ざまぁされる廃嫡王子がいい男なのだが?

あさいゆめ

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 パーティーも終わり、ギルを客間へと案内した。
 フローレンスには手前の部屋を与えてレナードと二人でギルの部屋に入った。
「えっとね、報告があるんだ。」
 なんか照れるな。
 それに気まずさもある。ギルは僕たちが結婚すると聞いてどんな気持ちななるだろう。
 ギルだってフローレンスとああゆう関係だけど。
 レナードの顔を見る。
「俺から話そう。
 俺達、結婚することにしたんだ。」
「…そうか。
 おめでとう。」
 あっさりしてるな。
 あっ、そうだった。
「アドルゲードには結婚の制度が無いんだったよね?」
「ああ、だからイマイチ心から祝う事が出来ないのだ。すまない。」
 レナードは知らなかったみたいで、
「そうなのか?だが、家族で住んでいるではないか?」
「子育ての為には家族が必要だからな。
 それに好き同士でも同居はする。
 だが誰かと戸籍を共にする事は無い。」
「そういえば、ここだって戸籍は無いんだった。」
 じゃあ結婚って何?
「だけど結婚はする!」
 隣に座っていたレナードが肩を抱く。
「一つのけじめだ。
 ジュリアスと生涯を共にする誓いだ。
 誰よりも近くにいるのは俺だと回りにもジュリアス本人にも知っていてほしいんだ。」
 レナードの真剣な気持ちは嬉しい。
 それに比べ僕は不誠実だと思う。
 本当に結婚していいのだろうか。
「だがな、レナード。」
 ギルは立ち上がり、僕を挟んでレナードの反対側に座った。
 肩を抱き、
「ジュリアスを独占は出来ないだろう。
 眷族を複数人もつジュリアスには許されない事だ。
 そしてお前一人ではジュリアスを支えるのも無理だろう。」
「わかっている。
 俺はジュリアスを愛しているが、完全に理解は出来ない。
 マーカスやお前の助けがなければまたジュリアスを失望させるだろう。
 正直、俺はお前が嫌いだ。
 いい男だし、ジュリアスに好かれているし、セックスも上手い。」
「…誉め言葉しか聞こえないが?」
「ああ、貶す所が無いから嫌いなんだ。
 だからお前が来ると聞いて焦って結婚を申し込んだ。お前に独占されるのが怖くて。」
「相変わらず馬鹿だな。
 ジュリアスが一番好きなのはお前だというのに。そうだろう?」
 頷いた。
 レナードが一番好きだ。
「ふっ、かわいいな。」
 ギルは顎に手をかけ顔を上げさせ口づけをした。
「ちょ、今レナードが一番好きとか聞いておいて。」
「だが私の事も好きだろ?」
「うん。」
「ならいいだろう?」
 また口づけされた。
「んっ…んうっ。」
 今度は深く舌を絡ませて…息が苦しくなるくらい。
「んぷ…っはあっ、苦しい。」
「ははっ、相変わらず下手でかわいい。」
「ギルが激しすぎるんだよ!」
 ぐっと、反対側に顔を向けさせられた。
 レナードがキスをする。
 ついばむように優しく何度も。
「俺も一番好きだ。」
「んっ…ん、ちょっと…待って、何二人で脱がそうとしてんの?」
 シャツをめくり上げて乳首を弄りはじめる。
 両方の乳首をそれぞれ口にして吸ったり甘噛みされて、
「あっあ…や…あん…」
 ダメだ…乳首感じるのに、両方いっぺんにそんな事されたら…。
「イッたのか?」
 ギルが聞くから頷いた。
 下も全部脱がされ先っぽのぬるぬるを指につけお尻の穴に塗りつける。
 レナードも同じように、
「待って…やだ、一人づつにして…あっ、あああっ。」
 指が二本、別々に中で動いている。
「やだ、やだったらぁ、拡げちゃだめぇ。」
 クチャクチャといやらしい音がする。
「んっ、んふぅ…」
「すっかり柔らかくなっているじゃないか?
 レナードに可愛がってもらっているようだな。」
 コリコリと気持ちいい所を攻める。
「あああっ、も…イク…イッちゃう、あああっ!」
 いった後も二人に執拗に弄くられる。
「ああっ、ああっ、もうダメ…やだ…」
「どうされたいのか自分で言わないと駄目だっただろう?」
 レナードが意地悪にきく。
「欲しい…奥に欲しい。」 
「レナード、悪い。我慢できそうにない。」
 ギルが硬くなったモノを押しあてる。
 ああっ、久しぶりのギルのちんぽ。
「じゃあ、俺はこっちな。」
「んぶっ!」
 口にねじ込まれた。
 大きい!喉の奥を犯されているみたいだ。
 お尻にも太いモノが。
 すっかり柔らかくなった穴に容赦なくぶちこまれた。
「んんーーっ!」
 いつも優しかったのに、こんなに荒々しく打ち付けるように突き上げるなんて、久しぶりだから?
 口を塞がれて声が出せない。
 苦しいはずなのに、気持ちいい。
「んぐっ、んぐっ、んんんー!」
 レナードは乳首もつまみ上げクリクリするし、ギルはちんぽを握ってくちゅくちゅしごく。
 気持ちいい、気持ちいい所全部気持ちいいっ!
 声にならないうめき声をあげて果てた。
 その後、代る代るにぶちこまれて何回やったかもわからないくらい犯された。
 
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