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ウォルシュさんが光属性の魔法使い?
「そんな人が執事なんかしてていいの?」
「ご主人様は本当に記憶を無くされてしまったのですね。
光属性と言っても加護を持っていない者ならばさほど珍しくはございません。
特にこれといって特別な人間でもなく、夜道を歩くのにちょっと便利なくらいなのですよ。」
「…そうかしら?」
少し考えたようなアレクサンドリアが、
「幼い頃…自分で言うのもなんだけど、手のつけられない癇癪持ちだって言われてた私を唯一なだめることができたのはウォルシュだけだったわ。
これは、学者達も言っている仮説だけれど、光属性の者は「精神支配」まではいかないまでの「暗示」の能力があるのではないかと。」
正にそれ!私が「祝福」について最初に感じた事。
なんだとっくに解明されつつあるんじゃない。
「昔から光属性と光聖神教は密接な関係にあるから皆妄信的な所があるのよね。「光属性の人に悪い人はいない。」とか、「あの人は光属性だから信じる。」なんてね。
実際私が知ってる光属性の人も皆穏やかで誠実な人ばかりだったわ。聖女を除いてね。
…でも、それすらもそう思わされていたのかも。」
ちらりと、ウォルシュさんを見る。
コホンと咳払いをし、
「…そうでございますね。わたくしも自分で言うのもなんですが、結構腹黒いほうだと自覚いたしております。」
いたずらっぽくウィンクして見せた。
聖女に会って疲れたのか「また来ます。子供達も連れて」そう言い残しアレクサンドリアは帰っていった。同じ家に棲んでるのに。
ウォルシュさんいわく貴族は家族でも先触れを出してから謁見するのが当たり前らしい。
邸内でうっかり出会うことはめったにない。会いたかったら先触れを出さないとなかなか会えないらしい。どんだけ広いんだ公爵邸。
アレクサンドリアは学生時代に聖女とかかわり合ってから光属性に疑念を抱き、魔塔の学者達を支援しているそうだ。
一度疑ったらもう暗示は効きにくくなるらしい。
私は元々魔法の無い世界で生きていたから「なんだこれ?」って感じで暗示(祝福)は効かなかったのだろう。
でも皆がそうなると神殿は困る事になるだろうな。
今まで信じていた奇跡が実は「気のせい」って事になる。
まさかジグリア人が魔物だとか言って戦を誘発させたのも神殿が暗示を使ったのか?
だとしたら許せない。
なぜ民があんなにもジグリアを蔑み憎んだのかがずっと疑問だった。
いくら自国の人間が襲われたといっても首都からは遠く離れた辺境の村の他人。日々の暮らしもままならない平民が気にかけるだろうか?と。
暗示で操られる世界か。嫌だな。
対抗できるものは何かないのだろうか。
「そんな人が執事なんかしてていいの?」
「ご主人様は本当に記憶を無くされてしまったのですね。
光属性と言っても加護を持っていない者ならばさほど珍しくはございません。
特にこれといって特別な人間でもなく、夜道を歩くのにちょっと便利なくらいなのですよ。」
「…そうかしら?」
少し考えたようなアレクサンドリアが、
「幼い頃…自分で言うのもなんだけど、手のつけられない癇癪持ちだって言われてた私を唯一なだめることができたのはウォルシュだけだったわ。
これは、学者達も言っている仮説だけれど、光属性の者は「精神支配」まではいかないまでの「暗示」の能力があるのではないかと。」
正にそれ!私が「祝福」について最初に感じた事。
なんだとっくに解明されつつあるんじゃない。
「昔から光属性と光聖神教は密接な関係にあるから皆妄信的な所があるのよね。「光属性の人に悪い人はいない。」とか、「あの人は光属性だから信じる。」なんてね。
実際私が知ってる光属性の人も皆穏やかで誠実な人ばかりだったわ。聖女を除いてね。
…でも、それすらもそう思わされていたのかも。」
ちらりと、ウォルシュさんを見る。
コホンと咳払いをし、
「…そうでございますね。わたくしも自分で言うのもなんですが、結構腹黒いほうだと自覚いたしております。」
いたずらっぽくウィンクして見せた。
聖女に会って疲れたのか「また来ます。子供達も連れて」そう言い残しアレクサンドリアは帰っていった。同じ家に棲んでるのに。
ウォルシュさんいわく貴族は家族でも先触れを出してから謁見するのが当たり前らしい。
邸内でうっかり出会うことはめったにない。会いたかったら先触れを出さないとなかなか会えないらしい。どんだけ広いんだ公爵邸。
アレクサンドリアは学生時代に聖女とかかわり合ってから光属性に疑念を抱き、魔塔の学者達を支援しているそうだ。
一度疑ったらもう暗示は効きにくくなるらしい。
私は元々魔法の無い世界で生きていたから「なんだこれ?」って感じで暗示(祝福)は効かなかったのだろう。
でも皆がそうなると神殿は困る事になるだろうな。
今まで信じていた奇跡が実は「気のせい」って事になる。
まさかジグリア人が魔物だとか言って戦を誘発させたのも神殿が暗示を使ったのか?
だとしたら許せない。
なぜ民があんなにもジグリアを蔑み憎んだのかがずっと疑問だった。
いくら自国の人間が襲われたといっても首都からは遠く離れた辺境の村の他人。日々の暮らしもままならない平民が気にかけるだろうか?と。
暗示で操られる世界か。嫌だな。
対抗できるものは何かないのだろうか。
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