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第1章
side… 2
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「君のことは何て呼んだら良いかな。名前忘れちゃってるんだよね?思い出すまでの仮の呼び方決めない?」
「そうなんですよ、全然覚えてなくて。どうしようかな…」
2人で悩んでいると、私のアンクレットをいじっていたルークくんが呟いた。
「アイちゃんは…?」
「なぁに?ルークくん」
「あのね、ここに『I』って書いてあるの。だから、アイちゃん!」
あ、ほんとだ。
アンクレットの青い飾りには確かに「I」と彫ってあった。
全然気付かなかった。
イニシャルかな…?
サン語だと「い」になるけど、それは良いか。
世界共通語はアン語だし。
「それ名案だな!」
「確かに。ルークくん、その名前にしても良い?」
私が聞くと、誇らしげな顔をしたルークくんが頷いてくれた。
「アイ」はサン国でかなりポピュラーな名前だし、覚えやすいし、とても良い。
「ありがとう。じゃあ、アイって呼んで下さい」
「よろしくな、アイ。あとさっきから気になってたんだけど、敬語は要らないから」
「え…でもお世話になるんだし」
「俺は14歳!アイは?」
「14歳…です」
年齢や誕生日は覚えてるんだよね。
「よし、タメ口決定!」
「………うん」
ノアは満足そうに笑うと、紅茶を淹れてくれた。
皆で紅茶を飲んでいると平和だな~と思うけど、こうなったのは全部物騒な事件があったからなんだよなぁ。
怖い怖い…って、そう言えば。
「ルークくんを狙った犯人てどうなったの…!?」
突然大きな声を出したので兄弟揃ってむせてしまった。
ああ、ごめんなさい。
でも、危なく忘れるところだった。
あんなことが起きたのにその後を確認してないなんて危ないもんね。
「犯人は逃走したところを捕まえたらしい。…でも」
ノアは呼吸を整えてから言った。
「でも?」
「こういうのって結構何回もあるんだ」
んん?
私の頭の中にはクエスチョンマークが浮かぶ。
何回もあるって、そんなバカな。
治安悪すぎるでしょう。
私の疑問いっぱいの表情を見て、ノアが笑った。
「実は、俺たちの親がアン国でちょっと有名な会社の社長だったりするから昔から身代金目当てで狙われたりするんだよ。流石に今回ほど大きな魔法を使われたのは初めてだけどな」
「そうなんだ…」
お金持ちも大変なんだな。
記憶は無いから分からないけど、ほぼ確実に超庶民の私には縁の無い話だ。
「どうしてあの時ルークくんは1人に?」
「実は、その日開かれてたパーティに行くのをルークが嫌がってホテルを抜け出したんだ」
ぱ、パーティ?
さすがお金持ち…。
でも意外だな、ルークくんが脱走なんて。
大人しそうに見えるけどやんちゃなのかな。
私たちの会話を居心地悪そうに聞いているルークくん。
「怖かったよね…」
私のルークくんの赤茶の髪を撫でながらの呟きにノアは「え?」と言う。
「アイからもっと厳しく言ってくれないとダメな所なんだけど…」
「ええ、言えないよ」
さっき泣かせちゃったし。
「アイちゃんやさしい~」
ルークくんは私の袖を掴んで無邪気に笑った。
か、か、かわいい~!!!
こんな天使に怒るなんて出来ませんよ。
ルークくんに骨抜きにされている私を見てノアが苦笑いしているような気がするけど、気にしないことにした。
「そうなんですよ、全然覚えてなくて。どうしようかな…」
2人で悩んでいると、私のアンクレットをいじっていたルークくんが呟いた。
「アイちゃんは…?」
「なぁに?ルークくん」
「あのね、ここに『I』って書いてあるの。だから、アイちゃん!」
あ、ほんとだ。
アンクレットの青い飾りには確かに「I」と彫ってあった。
全然気付かなかった。
イニシャルかな…?
サン語だと「い」になるけど、それは良いか。
世界共通語はアン語だし。
「それ名案だな!」
「確かに。ルークくん、その名前にしても良い?」
私が聞くと、誇らしげな顔をしたルークくんが頷いてくれた。
「アイ」はサン国でかなりポピュラーな名前だし、覚えやすいし、とても良い。
「ありがとう。じゃあ、アイって呼んで下さい」
「よろしくな、アイ。あとさっきから気になってたんだけど、敬語は要らないから」
「え…でもお世話になるんだし」
「俺は14歳!アイは?」
「14歳…です」
年齢や誕生日は覚えてるんだよね。
「よし、タメ口決定!」
「………うん」
ノアは満足そうに笑うと、紅茶を淹れてくれた。
皆で紅茶を飲んでいると平和だな~と思うけど、こうなったのは全部物騒な事件があったからなんだよなぁ。
怖い怖い…って、そう言えば。
「ルークくんを狙った犯人てどうなったの…!?」
突然大きな声を出したので兄弟揃ってむせてしまった。
ああ、ごめんなさい。
でも、危なく忘れるところだった。
あんなことが起きたのにその後を確認してないなんて危ないもんね。
「犯人は逃走したところを捕まえたらしい。…でも」
ノアは呼吸を整えてから言った。
「でも?」
「こういうのって結構何回もあるんだ」
んん?
私の頭の中にはクエスチョンマークが浮かぶ。
何回もあるって、そんなバカな。
治安悪すぎるでしょう。
私の疑問いっぱいの表情を見て、ノアが笑った。
「実は、俺たちの親がアン国でちょっと有名な会社の社長だったりするから昔から身代金目当てで狙われたりするんだよ。流石に今回ほど大きな魔法を使われたのは初めてだけどな」
「そうなんだ…」
お金持ちも大変なんだな。
記憶は無いから分からないけど、ほぼ確実に超庶民の私には縁の無い話だ。
「どうしてあの時ルークくんは1人に?」
「実は、その日開かれてたパーティに行くのをルークが嫌がってホテルを抜け出したんだ」
ぱ、パーティ?
さすがお金持ち…。
でも意外だな、ルークくんが脱走なんて。
大人しそうに見えるけどやんちゃなのかな。
私たちの会話を居心地悪そうに聞いているルークくん。
「怖かったよね…」
私のルークくんの赤茶の髪を撫でながらの呟きにノアは「え?」と言う。
「アイからもっと厳しく言ってくれないとダメな所なんだけど…」
「ええ、言えないよ」
さっき泣かせちゃったし。
「アイちゃんやさしい~」
ルークくんは私の袖を掴んで無邪気に笑った。
か、か、かわいい~!!!
こんな天使に怒るなんて出来ませんよ。
ルークくんに骨抜きにされている私を見てノアが苦笑いしているような気がするけど、気にしないことにした。
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