灰色の人生は異世界(MMORPG仕様)への転移で、虹色の人生に

ぎたー

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第109話・新魔法バーニア2

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いつも通り、転移陣を通ってキング2種を素通りし茜色の砂浜地下1階へ到達。
フィールドを探していたが、イケメン人面魚がいない。
湧きの間隔的に今日は湧いていないのか?
マジックブーストという頭装備が前日にドロップしたから、次もドロップするかも!と思って同じボスを倒したかったのにな。現実のMMOの時でもこういうことがあったな、と過去を懐かしむ。

ということは半魚人とキング2種を倒す日になっちゃうか。
ボスの湧き時間の間隔は長いため倒せる時に倒すのが定石だ。良ドロップを狙うならなおさら。
経験値が溜まっていたのか半魚人数匹を倒すと45LVに上がる。
新しい魔法は・・・バーニア?

バーニアってロボットとかの移動を支える噴射ユニットだよな?
それが魔法として出てきたのか?
とりあえずバーニアを使用すると思うと、イメージしてくださいと言われた気がした。
イメージか~、じゃあロボット系と同じく背中から二つの噴射口をイメージしてみる。

「ぐっ!!!!」

背中を思いっきり押される、思わず唸ってしまうぐらいに。
だが結果としては、足が宙に浮き低空飛行状態で100mぐらい移動ができてしまった。
俺はこの結果から思わずにやけてしまう。これはまさかの高速移動術になるのでは?
全力で検証だ!




結果発表―!
まず、バーニアにクールタイムなし。
そしてバーニアはイメージさえできれば、体のどこにでも、何か所でも、目視することのできない疑似的な噴射口を用意できる。
その噴射口から風が噴射されて、移動できるというわけだ。
足の裏に噴射口をイメージすれば空中に上がり、一緒に背中にも噴射口を用意すれば飛行することも可能。
これを利用して、背中だけじゃなくて手の裏とか肩の裏とか足や膝、お尻に腰などに噴射口をイメージすれば、爆発的なスピードを生み出せそうだ。となると、飛燕の瞬動のような動きも理論上は可能なはずだ!
おいおいおい、この魔法があれば接近戦でも頂点をとれるようになるんじゃないかのか!?

「これで飛燕と戦ってみたい!」

と思わず口にでてしまうくらいに嬉しい。
欠点としては全ての噴射口から出力された、合計の風量によってMP消費が増えることだ。
MP消費が使用量で変わるということは、噴射口から出す風量を徹底的に計算しつつ、瞬間的に回避や接近ができるようにしなければならないということだ。猛特訓あるのみ!!!




猛特訓を続けていると課題が見えてきた、それはバーニアの噴射口自体をイメージするのに時間がかかっていることだ。バーニアの噴射口を何個つけるか、どこにつけるかを考えることに時間を取られるためワンテンポ遅れてしか発動できない。
だとすると噴射口は一気に作ってしまえばいいのか?まずはそれをイメージして瞬時に前方へ移動できるようになろう。
何十回と試行錯誤をしていると、背中側の至る所に噴射口を瞬時に取り付けるイメージはできた。この噴射口全てから空気を噴出すると圧倒的なスピードで移動できるのだが、このままではMP消費が激しすぎるし、同じスピードでしか移動できなければ相手に読まれてしまう。
次は、噴射口から出力する風の出力を10%ごとに噴射するイメージを作って、それで合計出力を自在に変える練習をする。
これが死ぬほど難しい、まず10%、20%、30%・・・100%までをイメージとして記憶するのが大変だ。なんとか覚えたら、次は10%から50%とかに変換できる練習をする。
それからずーっと繰り返して出力を変換できるようになったが、もう日没だ・・・

地上1階のキング2種は倒したけど、木箱2つに金貨10枚ずつ!
お、俺、今日LV上げがほとんどできてないし、MPポーションをただひたすら飲んでいただけだ・・・
無念・・・

今日の成果、半魚人の鱗15枚、銀貨10枚。



----32日目表世界----
チュンチュン。

あ、そうだった、ここは猿マンションだ。
昨日からリビングで寝ることになったんだった、シルがメイド姿で朝ご飯を作っていた。

「シル、おはよう。朝ご飯の用意を一人でやらせてごめん、顔洗ってきたら手伝うからさ」

「おはようございます。リビングで寝ていただくご配慮、誠にありがとうございます」

シルに朝の挨拶をすると、すぐにお礼を言われる。

「いや、ここで寝ているのはfortuneのみんなが笑顔で過ごせるためにってのもあるから、ギルドマスターの仕事と思ってくれればいいよ」

「ゼロ様はお優しいですね、リリィをまかせても問題がなさそうで安心しました」

「シル、お前もfortuneのメンバーなのだから困ったことがあれば俺を頼ってくれよ」

「お願い致します」

シルは、頭を下げる。
シルの雰囲気的にリリィに仕えているか、お目付け役的な感じだろうな。
だからリリィを中心に物事を考えて動くんだろうけど、fortuneではその事に囚われすぎずシルが楽しめるような環境を作っていきたいものだ。
シルと朝ご飯の準備をして、みんなを起こす。
fortuneも6人になって普通の食卓にも活気が出てきた。この環境をもっとよくしていくのが俺の役目だと心の中で決意を固める。

「みんな、今日の予定を決めていきたいと思う。地獄の特訓・・・」

「ゼロ、今日はLVを上げたいわ!」

「ゼロさん、私もLV上げがしたいです!」

「LV上げに忙しいですわね」


レイナ、ルリ、アシュレイから速攻で反対意見が出た。リリィとシルは、どうしたの?という顔をし不思議そうにする。
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