灰色の人生は異世界(MMORPG仕様)への転移で、虹色の人生に

ぎたー

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第125話・悪魔の国との戦争2

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「分かりました。レイナと戦場へ向かいます」

「これをお持ちください、導きの鳥です。他の皆さんは王国軍の馬車で戦場に向かいますが、ゼロさんとレイナさんはヘイストで走って行きますよね?その鳥は常に戦場のほうを向くようになっていますので迷わず行けるはずです」

木のおもちゃ的なものを渡される。
作りはシンプル、木の丸い台座に木の鳥が乗っている。その木の鳥は常にある一定の方向を向く。これはコンパスの場所指定ができる版か。これどこかに売ってないかな?絶対に使える気がするんだが・・・

「分かりました、早速向かいます」

「ゼロさん、必ず生きて帰ってきてください」

「俺の夢は最強です。こんなところで死んでられませんよ」

俺はレイナと共に冒険者協会を出て、導きの鳥が向くほうへ走って行く。

「レイナ、とりあえず死なないことだけ頼む。それさえできれば、後はなんでもいい」

「ふふ、ここで誓うわ。今度こそゼロと生きて帰ると」

「ああ、生きて帰ろう」

ヘイストの効果で物凄いスピードで走っていると、王国軍が布陣しているのが見えてきた。

「そこの者、止まれ!名を名乗れ」

王国軍兵士らしき人に止められる。

「王国冒険者Dランクのゼロだ」

「王国冒険者Dランクのレイナよ」

ゼロはビックリしたような顔でレイナを見る。
え!レイナってDランクだったの!全く知らなかった・・・
俺はクエストを受けずに、あれよあれよと言う間になったDランクだけど、レイナは地道にクエストで上げたんだろう。LV上げとクエストを両立するとは、レイナは本当にすごいやつだよ。

俺達の名前を聞いた、王国軍兵士がビシッと姿勢を正す。
どうした?

「失礼いたしました、ゼロ様とレイナ様ですね。こちらのテントまでお越しください」

ゼロはレイナと顔を見合う。
なにがどうなってそうなった?

「よく来てくれた、第2戦場の王国軍参謀を務めている中将ワーグナーだ。まずは戦場の説明をする、今回の戦争はタルタロス国国境3か所で戦場となっている。分かりやすく、北から第1戦場、第2戦場、第3戦場としている。君たちは第2戦場で戦うわけだが、大将は虹の赤だ」

ここは第2戦場という名前がついてるんだな。

「タルタロス国軍というのは長いので、悪魔軍と呼称させてもらう。第2戦場の戦力は、王国軍と悪魔軍ほぼ互角と考えてもらっていいだろう。ただ、第2戦場は悪魔軍に少しずつ押し込まれている状況だ。大将である虹の赤も戦場にでているが、大将クラスがいないために力がでていない」

本当にあのバカはダメだな、悪魔軍に押されている状況で何故力を振るわない・・・

「そこで、レイナには最前線で遊撃を行ってもらう。隊に属さないことで自由に動き、最前線を遊撃として戦ってもらいたい。戦線が崩れ出したら皆と一緒に下がることも忘れるな」

「分かりました」

ん?レイナだけ最前線で遊撃?
俺の場所は?

「ゼロはこの手紙を読んでくれ」

「手紙・・・」

ワーグナー中将から手紙を受け取り、中を確認する。

手紙には、
ゼロへタルタロス国軍との戦争に参加してくれたこと礼を言う。この手紙を読んでいるという事は、レッドが大将の戦場へ参戦することが決まっていると思う。ゼロ、お前は王国軍第19部隊を率いて戦線を立て直せ。そして、レッドと共に第2戦場を勝利へ導け。活躍した暁には褒美をとらす。イーリス王国 国王マルス・アリウス・アニヌス。

おおぉい!!!
この国の国王は何言ってんだ!なんで冒険者の俺が王国軍を率いて戦線を立て直すなんて仕事をするんだ!?間違ってるだろ!
そして立て直すのが前提って、レッドが大将だからって負け戦になるって想定済みじゃねえか!
あの国王・・・第2戦場に俺を組み込む前提で戦場を組み立ててやがる、いけ好かねえやろうだ。

「手紙を読んだな、王国軍第19部隊入れ!」

中将が叫ぶと、テントへ4人が入ってくる。

「この部隊がゼロに率いてもらう部隊だ。職業だけ紹介しておく、第19部隊隊長大盾持ちの剣士、その横からアーチャー、魔法使い、ヒーラーだ。ゼロの思うように使ってくれ」

「「「「よろしくお願いします!」」」」

うーん、俺は戦争で部隊を率いたことなんてないんだが・・・
俺が部隊を率いれば戦場がどうにかなると思っているのか?あの国王は・・・




だー!もうしゃあねえ、やるしかねえんだ。
レイナが驚愕の顔で俺をみている。
本人の俺のほうが驚愕だよ!

「レイナ、俺はなぜか王国軍を率いることになった。レイナは単独でも成果が出せると見込まれての采配だろうからがんばれ、気を付けてな」

「いつもゼロには驚かされるわね、先に行ってるわ」

俺はヘイストをレイナにかけ送りだす。


はぁ、じゃあやりますか。
ゼロは第19部隊に話しかける。

「みなさん、冒険者Dランクのゼロです。死なないことを第一に心がけましょう」

第19部隊が驚きの顔をする。
まあ、部隊を率いるものが最初から死なないことを心がけましょう。は意味が分からないよな。
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