だ。家族だと思うんじゃない、家族になるんだよ。本当の家族がfortuneメンバーになるんだ。遠慮せずに皆で楽しんだり、辛いことがあったらなんでも相談できるような、そんな暖かいギルドを目指している」

俺はシルの目を真剣に見返す。

「分かりました、私はfortuneメンバー全員と家族になります」

大丈夫そうだな。
シルについては見た感じからは心配していなかったのだが、fortuneに加入するということがどんなことなのかを知ってもらいたかったから話をしたのだ。
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