ざまぁされる廃嫡王子がいい男なのだが?

あさいゆめ

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 僕は自慢じゃないが、自分で起きた事がない。
 案の定起きれなかった。
「ジュリアス殿下、起きて下さい。」
「う~ん…兄上ぇ~。」
「兄上ではございませんよ。」
 ハッ!
「あっ、あれ?」
 クスクスと笑うレナードだった。
「す、すまない。だいぶ、寝坊してしまっただろうか?」
「いいえ、念のためお早めに様子を見に参りました。
 長旅でお疲れでしたのでしょう。」
 ああああっ!恥ずかしいっ!
「申し訳ない、実は自分で起きた事がなかったのだ…。」
「ええ、失礼ながらそうだろうと存じます。
 私の弟もそうですから。
 身支度はお手伝いいたしますか?」
「そ、それは大丈夫だ。練習してきた。」
 朝食を終えるとミシェルが挨拶に来た。
「お早うございます。僕が学園に案内いたしますね。」
「よろしく頼みます。」
 王子達が親切で良かった。
 なんとかやっていけそう。
 先生方も僕が帝国の皇子だという事で親切だった。
 クラスで転入の挨拶をして、休憩時間には生徒達に取り囲まれた。
 皆口々に自己紹介するが一度に覚えられるはずもない。
 だけどミシェルが連れて来てレナードの婚約者だと紹介してくれた女性。
 アンジェリカ・アローズ。 
 明るい茶髪にアメジストの瞳。
 落ち着いた感じの美女。
 この名前どこかで…。はて?そう言えば僕の名前もレナードも、ここではないどこかで目にした事が…?
 思い出した!

『婚約破棄された令嬢は隣国の第二皇子と世界に旅立つ事にした』

 って話じゃないか?
 あれ?隣国の第二皇子って僕?
 いや、無理無理無理無理!
 それって金髪碧眼のスパダリ皇子じゃん。
 あれ?それじゃあやっぱり僕だ。見た目だけは。
 じゃあレナードは俺様で浮気相手の踊り子に入れ込んで婚約破棄して廃嫡されるストラディアの第一王子?
 俺様感ぜんぜん無かったけど?
 それに優しくて誠実そうだったよ?
 これから変わっていくのかな?
 そんな…じゃあ僕は誰を頼りにしたらいいの?

 翌朝。
「起きてださい。」
「ああんっ…兄上ぇ~もうちょっとぉ~。」
「プッ…くくくくっ。
 兄上ではございませんよ。」
 ハッ!
「す…すまない。」
 まいった…2日続けて。
 しかもなんか恥ずかしい感じのねぼけ方してなかったか?
「お兄様とは仲がよろしかったご様子ですね。」
「…はい、まあ…。」
 やっぱり!なんか口走った感じしたもん!
 ああああああああああっ!
 しかも!布団着てない!
 朝のアレが!
 見られた?見られたよね?
「申し訳ない…見苦しいものを…。」
「お気になさらずに。」
 ああああああっ!
 爽やかな笑顔がつらいっ!
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